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イルミネーションを見ると疲れが吹き飛び、食欲も

●この季節、広島市での楽しみの一つが平和大通りの「ドリミネーション」。札幌や仙台、新潟と比べても、規模やインパクトはかなりのものです。昼間めいっぱい取材に歩いた(昨日が1万3千歩、今日が1万4千歩)ので、やわらかい光に満ちたオブジェを見ていると疲れも吹き飛びます。
●今日訪れたのは呉市の豊島(ゆたかじま)町。もともと呉市とは別の自治体でしたが、平成の大合併で編入された島です。その一角にある御手洗(みたらい)が今日の取材地。風待ちにはもってこいといった感じの地形で、多いときは数十隻もの北前船が停泊することも。ほかにも、琉球やヨーロッパなど、各国の船が立ち寄ったという記録が残され、当時としては数少ない国際港でもあったようです。江戸から明治にかけての街並みが保存されていますが、洋風の建物もいくつかあるなど、古き風情が。町の人々も皆やさしく接してくれます。
●御手洗まで行くには、呉の市街地を抜け、全長1175mの安芸灘(あきなだ)大橋から全部で6つの橋を渡るのですが、途中見えてくる穏やかな瀬戸内海の景色は美しいのひと言。明治期に瀬戸内海を船で移動した欧米人は、その景色をエーゲ海に例えたといいますが、なるほどという気がします。荒ぶる北の海の中で育った人と気性が違ってくるのも仕方ないでしょう。
●さて、そんな今日の夕食は、ホテルの近くにある「蓬莱」という店で。この店ならではの天津丼。昔から有名なのですが、見ばえも味も変わっていません。そもそも器が大きいところへもってきて、乗っかっている卵が分厚く、たっぷりの餡もはみ出さんばかり。味つけはさっぱりしているので、どんどんお腹に入ります。それでも、夜小腹が空いたときに備え、「アンデルセン」(広島が発祥)でパンをいくつか買ってしまう私。70を過ぎても成長していませんね。

Facebook Post: 2020-12-04T22:28:10

瀬戸内の新鮮な魚は最高!

●今日から3日間、広島です。3・4日は「北前船」の取材で竹原市と呉市、5日、広島市内でおこなわれる会合に出席してから帰京します。それでなくても安い、飛行機とホテルがパッケージになった商品に「Go To」の割引が加わり、信じられないような値段に。そのうえ、地域クーポンでレンタカー代金のいく分かがまかなえ、大助かりです。
●瀬戸内海の港町・竹原はNHKの朝ドラ「まっさん」で有名になりましたが、その後はサッパリといった印象。これは朝ドラや大河の舞台になった地域に共通する現象で、流行に左右されることが多い日本人の特徴が出ているように思えてなりません。「心の底から行きたい」場所がある人が少ないのでしょうか。
●竹原はその昔、塩田で大いに栄えました。「まっさん」の竹鶴酒造も酒造りの前は塩田を営んでいたとのこと。竹原の塩は上方だけでなく、北前船で北陸、東北地方にまで運ばれていました。それらの地域では、「竹原が来た」といえば塩の入荷を意味していたそうです。その当時をしのばせる建物がいまなお残っており、町並み保存がきちんとなされています。電線の地中化も徐々に進んでいる風。
●「広島学」を書いたにもかかわらず、この町はまったく取材せずじまいでした。この本はもともと広島「市」を扱う予定だったので、致し方ありません。実際に足を運んで歩き回ると、北前船で港がにぎわっていた頃の活気あふれる様子が見えてくるような気がします。まる1日働いたごほうびは、瀬戸内の魚。小いわし、豊後さば(生です!)、石鯛の刺身に太刀魚の塩焼き、仕上げのカキフライ。明日も楽しみです。

Facebook Post: 2020-12-03T22:16:36

半月で9つの交響曲を全部聴けるとは!

●「ベートーヴェン生誕250年」も残りひと月です。ウィーンフィルで交響曲(1番から9番まで)全部、しかもすべてバーンスタインの指揮で聴けるというシネコンサートが今日からスタート。18日までほぼ毎日、恵比寿ガーデンプレイスにある日本写真博物館のホールで上映されます。せっかくなので通しのチケットを買いました。
●考えてみると、9曲のうち、知っているのは「英雄(3番)」「運命(5番)」「田園(6番)」「9番」くらいで、「7番」と「8番」はつい先日、NHK(Eテレ)のシリーズ特番で聴いたのが初めて。今日の上映は「1番」と「英雄」ですが、指揮者として脂の乗り切った60歳ごろでもあり、ウィーンフィルの魅力を目いっぱい引き出しているのが、素人の私でさえ感じ取れます。
●それにしても、わずか半月の間にベートーヴェンの交響曲を全部聴けるなど、コロナ禍のさ中ならではのこと。この催しがなければ、ガーデンプレイスに行くこともなかったでしょう。ただ、ここも全盛期の頃とはかなり様変わりし、外出自粛の高まりもあって人の姿はまばら。敷地内にある三越も、近々クローズするといいます。
●さて、明日は「運命」。ジャジャジャジャ〜〜ンしか知らない私も、NHKの特番でその全貌を多少なりとも学べたので、楽しみでなりません。恵比寿ですから、終わったあとのランチも期待できそう。どこかいいお店との運命的な出会いがありますように。

Facebook Post: 2020-12-01T22:36:05

冬間近の満月、自分を見つめ直してみたら

●予想以上に長びくコロナ禍の中、気になるのは健康維持の問題。昨日、朝刊1面の書籍広告を見ていると、こんなコピーが飛び込んできました。「健康診断はやばい。クスリと書いてリスクと読む。運動し過ぎると早く死ぬ。もっとコレステロールを。金はどんどん使う。明日は明日の風が吹く……」。私とカミさんが日ごろ交わしている会話に出てくる言葉がズラリ並んでいます。
●著者は? と見ると、精神医学者の和田秀樹氏。先行きをあれこれ心配するより、根拠はなくてもすべてプラス思考でいったほうが楽しく生きられますよと。古希を過ぎれば、いつお迎えが来てもおかしくはないわけですから、こうした考えに立ったほうが疲れずにすみそうです。私もこれまでもほぼほぼそんな風に生きてきたので、ストレスもほとんどなし。もっとも、そのぶん周りにストレスを撒き散らしてきた恐れはありますが(笑)。
●夜は満月。ビーバーが越冬に備え巣作りを始めることから、英語圏ではBeaver Moonとも呼ばれているそうです。ただ、”人生の冬”がいつ来るかなど予測不能。それよりも”春”のことだけ夢見ていたほうがよさそうです。井上陽水も「満月 空は満月 明日はいとしいあの娘に逢える」と歌っていましたし。
●行ってみたいところ、食べてみたい物、体験してみたいことは日ごとに増えるばかり。でもそれが、1日も長く元気でいようというエネルギーに変わっていくのではないか━━。月を見ながら(体に悪いと言われる)タバコを吸っていると、希望的観測が確信に変わってきました。

Facebook Post: 2020-12-01T07:04:48

台湾ラーメンとオペレッタ

●今日の昼食は台湾ラーメン。名前からすると台湾発祥のように思えますが、実際には名古屋生まれです。豚の挽肉、ニラ、モヤシなどを唐辛子と炒め、しょうゆベースのこれまた辛いスープ&麺に盛った台湾ラーメン。市内の中華料理店の7割近くが提供しているご当地グルメで、我が家で食べるのも名古屋が本社の「寿(す)がきや」の品。舌にピリッと来る辛さがたまりません。辛さが尾を引かないのも台湾ラーメンの魅力といえます。
●昼食を終えて向かったのは新国立劇場のオペラハウス。そこでオペレッタなるものを初めて鑑賞しました。ついこの前までオペラとの区別もつかなかったのに、これまたコロナ禍の産物かも。オペラはほぼ全体が音楽中心で作られているのに対し、オペレッタはセリフの部分が多く、演劇的要素がより強いのが特徴。日本では以前「喜歌劇」と訳されていたように、コミカルな内容と筋書きのものが多いようです。
●オペラのほうは夏の暑い盛り、銀座の東劇で映像作品として楽しみましたが、今日のオペレッタ『こうもり』は生の舞台です。この作品、ドイツ語圏では、年末年始の定番とのこと。日本の『忠臣蔵』みたいなものでしょうか。日本人受けしそうなギャグをときおり織り込むなど、台本にも柔軟性が。呼び名こそよく似ているものの、オペラは芸術、オペレッタは芸能といった印象を受けました。
●夕食は自宅でサーモン丼。前日COSTCOで購入したものを熱いご飯に載せただけのシンプルなメニュー。オペレッタ鑑賞という「非日常」の時間を際立たせるのに、台湾ラーメンとサーモン丼という、ごくありきたりの「日常」が大いに貢献したように思えます。

Facebook Post: 2020-11-30T16:12:08

埼玉で出会った”アメリカ”──私の「マイクロツーリズム」⑫

●26日から、未踏の70代に突入。その3日目の昨日、早起きして行ったのは、埼玉県三郷(みさと)市にある“会員制倉庫型小売店”COSTOCOです。ご存じの方もいるでしょうが、店舗に搬入された商品をパレットに載せた状態のまま並べて(積んで)売るスタイルで、倉庫にも似た売場は、天井高が10m近くありそうなほど巨大。商品管理や陳列にかかるコストが徹底的に抑えられるので、値段も当然格安です。
●ただし、食品、日用品を問わず、通常のスーパーのような1個売りはありません。すべて半ダースとか20個入りとか、肉もキロ単位、とにかくビッグロットなのです。ちなみに、写真のサーモンは1300g、パンは20個、コーヒー豆は900g、トイレットペーパーは30ロール! そのため、一族郎党、あるいはご近所どうしで来店し、購入後に分けているシーンをあちこちで見かけました。10歳の孫と私のバースデーケーキも、縦15㎝・横40㎝・高さ8㎝はありました。
●アメリカで生まれたCOSTCOはいま、世界12カ国に789店(うち日本国内には27店)あるそうです。私が初めて行ったのは20年近く前、ハワイのホノルル店。大型テレビが箱詰めのまま何段も、壁のように並んでいるのを目にし、「アメリカ」の“大きさ”を改めて実感させられた覚えがあります。
●日本国内に”アメリカ”を感じさせる場所はいくつかありますが、ディズニーリゾートのように、大なり小なり日本流のアレンジが加わっているところがほとんど。その点COSTOCOは99%“アメリカ”と言っていいでしょう。ガソリンスタンドも完全なアメリカンスタイル。給油はセルフで、支払いもカードのみ。その代わり安いです! もちろんコーヒーと違い、中身がアメリカンなんてことはありませんよ。

Facebook Post: 2020-11-29T08:45:32

キリンはビールより、ヒール

●3連休の最終日、我が家でもクリスマスツリーを飾りました。ついでに、玄関先に並ぶ親子のキリンにも赤い帽子を。私とキリンとの付き合いは長く、かれこれ20年近くでしょうか。ラスベガスのオモチャ屋で出会ったぬいぐるみがなんとも可愛く、衝動買いしてしまったのが最初です。
●いまでは国内外を問わず、旅するときは、無理くりでも動物園をコースに組み込むように。本物のキリンに挨拶したあと、ショップでぬいぐるみや木製のキリンを買い仕事部屋の棚に並べています。長時間PCに向かい疲れたとき、コーヒーカップ片手にキリンの顔をながめると、心を癒して(heal)くれるのです。キリン「ビール」も悪くはありませんが、それより「ヒール」が優先!
●近ごろはTシャツや手ぬぐい、バスタオル、ペン立て、コーヒーカップなど、買うグッズの範囲もどんどん広がり、いまでは家の中にキリンがあふれています。ちなみに、体型は目立ちますが、時速50〜60キロで走るキリンを襲う肉食獣はいません。これも、可愛い風貌のおかげでしょうか。
● そんな私の夢は、ケニアの首都ナイロビ郊外にある「ジラフマナー(Giraffe Manor)」というホテルに一度でいいから泊まること。1932年にイギリス貴族の邸宅として建てられたそうで、写真で見るとえらくお洒落な感じがします。朝食のとき、カフェの窓からキリンが顔を出してくるといいうのですから、これはたまりません。コロナ禍が収束したらぜひ……。

Facebook Post: 2020-11-25T17:01:10

客寄せに知恵を絞る旅行会社──私の「マイクロツーリズム」⑪

●今日が千秋楽なので、相撲ネタを。久しぶりに国技館に行きました。今年2月1日、元関脇・豪風(現押尾川親方)の引退相撲=断髪式以来。ただ、観客の数は通常の半分、さじき席は不使用、声を出すのも禁止で、国技館独特の熱気は感じられません。
●館内では飲食(お茶・水はOK)NGなので、せっかく買った名物の焼き鳥もやむを得ず持ち帰りに。ただ、その分相撲に集中でき、とくに照ノ富士と翔猿の一番は、翔猿の両腕をキメ、そのまま土俵の外に吊り出し。あまりの怪力に仰天してしまいました。
●時間に余裕があったので、幕内の取り組みが始まる前、国技館のすぐ北にある安田庭園(なぜか入場無料)へ。池を中心に木々を配した回遊式で、けっこう楽しめます。そのあと両国駅の南にある回向院にも。大相撲が始まった場所として知られていますが、銀杏と竹の取り合わせに感心しました。
●本来なら11月には東京で大相撲は観られないのですが、コロナのおかげでそれが実現。旅行会社もいいところを衝いてきます。前日の夕食、館内での焼き鳥など、クーポンもすべて使い切り、充実した2日間でした。

Facebook Post: 2020-11-22T12:01:34

日比谷公園で新発見──私の「マイクロツーリズム」⑩

●東京都内でホテルに泊まるなどとは考えもつきませんでしたが、大相撲観戦との組み合わせに魅かれ「Go to」してしまいました(先回、14・15日とお伝えしたのは間違いで、正しくは16・17日)。前夜セリ鍋を食べた興奮も冷めやらぬまま6時前に起床。そこで、朝食前に日比谷公園を散歩しようと思い立ちました。
●野外音楽堂には学生時代以来、何度も行っていますが、それ以外はほとんど知りません。日比谷公会堂の横から中に入ると、まばゆいばかりのイチョウがあちこちに。さらに奥に進むと、ドイツ式の庭園が目の前にあらわれました。その先には、平和憲法の発布を記念してアメリカ市民有志から贈られたという青銅製の「自由の鐘」も。
●江戸時代には大藩の上屋敷が立ち並んでいたこの一帯、明治維新後は空き地となります。その後しばらく陸軍の練兵場として使われ、公園になったのは1903年。江戸時代にあったお堀を利用した池や、鋳物で作ったガス灯など、見るものには事欠きません。
●園内でいちばん高い場所が三笠山。私も山登りにチャレンジ(ちと大げさですが)、この公園の素晴らしさを改めて実感しました。フィリピン独立の父ホセ・リサールの銅像もあります。ニューヨークのセントラル・パークに立つホセ・マルティの像に比べるといかにも地味ですが、公園の広さ(日比谷=0.162㎢対セントラル・パーク=3.41㎢)を考えれば当然かもしれません。それにしても、東京の奥の深さときたら。私のマイクロツーリズム、まだまだ続きそうです。

Facebook Post: 2020-11-21T21:56:23

あこがれのセリ鍋を2年越しでGET!

●14・15の2日間、「日比谷公園近くのホテルに宿泊+大相撲観戦」というパッケージツアーに参加しました。「Go To トラベル」に「都内観光促進事業(もっと楽しもう!Tokyo Tokyo)」を上乗せした商品で、食事は15日の朝食のみで、14日の夕食、15日の昼食は別途。その後国技館で相撲を見て現地解散というプランです。
●というわけで、14日はホテル近くの居酒屋へ。この店、塩竈(しおがま)おでん、牛タン、仙台麩など、宮城県産の食べ物が売りで、いまの季節、「セリ鍋」が食べられるのではと期待してのことです。
●というのも、昨年3月にこんなことがありました。東松島で東日本大震災復興支援のイベントがあり、そのお手伝いでご一緒した方が「この前食べたセリ鍋が最高においしかった」と。帰りに仙台駅前の店に入ったのですが、「2月いっぱいで終わっちゃったんです」と言われガックリ。今回はいうならば”リターンマッチ”です。
●セリの茎や葉は生でも食べられ、根っこの部分も1分ほど煮ればOK。鶏肉が煮えてきたら入れてすぐ食べるのですが、しゃきしゃき感、口の中に広がる香りは最高でした。5分ほどで鍋は空っぽに。1人前追加してしまいましたが、セリのほうが鶏肉より高いのにはビックリ。でも、その価値は十分で、年末か年明けの旬の時期にもう一度来ようと思いつつ、店をあとにしました。

Facebook Post: 2020-11-21T10:58:42

我が家のモミジも赤々と

●一昨日は庭のプランターと道路側の花壇に、チューリップの球根を植えました。それに加え、今年の春咲き終わったあと取り上げた球根を庭の空きスペースに植えようと思い、土の手入れをしていたところ、モミジの葉がはらはらと。1本だけですが、もう真っ赤。ヒイラギと背の高いビワとのコントラストも鮮やかです。
●最近咲き始めた椿も、いまが盛り。ただ、散り方を見ると椿ではなく、山茶花のようです。最初気がついたときは花びらが丸ごと地面に落ちていたので、椿と思い込んでしまいました。でもその後は1枚ずつヒラヒラ落ちています。
●こんな些細なことに楽しみを見い出せるのも、すべてコロナ禍のおかげ。カミさんとの会話が増えた、料理をするようになった、ごく近場のおもしろスポットを知った、区内・都内にも探訪すべき場所があるのに気がついた……など、感染さえし(させ)なければ、日常生活もふくらみを増してくるものです。
●ただ、刺激の度合いはやや低いかも。5年越しの大仕事を抱えている私ですが、これほど時間があってもPCに向かえずにいます。何もせずにいると頭が錆びついてしまうので、こうして駄文をものしてはいるものの、どこまで防止効果があるのやら。それでも、書いていると心が落ち着くので、これからも書き続けます。

Facebook Post: 2020-11-20T14:23:46

加賀で柿の葉寿司に出会うとは!

●加賀温泉駅前での記念式典(14日)のあと、観光フォーラムがおこなわれる文化会館へ。始まる前、控え室で軽いお昼ごはんをいただきました。出てきたのは柿の葉寿司。えっ、これって奈良が本家じゃなかったっけ? と驚いたのですが、この地方でも昔から、お盆やお祭りのとき柿の葉寿しを作る風習があるそうです。ほかにも福井県や鳥取県で柿の葉寿司は作られているようで、自分の知識のいい加減さを思い知らされました。
●奈良、和歌山のそれは柿の葉にぴしっと巻いてありますが、加賀では柿の葉の上に乗っかっています。そのため、保存食の印象はなく、できたらすぐに食べるものという感じ。酢が強くしみ込んでいない分とてもあっさりしており、ネタの魚の味も立っています。
●ただ、前夜の懇親会もそうだったのですが、おいしい物が供されるとテンションが上がり、話し声が大きくなりがちに。頭の中からコロナのことはすっかり消えてしまいます。文化会館の控え室も、万全の感染防止対策がほどこされていましたが、その一方でこうしたことが起こると、リスクは一挙に高まります。
●ここのところ感染者の数が急増しているのも、会食がきっかけのケースが多いと言われますが、「たしかに」と思います。といって、人に伝えたくなるほどおいしい物を口にしながら黙して語らずでは、画竜点睛を欠く感が。そのあたりの自己コントロールが課題かもしれません。

Facebook Post: 2020-11-18T20:14:21

有名ではなくても、観光資源たっぷりの町・高岡

●加賀温泉でのフォーラムを終えるとすぐ、金沢経由で富山県の高岡まで移動。レンタカーでまず市内の伏木(ふしき)へ。かつては北前船で大いに栄えた港町で、いまもその名残りがあちこちに残っています。北前船資料館は600坪の土地に、16室、蔵が3つある元船主の屋敷を転用したもの。展示品の多彩さとその数に驚きました。望楼に昇り、船主気分を味わったりも。
●伏木にはその昔、国府が置かれていたようで、大伴家持が国守として赴任していたそうです。古い寺院や神社も多く、あちこちに見どころが。ナビで次の目的地・射水(いみず)の新湊(しんみなと)博物館をセット。着いてみると、驚なんと、「道の駅」と同じ敷地内に建っています。お洒落な設計の建物で、ゆっくり楽しめました。
●博物館から高岡駅近くまで戻り、この街いちばんの売り山町(やまちょう)筋地区に。高岡は江戸時代の初め、加賀藩2代藩主・前田利長が築いた城下町。1900年の大火で土蔵造りの家だけが焼け残ったため、復興・再建にあたっては土蔵造りで建てることにし、それがいまも多く残っているのがこのエリア。2012年に電柱が撤去され、スッキリした空間ができあがったといいます。
●観光目的でも歴史探求目的でも、十分楽しめる町なのですが、日曜日でも人影はまばら。関西ではまだしも、首都圏の人にはよく知られていないのでしょう。国宝の瑞龍寺も一見の価値あり。「密」も避けられ、ぜひ一度訪れてみてください。北陸新幹線で3時間ほどですから。

Facebook Post: 2020-11-18T11:39:01

コロナ禍に入って3回目の遠出は加賀温泉

●北陸新幹線「かがやき」の車窓から、この季節ひときわくっきりと見える立山連峰を見ながら金沢へ。サンダーバードに乗り継ぎ加賀温泉駅に到着したのはお昼過ぎ。木々の葉はすっかり色を変え、秋もたけなわです。明日は同駅開業50周年記念行事の一つ観光文化フォーラム。その前に開かれる「北前船」の会議(会場は山中温泉のホテル)に出るため、ひと足早くやってきました。
●コロナ禍で「北前船」関連の行事は3月以来すべて中止に。この先の活動を検討すべく、全国各地から17人が参加しました。会議の前に、簡単なキットを使ったコロナウィルスの抗原検査。自分一人でささっとでき、30分足らずで結果が出ます。ひと月ほど前に同じ検査を受けたのですが、このときは鼻の奥に長い綿棒のようなものを突っ込まれるところまでしか関わっていません。その先はすべて看護師さんまかせで、緊張感はほとんどなし。しかし、今回は判定キットが目の前にあり、結果がわかるまではドキドキ。全員陰性とわかったときはホッとしました。
●会議のあとの懇親会で披露された民謡「山中節」。当地に長く伝わるものですが、実は「佐渡おけさ」や北海道の「江差追分」、さらには熊本牛深の「はんや節」などとも多くの共通点があります。そして、その媒介となったのが北前船だったというのが定説です。
●翌早朝、ホテルのすぐ下にある鶴仙渓の散策に。これまで山中温泉には2回来ていますが、一度も訪れたことがなく、今回ようやく実現。江戸時代につくられたまま、土と木だけで成る1km少々の遊歩道ですが、松尾芭蕉も気に入ったといわれるように、素晴らしい景色が印象的でした。町中に足を延ばすと、温泉町の風情がたっぷり。北前船に乗り組み半年以上荒海を航海する加賀の船乗りたちは、船から降りるとここで疲れを癒したのでしょう。

Facebook Post: 2020-11-16T22:58:07

初めての生ウィーンフィル

●古希まであと1カ月余。願っていても叶わないことはたくさんありますが、その一つを昨夜めでたくクリアしました! ウィーンフィルを初めて生で聴いたのです。コロナ禍で本来日本公演は中止のはずだったのが、10月20日過ぎに急遽来日が決まり、チケットが売り出しに。これから先そうそうチャンスもなかろうと、迷いましたが、購入しました。
●実は今年8月、ベートーヴェン生誕250年記念のザルツブルク音楽祭に行って生のウィーンフィルを楽しもうと計画していたのですが、コロナでご破算に。がっかりしていたのですが、それが旅費・宿泊費をかけずに聴けたのですから、逆にラッキーだったのかもしれません。それでも、安くはなかったなぁ!
●会場はサントリーホールでしたが、急な開催にもかかわらずほぼ満員。さすがウィーンフィルです。それほどコンサートへの枯渇感が強かったのでしょう。ホールのちょうど真ん中あたり、VIPゲストの席にはガルージン駐日ロシア大使の顔も。ちょうど1年前、私の関わっているNPO法人の会合にお招きしたご縁もあり、お声がけしようかと思ったりもしましたが、もちろん遠慮しました。
●そういえば曲目はすべてロシアの作曲家の作品。指揮者のヴァレリー・ゲルギエフもロシア人。なるほどです。ただ、曲のほうは年季の入ったクラシック音楽ファン向けというか、私のようなミーハーレベルの者にとっては、ちと家賃が高すぎるような気がしました。アンコールで、おなじみのワルツ曲を聴いたとき、やっと落ち着いたのはそのせいでしょう。

Facebook Post: 2020-11-10T17:14:05

高校の同期生が美術展に入選となれば、集まらずにはいられない

●ここに来て、コロナ感染者数がまたまた上昇カーブを描き始めています。そんな中、高校の同期生が、歴史ある美術展(101年前に設立された横浜美術協会の「ハマ展」)で入選。「集まってお祝いしよう!」となるのは当然でしょう。というわけで、展覧会場の横浜市民ギャラリー@桜木町に7人が集合しました。
●入選を果たしたBくんは、65歳で定年退職してから、カルチャーセンターで絵を習い始めたといいます。それでこの快挙ですから、大拍手👏。鎌倉にある妙法寺法華堂を描いた作品は端正というか、素直な感性に満ちており、私のようなシロウトでもうなずけました。右上から差し込んでくる初夏の日の光が印象的です。
●観終わったあとの食事会も大盛り上がり。会場の近く、野毛(のげ)にある地味な中華料理店ですが、実は私たちにとってはゲンがいいというか、一昨年の冬季オリンピックで羽生結弦選手が金メダルを取ったその瞬間に遭遇し、万歳したところ。あっという間の2時間半でした。それにしてもこの店の餃子は抜群、しかも安い!
●野毛は、おしゃれなイメージが強い横浜では異色のエリア。近くを流れる大岡川沿いの飲み屋街は昭和30年代の、それもディープな風情をふんだんにただよわせています。皆でその界隈を他愛のない話をしながら步いていると、実年齢など忘却の彼方に。そうそう、食事会のとき全員の考えが一致したのが、「いまの精神年齢は20代後半」。ずうずうしいと言われそうですが、記憶力や運動能力は衰えても、それだけはここ40年間まったく変わりません。

Facebook Post: 2020-11-09T07:49:15

庭に椿の花が!

●いまやすっかり私の日課となった庭の掃除。先日、木枯らし1号が吹いたときは往生しましたが、どこであれ、きれいにするのはそれなりに楽しいものです。その上、思わぬ発見も。今朝落ち葉を掃いていると、椿の花が落ちているではありませんか! 上に目をやると、花が2輪、ツボミもいくつかありました。
●この庭に10年以上植わっているはずなのですが、花を咲かせたのは初めて(のはず)。「はず」などと曖昧な書き方をしているのは、1年の3分の1は家を空けており、庭の手入れなどほとんどしたことがなく、咲いていても気がつかなかったのかもしれません。それとも、枯れてしまった鉢植えの土を庭に放り込んでいるうちに、土が肥えてきたせいでしょうか。
●5、6年前、食べたあと種を遊び半分で植えたビワもなんと3メートルを越える高さに。剪定もしておらず、肥料も与えていないので実が成ったことはありませんが、ひょっとしたら来年あたり…などと期待したりしています(甘いですかね?)。
●今週は、庭掃除で生まれたスペースに水仙の球根も植えました。来週は庭のプランターと道路側の花壇にチューリップの球根を植える予定。これからしばらくは椿、年明け1〜2月は水仙、3〜4月はチューリップ。きれいに咲くといいのですが。

Facebook Post: 2020-11-08T09:38:08

日本の食文化が変わるかも…

●文化の日だからというわけではありませんが、日比谷まで映画を観に行きました。皇居のまわり、東京駅前もそろそろ葉が黄色に。人通りの少ない分、色のコントラストがきわだって見えます。
●コロナ禍の影響で、いま都内ではオープンエア営業の飲食店が急増中。丸の内の行幸通りを歩くと、中はガラガラでも外は満席という店が目につきました。これからの季節、さすがに夜は難しいのではとも思いますが、コタツまで用意しているのを見ると、本気モード100%かも。
●日本よりキホン高緯度にあって冬も寒いのに、ヨーロッパでは昔からオープンエア営業がごく当たり前。しかし、いまの流れが長く続くと、日本でも営業スタイル、そればかりか食文化のありようも、今後大きく変わるかもしれません。高級レストランや和食の店は別として、店の内外どちらでも立ち食い(飲み)➕すわり食い(飲み)ができるようになれば、それはそれで面白いのではないでしょうか。
●さて、映画のほうはシニア料金の設定なしで、しかも2900円。期待値が高かった分、”裏切られ”感も大でした。ただ、終わったあとに食べた「おでん➕牛タン」ランチ定食が大当たり。牛タンはよく見かける専門店よりも上を行っています。ランチタイムでもありお手頃な値段でしたし。

Facebook Post: 2020-11-04T19:47:32

旅は癒やしの最強兵器

●大館とも今日でお別れ、東京に戻ります。泊まった施設の風呂はなんと温泉。疲れはすっかり取れましたが、贅を尽くした部屋、ベッドは、私のような下賤の者には分不相応なのか、熟睡できませんでした(笑)。朝6時に起床、窓を開けると外はすっかり明けていました。杉木立ちの先の山々にはうっすらと霧が。凛とした空気に眠気も吹き飛びました。
●大館の駅まで出ると、真ん前に昨年5月にオープンした「秋田犬の里」が。入口に鎮座する忠犬ハチ公の像に迎えられ、中に入ると隅から隅まで秋田犬一色。「かわいい」が全面に出ています。そんな中、名産の曲げわっぱのコーナーが。でも、おいそれと買えるような値段ではなく、残念ですがあきらめました。
●隣接した広場に、今年の初夏まで渋谷ハチ公前広場にあった「青ガエル」が! 渋谷駅周辺はいま大々的にリノベーションが進行中ですが、それにともない「青ガエル」も撤去されることになり、渋谷→ハチ公=秋田犬のつながりで大館市が引き取ったとのこと。内部を少し改装し、今回のイベントに合わせてお披露目することになったそうです。ただ老朽化がひどいので、冬になったら車体を補強するのだとか。
●大館から乗った奥羽本線の特急「つがる」は、白とオレンジ色のすっきりしたデザイン。車窓には、これぞ日本の秋という景色が広がります。碇ヶ関→大鰐温泉→弘前→浪岡と停まり、1時間少々で新青森。構内の売店で買ったリンゴ酎ハイを手に新幹線に乗り込み駅弁のヒモをほどきます。比内地鶏のとり飯とリンゴ酎ハイがよく合います。2泊3日の大館、すっかり気分が変わりました。仕事だろうが遊びだろうが、旅はやはり心を癒やしてくれますね。

Facebook Post: 2020-11-03T15:15:15

キリタンポは何度食べてもおいしい!

●大館2日目となる10月31日。朝方、部屋の窓から外を見るとかなり低いところまで濃い霧に覆われています。予報ではスカッとした秋晴れのはずなのですが、外れたのかもと心配に。でも、これは盆地ではありきたりのことらしく、朝食の頃にはすっかり晴れ渡っていました。今回のイベントに合わせ今日から恒例の「きりたんぽ祭」も開催され、私たちも参加。2回目でしたが、やはりウマ〜い、です。
●さて、今日はメインイベントの「秋田広域観光フォーラム in 大館」。私も汗をかきかき15分の話を終え、肩の荷がおりました。夜のレセプションにも参加しましたが、食事は「和」のコースだったので、メインは三たびキリタンポ! さすがに…と思うかもしれませんが、やっぱりおいしかったですよ。
●タバコを吸いに会場の外に出ると、空には満月が。大館あたりでは東京より空気が澄んでいる分、月もくっきり見えます。スマホでもこの程度まで撮れるのがうれしいですね。
●今日の宿は、地元有力企業の保養施設にご招待。自費ではとても手が出ないようなラグジュアリーな部屋に、一人ではしゃいでしまいました(声を出したりはしていませんよ!)。今上天皇も皇太子の頃ご夫妻で泊まられたことがあるそうです。こんな役得にあずかれるなんて、月天子のおかげかもしれません。

Facebook Post: 2020-11-02T17:10:27

7カ月ぶりの羽田に興奮

●10月31・11月1日と秋田県大館市でイベントがあり、前日に飛行機で現地入りすることにしました。7カ月ぶりの羽田空港。早朝でもあり、さほど混んではいなかったものの、やはり興奮します。31日に「矢立(やたて)峠と吉田松陰」というタイトルで講演を依頼されているのに、矢立峠には行ったことがありません。それではまずかろうということで、ざっとですが取材しておくことにしたのです。
●矢立峠は秋田県と青森県の境にあり、江戸時代は羽州(うしゅう)街道(福島県中央部から会津を経て新潟→山形→秋田→青森まで)で一番の難所とされていました。幕末の1852年、東北周遊の旅に出た吉田松陰は途中この地を訪れ、一編の漢詩を詠んだのですが、私の話もその詩にまつわるもの。ガイドさんを手配してもらい、ポイントになる道筋を2時間ほどかけて歩きました。紅葉と杉の緑の対照はみごとのひとことです。
●矢立峠一帯は樹齢200〜300年とおぼしき天然の秋田杉がびっしりそびえ立っており、越えるのはいかにも大変そう。それに加え、いまの季節は朴(ホオ)の木の巨大な落ち葉が地面を覆い尽くしているため、滑らぬようにということで、長靴も用意してくださいました。おかげで取材は無事終了。途中何度か立ち止まっては、幕末当時の様子についても詳しくお話ししていただき、大いに助かりました。
●市内のホテルに向かう途中、郷土博物館、秋田犬会館に立ち寄り、大館の歴史、いまやすっかり名物になり町おこしの強力な武器にもなっている秋田犬についても学び、準備はほぼ万端。ホテルの窓からは町を取り囲む山々が一望でき気分爽快です。夜、市長さん始め地元スタッフの方々と囲んだ夕食には、いまが食べごろというキリタンポが! 大館はその本場ですから、味も最高でした。

Facebook Post: 2020-11-01T21:54:36

あった! 買った! 食べた!

●昨日だったか、i-Pad を手にしたカミさんが、見ただけでよだれが出そうになるプリンの写真がふんだんに載った雑誌のページを指さしながら、「ほら、プリンの特集があるわよ」と教えてくれました。全国で30を超える店が紹介されていましたが、私の本命は神奈川県葉山にある「Marlowe(マーロウ)」のカスタードプリン。もう何年も食べてないな〜と、指をくわえるしかありません。なんだかんだ言っても、葉山は遠いですし、コロナ禍の中ではおいそれと行くこともできません。それが今日、なんと、西武デパートの地下にあったのです! これはもう”運命の出会い”でしょうとひとり納得し、買いました。ついでに、いまの季節限定の栗プリンも。
●「Marlowe」は都内では三軒茶屋・銀座に出店しているだけ。たまに催事があるときなど、西武に出店することもあるのですが、知らなければ買えません。今日スタッフに聞いたら、10月初めから常設で店を構えたとのこと。うれしい話です。久しぶりに目にした包装用の袋に描かれているフィリップ・マーロウの顔も、私に微笑みかけているように見えてしまいました。
●実を言うと、プリンには深い思い入れがあります。小学5年のときだったか、母親が雑誌「暮しの手帖」と首っ引きで作ってくれたのを食べ、こんなおいしいお菓子があるんだと大感動。この時代、いまと違い、市販のプリンなどもちろんなく、よほどのレストランにでも行かないかぎり、口にすることはできなかったのではないでしょうか。それを食べてからというもの、私にとって横文字スイーツの筆頭はプリンなのです。ちなみに、二番手はアップルパイ(ただしシナモン風味の強いのはNG)、三番手はシュークリームとエクレアですかね。
●家に帰り昼食を済ませたあと、冷蔵庫でじっくり2時間”寝かせた”プリンを口にしたときの幸福感といったら(別に寝かせる必要などないのですが)。いまなら中高校生でも気軽に食べられるこのテのスイーツも、50〜60年前は非日常の極致と言ってもいい存在。でも、そうした時代を経験しているからこそ、こんな些細なことでも幸せを味わえるのかもしれません。ハードボイルドの巨匠レイモンド・チャンドラーの生んだ私立探偵フィリップ・マーロウといえば、
“If I wasn’t hard, I wouldn’t be alive.If I couldn’t ever be gentle, I wouldn’t deserve to be alive.”「タフでなければ生きていけない。優しくなければ生きている資格がない」
の名言で有名。それになぞらえて言うなら、☆プリンが好きでなければ男ではない☆ということかな━━な〜んて、ムシがよすぎますね。

Facebook Post: 2020-10-28T16:31:57

日月草を抜いたあとは……

●春先からほぼ半年咲き乱れていた日月草を今月初めに抜いたあとはチューリップ。来月には準備しなくてはならないので、昨日は、車で15分ほどのところにある「JA東京あおば桜台総合園芸センターふれあいの里」まで、球根を買いに行ってきました。その名のとおり園芸用品全般を扱っていて、花の苗や種・球根、栽培用の土・肥料、鉢、プランターなど、そのテのものはなんでもそろいます。地元・練馬区で獲れた野菜や果物を販売するコーナーもあり、八百屋さんがわりに利用している人も多いよう。特産のダイコンなど、11時前には売り切れていました。
●建物の奥、地べたに色とりどりの花がズラリと並んでいるのは壮観。見ているだけでも気持ちが休まります。そんな中からビオラを数鉢とミモザ、カラー、アリアッサムを買いました。もう一つおまけに、なんとも可愛らしいサボテンも。姿かたちはメキシコに生えているそれとまったく同じですが、こちらは高さ20センチ足らず。長持ちしてほしいなあ。
●そして今日は、ビオラ8株をさっそく植え付け。家の外、道路側のボックスに並べました。来年の春にはもっと大きくなりそうです。今年6月突然花を咲かせたヒメオウギスイセンの隣にスペースがあったので、そちらにはアリアッサムを。
●実は、ここに来る楽しみの一つが、野菜・果物の販売コーナーの片隅で売られている赤飯。これがめっぽうおいしいのですが、今日は見当たりません。カミさんともども不思議に思い、職員の方にたずねると、「作っていた方が亡くなられ、後継者がいないので販売取り止めになった」とのことで、ガッカリ。それにしても、”赤飯作りの後継者”とは! でも、きちんと伝承しなくてはならないくらいの技があったのでしょうね。

Facebook Post: 2020-10-25T17:49:23

豆大福で京都を味わえハッピー

●いまさらと思うかもしれませんが、京都は、いつ行ってもワクワクする都市の一つです。「Go To」がスタートしたのでその気になれば行けるのですが、コロナ禍がなかなか収束を見せないので、いまひとつテンションが上がりません。
●そんなとき、15日から22日まで、池袋の西武デパートで「京都名匠会」という催事があり、「出町ふたば」が出店するとの情報を新聞の折込チラシでキャッチ。オーッ、豆大福が食べられると、思わず頬がゆるんでしまいました。京都では毎朝8時過ぎから数十人もの人が並ぶ(「密」の極致のような状態)ほどの人気店。その名物がこんな近場で手に入るというのですから、”天の配剤”としか思えません。
●ただ、出店といってもわずか2時間、それも5個入りを100パックだけ。しかし、このチャンスを逃してなるものかと朝からソワソワする私にカミさんはあきれ顔です。もっとも、買うのは大変でしたよ。販売開始の1時間前=午後3時に会場の隅っこで整理券を受け取り、商品を受け取るのは4時から6時の間。
●ひどい雨もなんのその、ちょうど近くで別件もあったので、そのついでにと思い、2時半に行ったところ、早くも30人ほどの行列が! 早めに家を出て正解でした。整理券をもらい、所用を済ませたあと4時過ぎに売り場に戻り余裕でゲット。ほぼ1年ぶりの「ふたばの豆大福」とあって、いそいそと帰宅し、ほんの2、3分で2個たいらげてしまいました(おいしそうに食べているのは去年11月、京都での写真)。カミさんも、その妹も、娘の一家も全員が大満足。エヘン、人に喜びをほどこすというのは、いつだって楽しいものです。でも、また明日の楽しみにと2個、確保してありますよ(笑)。

Facebook Post: 2020-10-19T22:02:35

60年前のアメリカも、そして今も

●モータウン(Motown)。50代後半を過ぎた音楽ファンでその名を知らない人はいないでしょう。歌手も作詞家・作曲家、バックバンド、スタッフもすべて黒人というデトロイトのレコード会社です。私も中学に入ってから大学1、2年生の頃まで、その虜になっていました。スモーキー・ロビンソン&ミラクルズ、マーヴェレッツ、テンプテーションズ、フォートップス、マーヴィン・ゲイ、スティーヴィー・ワンダー、ジャクソン5、スープリームスなど、ラジオの音楽番組からはいつも彼(女)らの声が聞こえてきたものです。
●そうした並み居る大スターの生みの親ベリー・ゴーディ.Jrの語りを軸にモータウンの歴史を描いたドキュメンタリー映画『Hitsville: The Making of Motown』を観ました。モータウンサウンドの全盛期は1960年代ですが、それはベトナム戦争や公民権運動の高まりと重なり合います。彼らが3カ月に及ぶ国内ツアー(なんとバスで!)に出たときのこと。南部ではトイレも水飲み場も黒人は別、レストランに入ったとたん警官から頭にピストルを突きつけられ震え上がったといったエピソードも出てきます。バスでのツアーを余儀なくされたのも、黒人を泊めてくれるホテルがほとんどなかったからで、ベッドで眠ることができたのは2晩だけだったか。
●それにしてもアメリカというのは不思議な国です。野球やフットボール、バスケなどスポーツでも音楽でも黒人が優れた才覚を発揮し、そのおかげでさんざん楽しませてもらっているのに、白人はなぜ素直に感謝・尊敬できないのだろうかと。ましていまは、黒人の貢献度も当時よりはるかに高いはず。映画の中でもスティーヴィー・ワンダーが「音楽に黒人とか白人とかの区別はないんだけどね」と語っていましたが、誰だってそう思うのではないのでしょうかね。そう言えば、昨年のラグビーW杯に出ていたアイルランドとスコットランド、ウェールズには黒人選手がいませんでした。アングロ・サクソンというのは黒人が嫌いなのかなあ。
●今日行ったのはグランドシネマサンシャイン。昨年7月オープンの大きなシネコンですが、建物を探し当てるまで15分ほど、あたりを徘徊してしまいました。その前に食べたのが青江三奈の歌にも出てくる「美久仁小路」の古びた定食屋でしたから、頭がサッと切り替わらなかったのかも。まして、食べたのがサンマ定食とくればね。でも、おいしかったですよ。

Facebook Post: 2020-10-14T18:43:04

1年前の熱気はどこに? ラグビーの復活を願う今日この頃

●1年前の昨日(10月13日)は、日本のラグビーファンにとって、もっと言うなら日本という国にとっても、輝かしい歴史を刻んだ日でした。そう、ラグビーW杯でスコットランドを倒し、決勝トーナメント進出を決めたのです。史上初の快挙でした。5年前南アフリカに勝つのを現地で目の当たりにしたときも全身が震えましたが、昨年はそれ以上でした。南ア戦は遠く離れたイギリスの地でしたからスタンドにいた日本人は2千数百人。でも去年は横浜で、観客も6万8千を数えました。熱気の差は歴然で、その後も何日か興奮が冷めなかったほど。でも、あれから1年、今年はラグビー🏉の「ラ」の字もありません。
●それもこれもコロナのせいなのですが、今年から日本のラグビーの位置づけは変わるという期待はすっかり希薄に。半月ほど前からスタートした大学ラグビーも、W杯以前に戻ったような感じがします。こうなると、年明けから始まるトップリーグを待つしかありませんが、それもコロナ次第。ニュージーランド、オーストラリア、またフランスでは国内のリーグ戦もおこなわれているというのに、なんともさびしい限りです。
●にわかファンの目からしても、ラグビーはあらゆるスポーツの中で「密」の度合いが格段に濃いのではと思えるでしょう。実際そのとおりで、フォワード(8人)どうしで組み合うスクラムはもちろん、ラック(敵味方でボールを奪い合う状態のうち、ボールがグラウンド上にある場合)やモール(ボールを選手が持っている場合)も、3〜10数人の選手が上を下へ、前に後ろに、タテ横斜めに入り乱れてプレーしているのですから、誰かが感染していたら…と考えると怖くなります。
●そうしたことへぬ対策を講じた上でニュージーランドやオーストラリアは、従来とは方式を変えてではありますがリーグ戦を実施。相変わらずハイレベルの試合を見せてくれました。先日おこなわれた両国のテストマッチも素晴らしい内容で、テレビ画面からもスタンドの熱気が伝わってくるほど。日常生活の中にラグビーが定着しているんだなぁと思わずにはいられません。W杯の盛り上がりで日本もそうなるきっかけをつかんだのですが、いまやほとんど元の木阿弥に。そんな中で希望を託したいのが来年1月に始まるトップリーグ。先の両国や南アから一流プレーヤーが加入したチームが覇を競い合うので、いまから楽しみです。それまでに収束とは言えないまでも、コロナ禍がなんとか落ち着くといいのですが。

Facebook Post: 2020-10-14T07:51:41

雨の日のうっとうしさを吹き飛ばしてくれた映画

●「雨に泣いてる」━━柳ジョージ&レイニーウッドではありません。数日前、そんな経験をしたのです。10月7日夕刻から10日の夜半まで、4日間ぶっ通しの雨でいいかげんクサクサしていたとき1本の映画に思い切り号泣、心が洗われました。自粛期間中に録画しておいた『グリーンマイル』という作品がそれ。公開は1999年で、その年のアカデミー作品賞に選ばれています。
●原作は、好きな小説家の一人スティーヴン・キングの同名の作品(1996年)。全6巻というボリュームで、買いはしたものの結局ツン読に。3年後に映画化されたとき、ならばと思ったのですが、それもかなわず、気がついたら四半世紀の歳月が。しかしコロナ禍のおかげで、ようやく触れることができた次第。
●大恐慌下の1932年、アメリカ南部ルイジアナ州の刑務所、それも死刑囚収容棟が舞台です。トム・ハンクス演じる主人公はその執行吏。そこで出会った一人の黒人死刑囚が処刑されるに至るまでのさまざまな出来事がファンタジックに描かれています。願望と現実、優しさと残酷さ、執念と諦めのせめぎ合いとでもいうのでしょうか、人間世界の不条理を次から次へ突きつけられ心を揺さぶります。めっちゃ泣けるのですが、単なる感動とも大きく異なり、なんとも不思議な気持ちにさせられました。監督のフランク・ダラボンは、これも名作『ショーシャンクの空』で一躍名を馳せましたが、いかにも彼らしいテイストが全編に行き渡っています。
●この日の雨はひどく来客も宅配便の配達もなかったので画面に完全集中。3時間を超える長編ですが、あっという間でした。気がついたらコーヒー2杯と亀田の柿の種3袋がカラに。「心が洗われれば、まあいいか」と、無理やり自分を納得させました。「雨の日と月曜日」は映画に限りますね。

Facebook Post: 2020-10-12T13:58:26

池袋はブルックリンになれるか?

●3年半ほど前、池袋西口に開店したカフェ「egg」。キホン朝食メニューが中心で、卵料理やソーセージ、ハンバーガーなどが中心。ニューヨークのブルックリンに本店があるというのが売りで、私自身もカミさんもえらく気に入っていました。それが今年7月、東口の「Hareza Tower」1階に移転。不要不急の外は自粛という状況が続く中、ずっと遠ざかっていたのですが、ほぼ1年ぶりで行きました。
●ただ、以前とは店の趣きが一変。移転前は消防署と勤労福祉会館、言うならば地味な施設に挟まれた場所にあったのですが、今度はできてまだ間もない「8つの劇場がそろうアートとカルチャーの拠点 Hareza」の一角なので、当然といえば当然かも。このエリアの変貌ぶりを見ていなかったカミさんの妹が「ここはいったいどこ?」と目を丸くしていたほどで、まったくの別世界です。歩いている人たちも前とはまったく違います。食べ物屋の数もぐんと増え、選択肢も豊かに。
●さて、「egg」では名物のエッグロスコ(Eggs Rothko)を。バターをたっぷり練り込んだブリオッシュの中に有精卵、その上にホワイトチェダーチーズを乗せて焼き上げたものに、ケールのソテーとグリルトマトを添えた、この店の看板メニューです。肉好きの私は、ソーセージも足してもらいました。ナイフを入れると中から卵の黄身がとろけ出し、それにとろっとろのチーズとブリオッシュをからめながら食べるのですが、まあおいしいこと。ニューヨーカーの”いくさ飯”といった感じでしょうか。見た目以上の満腹感があり、食べ終わってから6〜7時間たってもいっこうにお腹が空いてきません。
●「Hareza」ができてからというもの、この一帯はかつてとまったく雰囲気が変わりましたが、それは歩いている人たちも同じ。「egg」発祥の地ブルックリンに肩を並べるまでには行かなくても、長い年月を経ればこの界隈が「アートとカルチャー」にふさわしい空間に姿を変える可能性もなくはないはず。「街が人を作り、人が街を作る」という言葉もありますからね。

Facebook Post: 2020-10-04T20:56:51

初めての板橋駅──私の「マイクロツーリズム」⑨

●東京に住んで50年を過ぎたというのに、一度も乗り降りしたことのない駅(23区内)がまだあります。京浜東北線の東十条、上中里、埼京線の板橋、十条、北赤羽、浮間舟渡、総武線の平井、常磐線では三河島、町屋、南千住、北千住、綾瀬、亀有、金町と、合計14駅も。今日(9月30日)は秋晴れ、久しぶりのマイクロツーリズムを思いつき、その一つ板橋駅に行ってみました。東口を出た真正面に新撰組の近藤勇の立派なお墓があるのにまずビックリ。明治9年に永倉新八らが、近藤勇と土方歳三の供養碑を建てたのが始まりらしく、板橋の地で罪人として斬首されたのにちなんでのことだといいます。
●そこから北へ向かってしばらく歩くと、突然フランス国旗🇫🇷を掲げた立派な建物が。「東京国際フランス学園」という看板からすると、インターナショナルスクールのようで、飯田橋にあった日仏学院が移ってきたのだそうです。さらにまっすぐ進むと、なんと、石神井川に突き当たりました。こんなところまで流れてきているのですね。川に沿って東に行った王子駅が今日のゴールですが、その東で隅田川に合流しているようです。
●このあたりは遊歩道が整備されていて、気分よく歩けます。「くぬぎ」「けやき」「もみじ」「さくら」といった名前の緑地があり、疲れたらひと休みもOK。さらに進むと、右手に古めかしいレンガ造りの建物がチラッと目に入りました。近くまで行くと、「国指定重要文化財 酒類総合研究所 赤レンガ酒造工場(旧醸造試験所第一工場)」の看板が。その手前にも印刷局男子寮など、旧大藏省関連の施設があったことからすると、この界隈は明治期以来国有地だったのでしょう。
●板橋駅を出発してかれこれ1時間、王子駅の手前を走る明治通りに架かる音無橋を降りたところに親水公園が。東京23区の中とは思えないような景色が目の前に出現し、またまた驚きました。前日はほとんど体を動かさなかったので何も頭にひらめかなかったのですが、今日はたった1時間余り歩いただけで言葉が浮かんできます。大げさな言い方かもしれませんが、人間、やはり動かないと何も生まれないことを改めて実感しました。と、ここで窓の外を見ると、晴れた夜空にくっきりと中秋の名月が。先日「バンクシー展」に行ったついでに買って帰った月餅をおいしくいただきました。

Facebook Post: 2020-10-01T21:41:16