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国立競技場でのラグビー観戦が、コロナのおかげでボツに!

●新年、明けましておめでとうございます。例年、2・3両日は京都で仕事。4日が仕事始め、そのうえ運行本数が大幅に減っているせいかでしょう、帰りの新幹線はひどい混みようでした。しばらく後にはコロナ感染者数が一気に増えるのではないかと心配に━━と書いている最中、「沖縄で600人」との報道が。第6波は容赦なく迫っているようです。
●と、ここまで書いたところで、今度は1月7日に予定されていたラグビー「リーグワン」開幕戦の中止が伝えられました。3カ月も前からチケットの抽選に応募し、やっと購入できたのに😭! 日本のラグビーを牽引してきた「トップリーグ」が今年から大きくリニューアルし、「リーグワン」としてスタートするはずだったのですが、いきなりつまずいてしまいました。私の”国立競技場デビュー”もあえなく延期。
●それでも、8・9日には残りの5試合がおこなわれますし、土曜日は高校の決勝(東海大大阪仰星vs國学院栃木)、日曜日は大学の決勝(明治vs帝京)があるので、今週末はラグビー漬けになれそうです。気がかりは、先ほどから降り始めた雪。ラグビーはグラウンド上に白いラインを引く(サッカーより本数が多い!)ので、雪が積もると試合の進行に支障をきたすのです。
●それにしても、この歳になっても雪に興奮してしまう自分はおかしいのでしょうか。ただ、昨年7月まで住んでいた豊島区と違い、こちらは内陸で、雪が凍ってしまうと往生しそう。玄関まわりや自転車置き場、駐車場など、積もらないうちにお湯を撒いてどんどん溶かしていかなくてはなりません。何度も風呂場まで行ってお湯を汲んでは撒き、撒いては汲む作業の繰り返しで、いい運動になりました。(2022/1/6)

Facebook Post: 2022-01-06T19:39:21

よい本に出会えたのもコロナ禍のおかげ!?

●今年の最後は「53年ぶり」というお話。NHK大河ドラマを、なんと全回観たのです。録画も2、3回ありましたが、それ以外はすべてリアルタイム。全回観たのは高校2年のとき、1968年の『竜馬がゆく』以来です。今年はコロナ禍で自宅にいる日・時間がいかに多く、長かったかの証でしょうね。53年前竜馬を演じた北大路欣也が今回、徳川家康としてイントロの語り役で登場しているのを見て、自分の年齢を改めて実感しました。
●さて、今年最大の喜びは、ここ数年来でいちばん多くの本を読めたこと。年頭に読んだ『人新世の「資本論」』の衝撃たるや、ここ何年かで最強でした。『資本論』はNHKEテレ『100分de名著』の素材にもなりましたが、著者の言う「3.5%」の意識ある人の一人になりたいものです。
●”マイベスト2”は、プロ野球中日ドラゴンズの指揮を執った落合博満の8年間を描いたドキュメンタリー『嫌われた監督』。落合自身の姿勢もさることながら、駆け出しの記者から落合とともに力をつけていく著者・鈴木忠平の変わりようが強く印象に残りました。”ベスト3″は『中国料理の世界史』。世界のどこに行っても中華料理店がないということはまずありませんが、その理由がよくわかりました。
●あと数時間で新しい年がやってきます。29日はお墓参り、昨日・今日は大掃除。今夜はN響の第九をゆっくり聴き、テレ東の『孤独のグルメ』を楽しんで寝むことにしましょう。1年間ご愛読、ありがとうございました。どうかよいお年を!(2021/12/31)

Facebook Post: 2021-12-31T16:27:58

宇治で人生初の普茶料理を経験

●京都のレポートもこれが最後。スキップしてもよかったのですが、初めて体験した「普茶[ふちゃ]料理」のことをぜひお伝えしたいと思いまして。ツアー3日目の12月14日は京都市の南にある宇治市へ。宇治といえばお茶と源氏物語、あとは平等院でしょうか。今回訪れたのは宇治上[がみ]神社&宇治神社、平等院鳳凰堂、萬福寺の4カ所です。
●なかでも興味深かったのは黄檗[おうばく]宗大本山萬福寺。黄檗宗は禅宗の一派ですが、日本に伝えられたのがもっとも遅かったため、寺院、檀徒とも非常に少ないようです。ちなみに、母の実家は山口県萩市にある黄檗宗東光寺(戦国期中国地方全域を支配していた毛利氏の菩提寺)の檀家でした。
●萬福寺の境内は、左右対称に配置された堂宇伽藍がすべて屋根付きの回廊でつながっています。「卍くずし」の装飾をほどこした勾欄、アーチ形の天井、円形の窓、桃の実の形をした飾りが彫られた扉など、中国風のデザイン、技法が多用され、異国情緒満点。僧侶の読経も中国語なのだとか。
●その萬福寺で供されるのが「普茶[ふちゃ]料理」。見学に訪れた者も、希望すれば食べることができます。精進料理なので肉類は皆無ですが、ゴマ油を使った揚げ物の多いこと。メニューで「油糍[ゆじ]」に分類されている10品+数品、全体のほぼ半分がそれで、いまの唐揚げの起源とも言われています。肉や魚に擬した「もどき」料理も特徴で、胡麻豆腐は白身魚の刺身のよう。途中でギブアップした家人をよそに、私は完食。食べられる場は、全国的でも数えるほどしかないだけに、貴重な経験でした。(2021/12/14)

Facebook Post: 2021-12-24T22:30:41

おいしい食べ物屋は自力で見つけるのがいちばん

●京都ツアーの6日目は終日フリー。テレビなどでよく伝えられる将棋のタイトル戦の会場を初めてナマで見ました。「竜王戦」の第2局(豊島将之竜王vs藤井聡太三冠=この時点で)がおこなわれた仁和寺[にんなじ]の宸殿[しんでん]です。とんでもなく広い部屋で、しつらえもハンパありません。それもそのはず、宸殿とは天皇がお寝みになる場所のこと。
●仁和寺は世界遺産ですが、高校の古典で習った『徒然草』に登場していたのを覚えているくらいです。平安時代半ばから宇多法皇が寺の敷地内に「御室(おむろ)」を造営、日々を過ごされたことから、「御室御所」と呼ばれるようになったといいます。以来天皇家との関わりが深く、格式も高い寺なのだとか。広い境内には庭園や国宝・重要文化財の建物がいくつもあり、さすがという感じです。
●この日は、仁和寺見学のあと四条烏丸近くの京料理店でランチ。夕方から気温が下がり雨もパラつき始めたので、早々にホテルに戻りました。夕食は近くで簡単に済ませようと、向かいのそば屋に。ごくフツーの店構えなのですが、何かしらピンと来るものがあったからです。体を温めようと注文した鍋焼きうどんは関西風というか、昆布で出汁がとってあり、鶏肉がいっぱい。 おいしくいただきました。
●近ごろはグルメ情報があふれていますが、店の数が少ない地方の町ならいざ知らず、大都市ではあまりアテになりません。むしろ自分で歩いて探すほうが面白いですし、結果にも納得が行きます。その点、このそば屋はヒットでした。町歩きや旅の大きな楽しみと言えるでしょう。(2021/12/17)

Facebook Post: 2021-12-23T13:35:52

京都で見つけた名古屋の”飛び地”

●話は前後しますが、京都の4日目(12/15)は終日完全フリーでした。実を言うと、今回のツアーで最大の魅力はこれ。ツアーといえば、出発から解散まで、添乗員の掲げる小旗のもと完全団体行動というのが常識です。旅先でそんな一団に出くわすと、「ああまでして……」と、これまでは正直思っていました。
●ただ、歳を重ねるにつれ、悔しいことに、スーツケースの重さが体にこたえるように。でも、ツアーだと自力で運ばなくてもいいのです。一度その恩恵にあずかってしまうと、もういけません。以来、海外旅行も3回に2回はツアーで参加しています。それでも、根が団体行動嫌いなので、個人で動ける比率が高い今回のようなスケジュールはとても好都合です。
●というわけで、この日は蓮華王院三十三間堂へ。金色の千手[せんじゅ]観音が1001体ずらり並んでいるのはやはり壮観です。その向かいにある国立博物館、豊国神社、方広寺、東側の妙法院、智積[ちしゃく]院まで含めた広大な地に、奈良のそれをしのぐ大仏を建立させたのは豊臣秀吉。大仏殿はいま豊国神社が建っているあたりにあり、全国から参拝客が訪れたといいます。
●その後大仏は地震や火災に遭い、そのたびに再建されたものの、1973年の火事で完全に消滅。方広寺には例の「国家安康」の文字を刻んだ巨大な鐘もありました。「家」と「康」が切り離されているのはけしからんと家康が怒り、大坂の陣につながったという話で有名な鐘です。豊国神社には秀吉が祀られており、この一帯はさながら名古屋の”飛び地”状態でした。(2021/12/16)

Facebook Post: 2021-12-21T16:01:42

通りを一本、山ひとつ越えただけで……

●今日は東京に戻る日。前夜から今朝にかけ雪との予報でしたが、ホテルのある二条通り周辺は軽くパラついた程度。でも、タクシーの運転手さんによると、京都では丸太町通りを越えて北に行くと大きく変わるそうです。実際、金閣寺はうっすら雪化粧、大原や貴船[きぶね]あたりではかなりの積雪があったといいます。
●午前中出かけた青蓮[しょうれん]院、知恩院、円山公園は前夜の風で晴れわたっていましたが、京都駅を出て山科のトンネルを抜け滋賀県に入ると白一色。空もどんより曇り、すっかり別世界です。それが関ヶ原を過ぎると一転、再び青空が。三河安城あたりでは、妙に横長の雲が地上すれすれの高さに這っていたり。目まぐるしい空の変化に、弁当もゆっくり食べていられません。
●弁当といえば、今日は久しぶりに大阪・水了軒の八角弁当。13〜14種のおかずが隙間なく収まり最後まで楽しめる、駅弁の傑作。以前は大阪出張というと、これが楽しみでたまりませんでした。京都駅でもそれが売られているのを知ったのはつい最近。今回は京都での乗車時刻がランチタイムと重なり、一も二もなくゲットしました。
●1週間で20カ所近いスポットを訪れた今回のツアーですが、最後の長楽館は出色。もともとは、明治期にタバコの製造販売で大成功を収めた村井吉兵衛が円山公園近くに建てた別荘なのですが、いまは高級ホテル&レストランに。せめてお茶でもと、訪れてみました。ただ、タバコ王が作った建物なのに「全館禁煙」とは。村井もあの世で苦笑いしているかもしれません。(2021/12/18)

Facebook Post: 2021-12-18T18:10:12

京都・嵐山のイルミネーション━━でも、人が多すぎ

●ブリュッセルの小便小僧、コペンハーゲンの人魚像、シンガポールのマーライオンといえば、”世界観光名所の三大ガックリ”。有名なわりに、行ってみると大したことがないと。それになぞらえて言うなら、嵐山は”京都三大ガックリ”にノミネートしていいかもしれません。そのココロは、ちょっとお茶でもと思っても、”おとな”向けの店がほとんど見当たらないのです。
●嵐山は京都でも一、二を争う人気スポット。渡月橋、天龍寺、化野[あだしの]念仏寺、常寂光寺、二尊院、祇王寺、落柿舎[らくししゃ]、大河内山荘、竹林の径[みち]……と、観光資源には事欠きません。何もしなくてもお客━━といっても、若い人とインバウンドがほとんど━━がやってくるので、それに甘んじていられるのでしょう。
●そのため、半世紀以上前と同じとしか思えないような、いかにも団体向けのレストハウスや土産物屋、あとは東京・原宿の竹下通りなどによくある風の雑貨屋や飲食店が軒を並べています。そうした中を歩いてようやく見つけたコーヒーショップTully’s に入ったところ、私たちのような者のたまり場といった感が。
●滞在4日目(12/15)の夜、今年で最後というので「花灯路」に足を運んでみたのですが、平日にもかかわらず大変な人出。押し合いへし合いしながら竹林のライトアップにスマホのカメラを向けてみたものの、疲れました。家人に言わせると、「竹はやっぱり昼間がいい」。なるほどそうかもしれません。先週自宅近くの竹林を歩きましたが、心の癒やされ度はそちらのほうが高かったような気がします。(2021/12/15)

Facebook Post: 2021-12-17T08:50:47

初めて訪れた南山城の3カ寺

●今回泊まっているのは二条城近くのビジネスホテルで、部屋の広さは20㎡=7畳弱。そこに家人と2人ですから、「暮らすような旅 京都長期滞在7日間」というツアータイトルが泣きそうな狭さです。もっとも、部屋でゆっくりしているより外に出たほうがいいと捉えれば、ふだんどおり。場所が京都に変わっただけで、私にとっては「暮らすような旅」ではあります(笑)。
●2日目(12/13)は、南山城エリアの古寺3カ所を訪ねました。現在の京都府は旧山城国・丹波国・丹後国東部という3つのエリアから成っており、旧山城国のうち京都市以外が南山城。ホテルから南へバスで20分も走ると、伏見区の南部あたりからにわかに田園風景が広がってきます。昔はこのあたりに湖と言ってもいいくらい大きな池があり、太平洋戦争前に埋め立てられのだとか。住むには不向きなのでしょう、いまでもほとんどが田んぼのままです。
●そのさらに南側、京田辺市・木津川市にある観音寺、蟹満[かにまん]寺、浄瑠璃寺が目的地。どの寺も住職みずからその来歴や概要を語ってくださるなど、ツアーならではのメリットを味わえました。なかでも浄瑠璃寺は、いかにも女性好みといった感じで、ほかの2カ寺に比べ、訪れる客も多いようです。つい先日行った称名寺@金沢文庫と同じく浄土庭園が特徴です。仏堂の前面に蓮池を配置し、池の手前を此岸(現世)、仏堂の側を彼岸(極楽浄土=死後の世界)になぞらえた独特のスタイルが浄土庭園の特徴。
●今日の観光は南山城の3カ寺だけなので、午後1時過ぎにはホテルに戻りました。近くのイタリアンで昼食を済ませ、三条通り商店街へ。長さ800mの両側に昭和レトロ風の店がびっしり建ち並び、地元の人たちに長く親しまれているようです。キラキラ・ピカピカとは無縁のこういう場所を歩きくと気持ちもなごみ、まさに「暮らすような」感じ。充実した一日を過ごせました。(2021/12/13)

Facebook Post: 2021-12-15T21:48:26

上白石萌音のおかげで、久しぶりにドラマを堪能

●今日(12/12)から京都に来ています。東京駅を出て、富士山が見えるあたりまでは元気いっぱいでしたが、それから先は京都までほぼ白河夜船状態。前日(12/11)テレビを見過ぎたからです。もともとこの日は、上映時間274分(!)というチョー長尺の映画『ボストン市庁舎』を観に行こうと決めていたのですが、朝刊のテレビ欄を見て、即あきらめました。おもしろそうな番組が5本もあったからです。こちらは合わせて6時間半で、そこへさらに5時間近い映画を加えるのは、体力的にも無理だろうと。
●テレビのほうは、『あの日あの時あの番組 太平洋戦争80年▽日本人はなぜ戦争へと向かったか』『伝説のお笑い講師登場』『この道わが旅 すぎやまこういち音楽の旅路を』『ブラタモリ 南紀白浜 “一大リゾート”への道のりとは!?』ドラマ『忠臣蔵狂詩曲(ラプソディー)No.5 中村仲蔵出世階段[しゅっせのきざはし]』の5本。最初の4本がNHK、ドラマもNHKBSプレミアムでした。
● 民放をほとんど観なくなってから、もう10年以上経つでしょうか。コロナ禍が始まってからは、『羽鳥慎一モーニングショー』をほぼ毎日観ていましたが、今年9月以降はパッタリ。最近はNHKオンリーと言っても過言ではありません。
●それにしても、『忠臣蔵〜』(後半)はなんとも痛快なドラマでした。予定調和の極致と言ってしまえばそれまでですが、そこに至る”階段[きざはし]”=ストーリーメイクの巧みさ。キャスティングも、主人公の中村仲蔵を演じた勘九郎に加え、七之助、市村正親、高嶋政宏、段田安則と秀抜でした。なかでも、仲蔵の妻を演じた上白石萌音の非凡さといったら。デビュー作『舞妓はレディ』(2014年)で日本アカデミー賞新人俳優賞。京都旅の初日、東寺で持たれたオリエンテーションの余興で登場した本物の舞妓さんも真っ青でしょう。(2021/12/12)

Facebook Post: 2021-12-13T20:14:11

涸[か]れない・尽きない・止まらない━━和田誠の生命力はどこから?

ここのところ長尺の投稿が続いたせいか、いささか疲れ気味。そこで、今回はあっさりと。
2年前に亡くなった和田誠の展覧会に行ってきました。学生時代吸っていたハイライトのパッケージデザイン、イラスト、ポスターなど、どの作品も都会的な、それでいて押しつけがましさのない線使い、透明感に満ちた色使いがとても印象的です。映画監督、雑誌編集も手がけ、著書も200点以上と、まさしくマルチプレーヤー。それも83歳までですから、驚くべき生命力としか言いようがありません。「疲れ気味」などと弱音を吐いているのが恥ずかしくなります。(2021/12/9)

Facebook Post: 2021-12-09T20:28:34

男7人で抹茶をいただきながら紅葉を楽しむ

●東京の紅葉スポットで今年も断トツの人気なのが、神宮外苑のイチョウ。広い道の両サイドにまぶしいほど黄色い葉に覆われた高い木々が並び立ち、奥にはレトロモダンな絵画館と、舞台装置も抜群とくれば、それも当然でしょう。週末ともなれば人であふれ返っているようです。
●前回お伝えした「横浜・鎌倉ウォーキング」は、土日にもかかわらずそうした喧騒とは無縁で、紅葉をゆったりと楽しめました。朝比奈の切り通しを歩き抜き、十二社[じゅうにそう]近くの蕎麦屋でランチを済ませると、後半最初の目的地・浄妙寺へ。境内は黄色いイチョウと赤いモミジが織りなす「秋」が全開。枯山水の庭、水琴窟[すいきんくつ]を楽しみながら茶屋で抹茶をいただいたり。70歳過ぎの男7人がずらっと並んで茶碗を回す姿は”壮観”でした。
●次は、竹林で有名な報国寺。山門を出たところに水仙と万両が遠慮がちに咲いているのを発見、お正月が近いのを感じます。鶴岡八幡宮に着いたのは3時過ぎ。数年前同じメンバーで流鏑馬[やぶさめ]を楽しんだ参道から、源義経を祀る白旗[しらはた]神社を抜けると本宮。七五三の参詣客でそこそこ混み合ってはいましたが、密までは行っていません。
●鶴岡八幡宮を出て段葛[だんかずら]を一路鎌倉駅へ。大船までは2駅で、改札を出るのももどかしく、忘年会で予約している居酒屋へ急ぎます。開店して半年も経っていない店ですがたいそうな人気で、私たちの盛り上がりも最高潮。メンバーの一人が保有する江ノ島の”研修ハウス”に着くと、その彼がプロデュースしたテレビドラマがちょうど始まるところ。テレビの前に全員がすわり、当人の解説を聞きながら、1時間半楽しみました。(2021/12/5)

Facebook Post: 2021-12-08T11:57:07

エサがないと体が動かない? 高校同期7人で切り通しを踏破

●高校同期の仲間が集まり、1泊2日の「社会見学(今回は自然探索もプラス)」を楽しみました。コロナ禍で長らく中断していたのですが、先週末およそ2年半ぶりで実現。今回のコースは、金沢文庫から朝比奈切り通しを経て鶴岡八幡宮という長丁場。全行程12kmのほとんどが歩きという設定で、70・71歳の男7人にとってけっして楽とは言えません。それでも、終わったあとの忘年会を楽しみに、まあ歩いたこと。スマホの万歩計には、24000という驚異的な数字が出ていました。
●京浜急行金沢文庫駅に集合し、最初に訪れたのは称名寺[しょうみょうじ]。称名寺は、執権・北条時頼、時宗の補佐役でもあった北条実時が屋敷内に建てた持仏堂が起源です。朱塗りの赤門をくぐり参道を抜けると仁王門が建ち、高さ4mの仁王像が二体。背後には「浄土」になぞらえた立派な庭園が広がります。ボランティアガイドに案内され歴史を学びながら、紅葉も楽しみました。
●金沢文庫のほうは建物だけ見て終わり。モノレールで金沢八景まで移動し、バスで朝比奈へ。ここから十二所[じゅうにそう]までの1.5kmが切り通しになっています。切り通しとは、山を切り開き人や馬が通れるようにした道のこと。高さ10mはあろうかという崖にはさまれた未舗装の道の幅は4mほどで、側溝の水があふれぬかるんでいる箇所も。都会の商店街を歩くのとはわけが違います。
●足もとに不安をかかえている仲間もおり、踏破するのに小一時間ほどかかりましたが、快晴の空の下、せせらぎ(といっても側溝ですが)を流れる水の心地よい音に足の疲れも癒されます。高周波・超高周波が重なり合って生まれるハイレゾな自然音はやはりたいしたものですね。◇つづく◇(2021/12/5)

Facebook Post: 2021-12-07T12:27:41

奈良の旅⑤妙にとがっておらず、落ち着ける町・奈良

●奈良公園近くの道路上に、「鹿に注意」書かれた表示を見つけたときは驚きました。たしかに、その一帯を歩くと、数え切れないほど多くの鹿と出会います。鹿をホルンで呼び寄せる「鹿寄せ」という伝統行事があるそうですが、ホルンのお世話にならずとも、煎餅を見せるだけで10頭以上は近寄ってきます。煎餅をやると頭を下げるなどというのは、鹿にも古都奈良の余裕が乗り移っているとしか思えません。都としてのキャリアは奈良のほうが京都より上。とがったところがなく、町の隅々まで大人っぽい落ち着きがただよっているのです。
●そんな奈良でいま熱いのは「ならまち」エリア。古民家が建ち並ぶ中にいかにも”インスタアップされ狙い”風のお店が増えているようです。それでもまだ京都ほどではないので、心配は無用(笑)。前回取り上げた老舗の和菓子店もその一角にありました。
●今回私たちが2泊した奈良ホテルは「ならまち」の近くにある、いわゆるクラシックホテル。近ごろ流行りのデザイナー風のたたずまい・しつらえではありませんが、高齢の身にはそのほうがくつろげるように思えます。部屋の窓から興福寺五重塔が見える部屋もあるようで、それだけで”奈良にいる感”が堪能できそう。ただ、来年4月から長期の修復工事に入ると、それがかなわなくなりますが……。
●今回の旅では奈良の主なスポットを訪れましたが、小学校の修学旅行で行ったきりの春日大社をじっくり見て回りたかったですね。奈良の余裕・落ち着きを象徴するスポットではないかという気がするからです。それと、冥土の土産にぜひと思っているのが吉野山の桜。まだまだ欲は尽きないなぁと思いつつ帰路へ。我が町・東久留米が真っ赤な富士でお出迎えしてくれました。(2021/12/2)

Facebook Post: 2021-12-03T22:02:28

奈良の旅④60年ぶりで訪れた東大寺大仏殿

●奈良の定番観光スポットといえば東大寺大仏殿、春日大社、興福寺五重塔、薬師寺、唐招提寺、平城宮跡と言ったところでしょうか。60年前、小学校6年生の修学旅行で訪れたときも最初の三つでした。東大寺自体は、3年前にも訪れていますが、そのときは二月堂のお水取りを見ただけです。夜の行事ということもあり、見た場所もほんの一部。しかし、今回は朝の見学で、二月堂の上階までのぼり隅々まで見て回れたので、お水取りのすさまじさが実感できました。大仏殿でも、大仏の表情や巨大な建物の構造上の秘密などの解説を聞け、大人的な興味が大いに満たされた次第。
●その前、朝8時過ぎから興福寺国宝館へ。開館前に入り、貸し切り状態で僧侶の詳しい解説が聞けました。そこで知ったのが、東大寺も興福寺も、ある意味特別な寺院であること。両寺に元興寺[がんごうじ]、大安寺、西大寺、薬師寺、法隆寺を加えた「南都[なんと]七大寺」は朝廷の保護を受けていたため檀徒が不要(=寺の維持にエネルギーを費やす必要がない)、仏教を学ぶためだけの場だったのですね。
●そのうちの一つ元興寺がホテルのすぐ近くにあるので、足を運んでみました。ところが、かつては広大な寺域を誇り、国宝が二つ、重要文化財が五つもあるというのにいまは人影もまばら。なんでこれほどまでに廃れてしまったのかと深い疑問が湧いてきます。
●「旅をすれば感覚が研ぎ澄まされ……今まで無関心だったことにも、不意に何かを感じるようになる」とは、スウェーデンの作家ペール・アンデションの言ですが、今回の奈良の旅はまさにそうなっています。もちろん、これまで関心を抱いていた物への感度も大幅アップ。帰りに立ち寄った店で食べた「葛餅2種+求肥+餡」はいつになく美味でした。(2021/11/30)

Facebook Post: 2021-12-02T19:50:26

奈良の旅③法隆寺 見れば柿より うなぎかな

●3日目のメインは法隆寺ですが、その前に、橿原市内の今井町を訪れました。戦国期から、のちに称念寺となる御坊を中心に発達した寺内[じない]町で、周囲を堀で囲み、部外者の干渉を許さなかった自治都市。安土桃山時代・江戸時代には、「海の堺、陸の今井」「大和の金は今井に七分」と言われるほど、繁栄を謳歌したそうです。
●今井町は東西約600m、南北約310mで、面積は17.4haほど。重要伝統的建造物群保存地区にも選定されていて、域内760戸のうち3分の2が伝統的建造物。一地区内の数としては日本一だそうです。電柱・電線の完全な地中化も進んでおり、”歴史的町並みファンにとっては垂涎の的かもしれません。
●午後は斑鳩[いかるが]の里・法隆寺へ。今回が2回目ですが、資格を持ったガイドさんがつきっきりで説明してくれるので、そのすごさがよくわかりました。━━五重塔が実は一階建てで、真ん中に立つ一本の芯柱で全体を支える免震構造になっている。東京スカイツリーもそれにヒントを得て作られた。日本でいちばん多くの国宝(38点)を持つ寺である等々。まあ、そうしたことを知らずとも、1300年前に建てられた世界最古の木造建築物だというだけで十分ではあるのですが。
●ただ、この日いちばんの感動は夕食のうなぎ。蒲焼きと白焼きをいっぺんに味わえる「あい乗せ重」なるものをいただきました。こんな食べ方は初めてです。場所は興福寺に近い料亭「菊水楼」。皇族の方も来られるくらい格式が高いというのでビビりましたが、うなぎを供する「うな菊」はその脇にある別棟ですし、店員もツナギのユニフォーム姿だったので、普通に食べられました。値段も平均的ですし、奈良に行かれた際はぜひお試しあれ。(2021/11/29)

Facebook Post: 2021-12-01T18:32:48

奈良の旅②地形・地勢の影響? 決意をうながす吉野山、おだやかな飛鳥

●奈良2日目は、今回のメインイベント=「蔵王権現」の見学。最初この4文字を目にしたときは、樹氷で有名な蔵王周辺のお寺かと思ったほど無知でした。それが祀られている吉野山の金峯山寺[きんぷさんじ]を開いたのは修験道[しゅげんどう]の創始者・役小角[えんのおづね]だともいうので、出羽三山と関係しているのかもなどと、勝手に思い込んだり。
●わが国最大の秘仏蔵王権現が開帳されるのは5年ぶりのこと。詳しくはネットに出ていますが、今回見に行こうと決めたのは、広告の写真に見たその色。この種の像としては稀有な青黒[しょうこく]に塗られており、強烈な印象を与えます。こんな色をした仏像はほかに知りません。
●吉野山といえば古くから桜と杉で有名ですが、後醍醐天皇が京都から朝廷を移し、南朝を開いたことでも知られています。なぜ吉野山だったのか、考えてみると不思議な気がします。華やかな都から遠く離れ、右を見ても左を見ても杉ばかり。わかりやすく言えばとんでもない僻地です。ただそれだけに、後醍醐に付き従ってきた公家や武士たちも諸々の雑音に動揺することなく、再起・復活の決意を固めていったのではないでしょうか。地形・地勢が人の心理・行動に強い影響を与えるのかもしれません。
●吉野山を下って到着した飛鳥でその思いはいっそう強まりました。それは、588年創建という日本で最初の寺=飛鳥寺で、日本最古の仏像=飛鳥大仏(釈迦如来坐像)のにこやかな微笑みを真近で観たときです。こんな表情を刻めるのは、四方が真っ平らでおだやかな空気が流れる飛鳥だからこそでしょう。すぐ近くの高松塚壁画館で見た古墳の壁画に描かれていた男女の顔もそうでした、それと、古民家をリノベした和食の店で食べたランチのなんともマイルドな味わいも、そうした考えに導いていったのかもしれません。(2021/11/28)

Facebook Post: 2021-11-30T17:24:27

奈良の旅①7カ月ぶりの東海道新幹線で奈良の旅に出発

●結婚記念日(11/23)と小生の誕生日(11/26)を合わせたお祝い、というわけではありませんが、今日から奈良にやってきました。土曜日+快晴とあって、品川駅はたいそうな混みよう。名古屋を過ぎたあたりから雲行きが少しあやしくなり、伊吹山のふもとには大きな虹がかかっていました。こちらも混み合う京都駅で、東京周辺では見たことのないような色調とデザインの近鉄特急に乗り換え、最初の目的地・橿原[かしはら]神宮へ。最初は雨模様でしたが、途中から空も明るくなりひと安心。
●橿原神宮は明治期の創建とはいえ、神武天皇が即位した神聖な場所とされています。明治神宮・靖國神社などと同じく勅祭社(祭祀に際し、天皇より勅使が遣わされる神社のこと)で、本殿は京都御所の賢所[かしこどころ]が下賜・移築された建物。いまの上皇ご夫妻、天皇皇后両陛下も何度となく参拝されているそうです。
●すぐ隣の神武天皇御陵に向かう頃になると雨がポツポツと。深閑とした森の奥にたたずむ墓所の前に立つと、思わず凛とした気持ちになりました。気温はどんどん下がり、帽子、マフラーを総動員。それでも鼻水が止まりません。寒さにふるえながらホテルに戻り大浴場で温泉につかると、やっと人心地。
●その頃には神聖な気分もどこへやら。1万2千歩以上も歩きお腹が空いていたせいもあり、頭の中は夕食のことでいっぱい。よくある団体食メニューでしたが、唯一、デザートが出色でした。タピオカゼリーのまん中にメロンが浮かび、生卵と見まがうばかり。日本シリーズの決着を見届け、ベッドに入ると、サイドテーブルには定番の聖書でなくなんと古事記が。さすが、橿原!(2021/11/27)

Facebook Post: 2021-11-28T17:22:04

星は空のイルミネーション!? ならばと、我が家も点灯

●月と太陽によるショー=皆既月食で盛り上がった日から1週間経った昨日は小生の誕生日。多くの方からお祝いのメッセージを頂戴し、ありがとうございました。月日の経つのは早いとはいえ、70代の1年目はあっという間に過ぎたように思えます。
●それにしても、時というのはなぜ「月」と「日」だけで示されるのでしょう。「星」もあるのにです。単独ではさほど目立たなくても、”団体戦”というか、夜空に点在し光を放つ星たちを見ていると、不思議な吸引力を感じます。全部で88あるという星座にはそれぞれ神話があるそうですが、それも納得。
●この夏池袋から30分足らずの東久留米に引っ越して驚いたのは、少しくらい曇っていても、一つ、二つ……と数えたくなるほど多くの星が見えること。金星や北極星はもちろん、「オリオン座」のべテルギウス(左上)やリゲル(右下)など7つの星がキッチリ見えますし、「おおいぬ座」のシリウス、「こいぬ座」のプロキオンを結んでできる「冬の大三角」、リゲルや「牡牛座」のアルデバランなどの1等星6個をつないでできる「冬のダイヤモンド」も拙宅のベランダからばっちり。”空のイルミネーション”の観があります。
●そこでわが家でも、久しぶりにイルミネーションの真似事をしてみました。イルミネーションのもとの動詞”illuminate”は、「光で飾る」ことですが、第一義は「明るくする、〔~に〕光を当てる」ですし、ほかにも「明らかにする、〔~の〕理解を容易にする」とか「〔人を〕啓発[啓蒙]する」「〔人の顔や表情を〕明るくさせる、生き生きさせる」といった意味もあるといいます。一つ歳を取ったのを機に、自然と人工のイルミネーションに囲まれながら、いっそう明るい気持ちで、生き生きと過ごしたいものです。(2021/11/26)

Facebook Post: 2021-11-27T11:45:38

2時間足らずで歌舞伎を満喫!

●赤坂Actシアターまで歌舞伎を見に行ってきました(なんと、無料ご招待!)。来年夏に始まる『ハリー・ポッター』ロングラン公演のため全面リニューアル工事に入るため、歌舞伎は今回が最後。2008年9月3日、シアターのオープニング公演初日(演し物は『江戸みやげ狐狸狐狸[こりこり]ばなし』)を見た私にとっては、名残惜しい限りです。
●さて、今回の演目は『廓噺山名屋浦里[さとのうわさやまなやうらざと]』で、笑福亭鶴瓶の新作落語をベースにした作品。さらにたどると、NHKの『ブラタモリ』で吉原を取り上げた際、当地で古くから伝わる話に感動したタモリが鶴瓶に話したのがきっかけで、鶴瓶が6年前落語に仕立てたのだといいます。それを高座で聞いた勘九郎が歌舞伎化、弟の七之助とダブル主演で何回か公演されているのですが、小気味のいい秀抜な作品に仕上がっていました。
●というのも、テーマがシンプルでわかりやすく、筋立ても、観る側が思い描いているとおりに進み、「こうなってほしい!」というふうに終わるからです。人によって違うでしょうが、私にとっては、映画も演劇もオペラもミュージカルも、「秀抜」の条件はそれに尽きます。もちろん、どんでん返しもOKですし、たまにはシリアスというか、深く考えさせられる作品も悪くはありませんが。
●後半の踊り「越後獅子」「宵赤坂俄廓景色[よいのあかさかにわかのさとげしき]」は、勘九郎の長男・勘太郎(10歳)、次男・長三郎(8歳)が、日ごろの鍛錬の成果を披露。思わず、同い年の孫と引き比べてしまいました(笑)。前後半合わせて正味1時間40分は、通常の半分です。帰りはチョイ色づいた木々の間を抜け、赤坂サカスに入っているカタルニア料理の店「BIKINI」で遅めのランチ。ピンチョス3点+かに味噌パエリヤ+サラダの組み合わせで1200円は格安でチョー美味。心もお腹も大満足の一日でした。(2021/11/22)

Facebook Post: 2021-11-24T12:01:41

親バカならぬじじバカ! 孫の誕生日レポート

●下の孫はいささか変わったキャラの持ち主で、お誕生日は何が欲しいの?」と尋ねると、答えはいつも、市ヶ谷「さかぐち」の「京にしき(海苔せんべい)」。そのため、この時期になるとかならず買いに行っています。40年ほど前そのすぐ近くに勤め先があったのですが、私自身はほとんど口にしたことがありません。
●逆に、家人は大のせんべいマニアで、「さかぐち」の大ファン。下の孫もそれに影響されたのでしょう。100枚以上詰まった「京にしき」を小さなZIP袋に小分けにして入れ、毎日決まった枚数を食べているのを目にすると、かわいくなってしまいます。
●お誕生日祝いPART 2はスカイツリー5階の「カービィカフェ」。カービィとは『星のカービィ』(1992年発売)という任天堂のゲームの主人公。そのカービィをフィーチャーした小さなカフェなのですが、休日ともなると、予約なしでは入れないのだとか。仕事で同行できない母親がすべてお膳立てしてくれていたので、私たちはすんなり入れましたが、言うならば、ディズニーランドの超ミニ版ですね。
●カフェのあとはスカイツリー。スカッとした秋晴れではなかったものの、そこそこ見渡すことができました。ちょうど「鬼滅の刃」の大イベント期間で、そこいら中に登場人物の絵が。1年前まですっかりハマっていた孫も、いまは別のマンガ=「東京リベンジャーズ」に関心が移ってしまっているので、終始クール。それにしても、観覧料の高いことといったら! 大人2人と子ども1人で軽く1万円以上飛びました。ちなみに、お誕生日会のメニューも、大好物のソーメン+かき揚げ。そちらは格安でおさまったのが救いでしょうか。(2021/11/19)

Facebook Post: 2021-11-19T22:40:00

日蓮生誕800年にちなむ展覧会を観に山梨県へ

●私の住む東久留米市のすぐ隣は、志村けんの東村山市。先日お伝えしたイオンモールがある武蔵村山市の「東」に位置していることからその名がついたようです。鎌倉時代は、政都・鎌倉と東北、北陸方面を結ぶ鎌倉街道上道が通っており、市内の久米川[くめがわ]には大きな宿場がありました。鎌倉から東北・北陸に向け茫々[ぼうぼう]たる武蔵野の原野を歩いてきた旅人にとって、清き流れがたゆとう久米川の宿に着くと心も安らいだはず。
●佐渡に配流となった日蓮が相模国依智[えち](現在の神奈川県厚木市)を発ち、最初にわらじを脱いだのも久米川です。今年はその日蓮の生誕から800年。それにちなんで「日蓮聖人と法華文化」展が開催されていると知り、私も笛吹市にある山梨県立博物館まで行ってきました。地味なテーマなのでガラガラかと思いきや、けっこうな数の人が訪れているのにはビックリ。
●展示されていたのは、日蓮自身やその弟子・後継者の手になる紙幅の曼荼羅、書状、経典写本、肖像、棟札、日蓮の生涯を綴った読み物など170余点。戦国時代に日蓮の教えを信奉する武士が合戦のときに身につけた陣羽織(背中に南無妙法蓮華経と記されている)、文字ではなく絵で描いた曼荼羅など、ユニークな品もありました。なかでも、日蓮ゆかりの各地の寺院や宿のガイドブックは秀逸。絵をふんだんに用い、説明文も「るるぶ」や「まっぷる」顔負けの懇切丁寧さ。このテの本は宗派を問わず広く出回っていたといいます。
●それにしても「笛吹市」などという市があったとは、今回初めて知りました。温泉で有名な石和[いさわ]など5町2村が合併して2004年に発足したそうですが、市名を決めるときは大いに悩んだのではないでしょうか。結局、深沢七郎の小説で知られる笛吹川がこのあたりを流れていることから決まったようで、西東京市とか北名古屋市のような、安直というか無機質というか、そうした名前にせずによかった! (2021/11/18)

Facebook Post: 2021-11-19T08:42:31

春は花より団子、秋は富士山より柿⁉︎

●駅から家へ電チャリを走らせているとスマホが鳴りました。40年近く仕事でお世話になっている方が急逝されたとの知らせです。翌日弔問にうかがう旨を伝え電話を切ると、夕空に赤い富士が。そして今朝(11日)もまたみごとな姿を見せてくれています。こんな早い時間に電車に乗ったのは久しぶり。しかも、喪服でネクタイまで締めているので、いささか緊張気味です。その帰り道、和菓子屋さんの前を通りかかると「亥の子餅 11月10・11日限定販売」の文字が飛び込んできました。
●”虎の子”は知っていましたが、はて”亥の子”とは? 11月は旧暦10月で亥の月、その最初の亥の日をこう呼ぶのだとか。宮中では平安時代から、その日、新米で搗[つ]いた餅を食べて祝う「亥の子の祝い」なるものがおこなわれている。『源氏物語』にも登場するこの「亥の子餅」の習慣がいつしか民間にも広まって云々━━wikipediaにそう書かれていました。
●また、亥は猪(いのしし)。猪は多くの子を産むことから、亥の月・亥の日・亥の刻(夜10時)に「亥の子餅」を食べれば子孫繁栄と無病息災がかなうのだとか。私も無病息災を願い、迷わずひと包み買いました。中に栗も入っていて、おいしいことおいしいこと。やっぱり秋は栗ですね。
●秋の味覚といえばもうひとつ、柿を忘れてはいけません。今週初め愛知県小牧市の親友から届いた柿を毎日1個ずつ。でも、同居の孫がそのおいしさを知ってしまったようで、ちょっとお腹がすくと「柿、むいてよー」。10日の夕方に見た赤い富士山も顔負けの赤い柿。引きが強いのはもちろん後者で、あと2、3日もすれば段ボール箱が空になってしまいそうです。(2021/11/12)

Facebook Post: 2021-11-12T20:40:48

“イオンモールで映画”を初体験

●地方取材に出てレンタカーであちこち走り回っていると、かならずと言ってよいほど見かけるのがイオンの巨大なショッピングモール。駐車場の混み具合からすると、どこも皆多くの人でにぎわっているようです。これでは、古くからある商店街がさびれてしまうのも致し方ありません。買い物はもちろん、食事をしたり映画を観たり。銀行のATM、イベントスペース、書店や各種スクールなどほとんど何でもそろっているモールを抜きにした生活など考えられないかも。
●そのイオンモール、地方だけでなく、近ごろは大都市近郊でも増えているようです。この7月から住んでいる町にもあるのですが、今回行った武蔵村山のそれは4倍以上の規模で、仰天しました。モール先進国アメリカと比べてみてもまったく遜色ありません。違いといえば、デパートと高級ブランド店がテナントとして入っていないことくらいでしょうか。
●武蔵村山まで行ったのは、たまたま同じ町で雑用があったから。ただ、そのためにだけ45分も車を走らせていくのは効率が悪い。そこで、ついでに映画でもと思い立ち調べてみると、シネマも併設されていることがわかりました。どうせなら食事もと思ったのですが、こちらはいささか物足らない感じがしたので、以前から行きたいと思っていた新座市の蕎麦屋経由で。温かい野菜天ぷらそばは最高でした。
●そうそう、ついでに観た映画は『老後の資金がありません!』。宣伝ばかりが目につきさほど期待はしていなかったのですが、昨今の社会状況を踏まえつつも、虚実の皮膜を巧みに衝いた、いかにも映画らしい映画でした。90歳間近の女優・草笛光子の厚みのある、それでいて颯爽とした演技が光り、主演の天海祐希も食われそうなほど。土砂降りの雨をおしてわざわざ出向いたかいがあったというものです。(2021/11/10)

Facebook Post: 2021-11-11T15:36:58

豊玉刑務所表門──私の「マイクロツーリズム」㉑

●東京・中野区の文化財に指定されたのを記念して、旧豊多摩刑務所(監獄)表門が2日間限定で公開されました。さわやかな秋晴れの中、バスと電車を乗り継ぎ最寄り駅の沼袋へ。駅からは徒歩10分と、文字どおりのマイクロツーリズムです。朝の10時過ぎだというのに、けっこうな数の人が訪れていました。前夜NHKで報じられていたそうで、その影響もあるのでしょうね。
●刑務所の門というと、国指定の重要文化財にもなっている奈良がその美しさで有名ですが、こちらは収監された人がハンパではありません。とくに1925(大正14)年の治安維持法制定以後は大杉栄、三木清、荒畑寒村、中野重治、小林多喜二、河上肇、戸田城聖、林房雄、徳田球一、志賀義雄など多くの”思想犯”が収監されたことで知られています。近いところでは、東大安田講堂占拠事件で逮捕された全共闘の活動家79名、学生運動の指導者・藤本敏夫(加藤登紀子の夫)も。そんなマニアックな場所であるにもかかわらず、写真を撮るのもひと苦労するほどの混雑ぶり。まあ、国内では数少ないレンガ造りの建物とあれば、不思議ではありません。
●刑務所の施設で残っているのはこの表門だけで、4万坪ほどの敷地はいま、公園やグラウンドや体育館、都下水道局などの公共施設になっています。それにしても、この中野駅周辺の変わりぶりは驚くばかり。5代将軍綱吉が犬の保護施設をこの一帯に作って以来お上の所有で、近代に入ってからは国や都、区の施設が設けられてきました。ここ数年は再開発が進み、大学のサテライトキャンパスやオフィスビル、公園が作られ、いまも区役所新庁舎の建設工事の真っ最中。サンプラザも近々解体され高層ビルに建て替わるといいます。
●中野をあとにし吉祥寺の台湾料理店へ。古民家風建物の2階にあり、内装も台湾っぽい店でしたが、定食(魯肉飯&米粉湯のセット)もデザートの豆花もGOOD! 小一時間並んで待ったかいがありました。当たり前の話ですが、数日前、自宅で作ってみた魯肉飯とは段違い。帰りがけに、お店近くのスーパーで「魯肉飯の素」なるものを買ったので、またチャレンジしよーっと。(2021/11/7)

Facebook Post: 2021-11-07T08:54:06

日本で最初のデパートはエコ、SDGsでも先を行く

●朝の散歩で朝靄に接し、カラッと晴れ渡った空に雪をかぶった富士山を見て爽快な気分で足立区へ。所用を済ませたあと、上野に立ち寄りました。すると、松坂屋デパートの入口に”ご不用になった衣料品・くつ・バッグを店頭にお持ちください。お引き取り1点につき「ショッピングサポートチケット(1000円分)」または、「アプリクーポン(1100円分)」を1枚お渡しします”との掲示が。なるほど、エコやSDGsのご時勢とあれば、デパートもお高く止まってなどいられません。
●そもそも、上野の松坂屋は「ギフト解体セール」の元祖です。昭和50年代初め、外商部で大量に余った「特選海苔」をバラ売りしたのが始まりで、いつしか行列ができほどの名物催事に。いまでは、中元・歳暮シーズンの1カ月ほど経つと、全国どこのデパートでもおこなわれているのではないでしょうか。会場には缶詰、調味料、油、ハム、飲料など、食品を中心に特価品がズラリと並びます。
●実はこの松坂屋、日本で最初のデパートなのです。多くの人は、「えーっ、三越じゃないの?!」と驚かれるかもしれませんが、松坂屋の創業は三越よりなんと半世紀以上も前の1611年。最初は呉服小間物を扱っていました。老舗だけあって、階段も大理石がふんだんに使われています。エレベーターの導入、洋装の制服も一番先。デパート業界では常に先頭を走ってきた松坂屋の発祥は名古屋。名古屋は「もったいない」の原点と言ってもよい地域ですが「ギフト解体セール」の発想もそのあたりに原点がありそうです。
●ちなみに、名古屋人は松坂屋のことを「まっつぁかや」と言います。「まつざかや」より、発音するのに要するエネルギーが少なくて済むからです。「そんなバカな」と思われるかもしれませんが、実際に口を動かしてみると実感できますよ。”もったいないスピリット”はふだんからごく身近なところで実行されているのです。近ごろよく耳にするキモい」「エモい」などという若者言葉も、それに似た発想から生まれたのかもしれません。
(2021/10/25)

Facebook Post: 2021-10-25T22:04:42

3年ぶりの新宿ゴールデン街は元気でした!

●新宿ゴールデン街に行きました。3年ぶりくらいでしょうか。本降りの雨でしたが、仕事の打ち合わせとあっては仕方ありません━━な〜んて言いながら、気持ち的には”singing in the rain”です。紀伊國屋書店前で待ち合わせ、一軒目は那覇出身のママが立つ店へ。打ち合わせはグラスに手をつける前にサクサク済ませ、あとはひたすらよもやま話です。この1年半で初めてとも言える本格飲み。濃い目のチューハイ(キンミヤ焼酎)3杯は効く効く😵。
●ゴーヤチャンプル、サンマの塩焼き、鴨肉のロースト、サザエの壺焼き、ほかの小皿料理もすべてGOODでした。5、6人すわれば満席のカウンターですが、アルコール消毒もビニールの仕切りも完璧。それでも1時間で切り上げ2軒目へ。こちらはゴールデン街っぽさがまったくないこぎれいなバー。京都出身の美人ママが4年前に開いたとのこと。スピリッツ系の品ぞろえが売りのようですが、ウイスキー(シングルモルト)もばっちり。
●まずは大好きなスコットランドの「LAPHROAIG(ラフロイグ)10年」から。続いては、生まれて初めて出会ったアイルランドの「TEELING ザ・リバイバル 15年 ラムカスク」に挑戦。どちらもシングルモルトで、オンザロックにしてもらったので、あっという間にさらなる酔いが。コロナ禍のおかげで(それとも年齢のせいか?)すっかりアルコールの耐性が落ちてしまったようです。
●家飲み用にとストックはしてあるのですが、私の場合、ひとり飲みは好みでなく、なかなか封を切る機会がありません。まして、ゴールデン街のような”飲め飲め空間”に足を踏み入れると、ますますその気は失せてしまいます。雨が降っていても、狭い路地を歩く人たちの足取りはいたって軽く、コロナ禍などどこ吹く風。隅々まで元気がみなぎっていました。営業時間に制限がなければ、あと2軒くらいは行けたかも。(2021/10/14)

Facebook Post: 2021-10-14T09:24:26

10年間で2000点! ゴッホは生き急いだのかも

●いまから130年ほど前、上野の不忍池[しのばずのいけ]では競馬がおこなわれていたそうです。池のまわりを周回するコースで、馬券こそ売られてはいなかったものの、鹿鳴館とともに、洋装で着飾った華族やお雇い外国人たちの社交の場として大いに盛り上がったのだとか。明治天皇も訪れたことがあるといいますから、本格的なものだったにちがいありません。
●10月8日は、そのすぐ近くに建つ東京都美術館へ、「ゴッホ展」を観に。完全予約制のため密にはなっていないものの、そこそこの混み具合でした。今回の展示は、さほど名を成していない頃からゴッホに注目し、作品を収集していたという実業家夫人のコレクション(いまは彼女の名のついた美術館に保存されているそうです)の一部48点(ほかにルノワール、ミレー、モンドリアンらの20点も)。
●ゴッホの活動期間はわずか10年ほどですが、その間になんと2千点もの作品を残していると知りました。たった1日で描き上げた油絵も展示されていましたが、シロウトの私が観ても、本当に? と思うほど重厚なできばえでした。驚いたのは、これが同じ人の手になる作品なのかと思わせるほど、筆致が大きく変わっていくこと。想像をはるかに上回る濃密な時間をエネルギッシュに生きていたにちがいありません。
●会場をあとにし、御徒町方面に向けて上野公園の中を歩いて行くと、夕日がちょうど落ち始めたところ。上野動物園で6月23日に生まれた双子のパンダの名前も「暁々」と「蕾々」に決まったようです。日暮れのあとにやってくるのは暁。コロナ禍でなかなか花開けずにいる蕾[つぼみ]も、そろそろパーッと━━そんなことを思いながら帰路につきました。(2021/10/9)

Facebook Post: 2021-10-13T13:43:10

“住めば都”を実感し始める日々

●この季節、あちこちで話題になる樹木の一つがキンモクセイ。独特の香りのわりに花のほうはおくゆかしい印象で、そのギャップが魅力なのかもしれません。わが家の玄関先にも1本植わっていて、いい香りをただよわせているのは先にご報告したとおり。
●キンモクセイは漢字で金木犀と書きますが、ならば銀とか銅はあるのかしらん? そんな疑問が頭をかすめたりしないでしょうか。これがなんと、あるのですね。先日、あまりに天気がよいので、ちょっとドライブでもと思い立ち多摩湖まで出かけました。湖といっても、1927(昭和2)年に完成した村山貯水池のこと。周辺は狭山[さやま]公園として整備され、サイクリングファンのメッカになっているようです。この日は秩父の山並みも見はるかすことができ、とても得した気分になりました。
●貯水池と公園の境界を成す石堤にふと目をやると、片隅に見慣れない花が。最近はそうしたものを見るとすぐスマホで撮るのが習慣になっており、すぐシャッターを押しました。ネットで調べると、ギンモクセイとあります。しかも、モクセイとは古来こちらのほうを指すのだとか。そういえば、これもいまが盛りの百日紅(サルスベリ)ですが、こちらも千日紅(センニチコウ)というまったく別品種の花があることを知りました。乾燥させても色褪せしないのでドライフラワーにしやすいのだとか。
●それにしても驚くのは、このひと月のあいだに、いま挙げた4つの花をすべて自分の目で見られたこと。これまで住んでいた豊島区では、あちこち探しまわっても出会うことのない木や花に、ここ東久留米とその周辺では探さずとも出会える。”住めば都”と言うか。そんな経験を重ねていくと、毎日の過ごし方が、そしてものの考え方も変わっていきそうです。(2021/10/6)

Facebook Post: 2021-10-06T21:13:18

富士&満月。芸術の秋の始まりにふさわしい役者

●7月末から住み始めたここ東久留米の駅は、それまでいた東長崎から11駅、距離にして12kmほどですが、天気のよい日は駅舎から富士山が見えます。駅の構内には「富士見テラス」と名付けられた小さな展望スポットが。20日の朝、池袋行きの電車に乗る前にちょっと立ち寄ってみると真っ正面に富士の姿がくっきりと見えるではありませんか。台風が通り過ぎたあとという条件にも恵まれました。
●池袋行きの目的は、ここ1年ハマっている”映画でオペラを”というプログラムの一つで「フィガロの結婚」を観るため。この企画、最初は銀座だけでしたが、昨年は新宿、そして今年の秋は池袋でも観れるようになりました。誰もが知っているメジャーな作品とあって、前の週の3倍ほどはいたでしょうか。前回の「ラ・チェネレントラ」は観客もまばらで、風邪をひきそうでした。
●「誰もが知っている」と書きましたが、私もぶっちゃけ、タイトルとモーツァルト作ということくらいしか知りません。でも、とてもよくできたストーリーで、名作とされる所以[ゆえん]がよ〜くわかりました。
●夕刻、空を見上げると十四夜の月が。満月の前夜なので待宵月[まちよいづき]とも言うそうですが、少し欠けているのがまたイイ感じです。十五夜の22日は曇り予想なので、念のためシャッターを。でも、21日の夜9時ごろ空を見るとみごとな満月が浮かんでいるではありませんか! 富士山に満月━━と、芸術の秋を盛り上げてくれる役者がそろい踏み。さて、今年はどんな秋になるか楽しみです。(2021/9/23)

Facebook Post: 2021-09-25T08:44:45

豊かな自然に接すると脳細胞が刺激される!?

●夕食後、玄関先で一服しているとトノサマバッタが。引っ越しでほぼ2カ月が経ちましたが、なんとまあ多くの昆虫に出会ったことでしょう。カマキリ、カメムシ、コオロギ、アブラゼミ、シジミアゲハ、クロアゲハ……と、十指に余ります。そういえば、風呂場でイモリにも遭遇したことも。副都心の池袋にほど近い南長崎と、武蔵野台地の一角に位置するここ東久留米の違いと言ってしまえばそれまでですが、それにしても、です。
●やっと習慣化してきた朝の散歩では、カモの一団に出会いました。おだやかな日の光を浴びながら遊弋[ゆうよく]している様は平和そのもの。自宅から歩いて5分のところを流れる落合川。たゆとうようにゆるりと流れる場所があるかと思うと、流れの早いところもあり、それを見ているだけでも飽きません。川の脇に立つ掲示板を見ると、カモだけでなく、シギやセキレイ、オナガなど、さまざまな野鳥も棲息していると。きれいな水を求め、さまざまな鳥や魚、虫が集まるのでしょう。
●転居届けを出しに行ったとき市役所で頂戴した市のパンフレットには、「東京都で唯一”平成の名水百選”に選ばれた」とあります。たしかに、川のそちこちに水の湧き出ているスポットが。湧水地をこの目で見たのは初めてで、これには大感動。思わず動画を撮ってしまいました。
●植物も同様で、待宵草[まつよいぐさ]や芙蓉[ふよう]など、ここ半月ほどの間に目にした初めての花は枚挙にいとまがありません。そうした自然の風物に日ごと触れていると、脳細胞の奥底が刺激されるようです。今朝も、川面を「瀬を早み岩にせかるる滝川のわれても末に逢(あ)はむとぞ思ふ」などという、高校の古典の授業で習った和歌を思い出してしまいました。「体言+を 形容詞の語幹+み」という言い回しを忘れないようにと、教師が力説していたっけ。(2021/9/11)

Facebook Post: 2021-09-11T15:36:39