後半30分過ぎまでフランスをリードしていたのに……惜しい!

●先週土曜日、今夏のラグビーテストマッチ最後となるフランス戦を観に行きました。新しい国立競技場では初のテストマッチで、観衆は史上最高の57000超え。座席は5月のリーグワン決勝戦に凝り、今回はカテゴリー1のメインスタンドを購入。おかげで座席にも多少余裕があり、しかもときおり風も吹き抜けたりして、とても快適でした。


●何より素晴らしかったのは、あわやというところまでJAPANが迫ったこと。最後はフランスの部厚い壁にはね返され、15対20で敗れはしたものの、半世紀近くもの間弱いJAPANしか知らずにきた私のような世代の者にとっては、信じられないような光景です。2015年のW杯で南アフリカに勝てたことが、JAPANを大きく変えたのでしょう。


●もちろん、選手の3分の2近くが外国人ではありますが、それはそれ。近ごろは日本のどのスポーツでもこれに似た現象が見られるように、奇異なことではありません。”○○人”などということにこだわるのはもはやナンセンス。いまの世界に純血種の人などほとんどいないのですから。


●ちなみに、この週末、常勝オールブラックスが地元ニュージーランドでアイルランドに敗れたこともあり、フランスが初めて世界ランク1位にのし上がりました。フランスだって、かつてはシャンパンラグビーなどと揶揄されていたくらい、むらっ気の多いチーム。それがいまやトップなのですから、JAPANにとっても大きなチャンス。今年3回目となるテストマッチでのリベンジに期待しましょう。(2022/7/11)

久しぶりのテストマッチ=ウルグアイ戦を生で観戦

●神戸からの帰り上野の国立博物館に立ち寄り、「琉球」展を観ました。復帰50周年を記念しての企画だけあって、展示内容は濃密。那覇の首里城近くに会社の分室を設け、10数年ほど足繁く行き来していた私ですが、そのくらいではとてもカバーしきれないほどの奥行きと幅広さを思い知らされました。博多も堺も、琉球抜きでは国際港として存在し得なかったのではないかと。


●会場を出ると、上野公園の噴水広場で「台湾フェスティバル」が。都内で年に3〜4回開催され、前々から一度行ってみたいと思っていたイベントで、入場料500円也を払って入りました。飲食の店がほとんどで、好物の魯肉飯をと思いましたが、あまりに高い値段でパス。手ごろな品を3点選んでトライしてみたものの、どれも”ざんねんな味”でガックリ。台湾のB級グルメは、リモート(remote=遠い、遠方の、遠く離れて)ではなく、やはり現地=リアルが一番ですね。


●「リアルが一番」といえば、ラグビーも同じ。土曜日(6/19)、W杯以来およそ3年ぶりで生のテストマッチ=JAPAN vs. ウルグアイを観戦しました。サイズの大きな国立競技場と違い、体がぶつかり合う音がもろに聞こえ、汗の飛び交う様まではっきり見えて迫力満点なのが秩父宮ラグビー場の魅力。戦いが大きく見えるのはやはり素晴らしい!


●でも、観客数は1万5千弱。先におこなわれたサッカーは、ブラジル戦(6万5千)は別格として、チュニジア戦(3万1千)、パラグアイ、ガーナ戦(ともに2万5千)にも及びませんし、同じ日のサッカーJ1では3試合が1万5千以上。けっして強豪とは言えないウルグアイ相手とはいえ、秩父宮も満席にできないラグビー協会はまだまだ努力・工夫が足らないように思えます。(2022/6/19)

初めての国立競技場━━試合は◎、スタンドは✕

●2019年10月のワールドカップ以来、2年半ぶりでラグビーを生で観戦しました。今年からスタートした「リーグワン」の決勝で、会場は国立競技場。1月5日の開幕戦に行くはずだったのですが、選手にコロナ陽性が出て試合が中止になり、半年近くおあずけに。試合のほうは素晴らしい内容で、3万4千の観衆も大満足だったにちがいありません。


●ただ、期待していた競技場にはガックリ。座席の前後がとんでもなく窮屈で、席が列の中ほどだったりすると、いったん座ったら最後、ハーフタイムまでまったく動けないのです。オリンピック用に新設したのに、こんな狭苦しい座席に、日本人より半回りは体が大きい外国人を座らせていたら……と思うと、無観客開催にしてホントよかった!


●この日の最高気温は31℃。さかも、私たちの座ったバックスタンドは試合中ずーっと日が当たりっぱなし。2時間もしたら日干しになってしまうのではないかと心配になりました。そもそも、この時期によりにもよってPM3時キックオフというのも信じられません。7月9日のフランス戦も同じだというのですから、主催者はいったい何を考えているのやら。


●それと、ラグビーの日本一を決めるイベントなのに、プログラムの紙切れ1枚もらえないのにも失望しました。ニュージーランドやオーストラリア、イギリスではふだんの試合でも、プログラムはそこかしこに山積み。チームのTシャツやノベルティーグッズ(はっきり言ってチープなものがほとんどですが)とか、バンバン配っています。まあ、仕切っているのが「おっさん」ばかり(2022/3/5ご参照)ではこれも致し方ないか。(2022/5/30)

寒風吹きすさぶ国技館で大相撲を観戦

●昨日は、ある筋のご招待で大相撲4日目の観戦に。結びの照ノ富士vs宇良は、あわやという一瞬もありましたが、照ノ富士が耐え切り4連勝。横綱に昇進してから、しぶとさがグンと増したのではないでしょうか。コロナ禍のため観客数も限定、声を出しての応援、会場内での飲食禁止など、さまざま制限はあるものの、ナマで観る相撲は迫力が違います。

●しんどかったのは、換気のためすべての扉が開放されていたこと。昨日はハンパない寒さだったこともあり、途中からコートを着込む事態となりました。取り組みの合間にスマホのニュースを見ると、東京の感染者数は2198人と爆発的な増え方。でも、感染拡大防止のためには、少しくらいの寒さは我慢するしかありません。

●それにしても、オミクロン株の感染力は想像以上。一刻も早く3回目のワクチン接種を受けたいものですが、私の場合、7月下旬まで住んでいた豊島区で2回受けています。ただ、その後引っ越ししたため、お役所仕事のエアポケットに入り込み3回目が遅れるのではないかと心配していたのですが、幸いにも1月15日の接種が予約できました(2回目からちょうど6カ月後)。

●おみやげで頂戴した国技館名物の焼き鳥は相変わらずのおいしさ。相撲は手をつくと負け。そのため、両足で立つ鳥は縁起がいいとされ、60年前から売られているそうです。2月5日の元関脇嘉風の引退相撲(=断髪式+中村親方襲名披露)にも行く予定をしており、その日も焼き鳥が買えるといいのですが。(2022/1/12)

国立競技場でのラグビー観戦が、コロナのおかげでボツに!

●新年、明けましておめでとうございます。例年、2・3両日は京都で仕事。4日が仕事始め、そのうえ運行本数が大幅に減っているせいかでしょう、帰りの新幹線はひどい混みようでした。しばらく後にはコロナ感染者数が一気に増えるのではないかと心配に━━と書いている最中、「沖縄で600人」との報道が。第6波は容赦なく迫っているようです。
●と、ここまで書いたところで、今度は1月7日に予定されていたラグビー「リーグワン」開幕戦の中止が伝えられました。3カ月も前からチケットの抽選に応募し、やっと購入できたのに😭! 日本のラグビーを牽引してきた「トップリーグ」が今年から大きくリニューアルし、「リーグワン」としてスタートするはずだったのですが、いきなりつまずいてしまいました。私の”国立競技場デビュー”もあえなく延期。
●それでも、8・9日には残りの5試合がおこなわれますし、土曜日は高校の決勝(東海大大阪仰星vs國学院栃木)、日曜日は大学の決勝(明治vs帝京)があるので、今週末はラグビー漬けになれそうです。気がかりは、先ほどから降り始めた雪。ラグビーはグラウンド上に白いラインを引く(サッカーより本数が多い!)ので、雪が積もると試合の進行に支障をきたすのです。
●それにしても、この歳になっても雪に興奮してしまう自分はおかしいのでしょうか。ただ、昨年7月まで住んでいた豊島区と違い、こちらは内陸で、雪が凍ってしまうと往生しそう。玄関まわりや自転車置き場、駐車場など、積もらないうちにお湯を撒いてどんどん溶かしていかなくてはなりません。何度も風呂場まで行ってお湯を汲んでは撒き、撒いては汲む作業の繰り返しで、いい運動になりました。(2022/1/6)

Facebook Post: 2022-01-06T19:39:21

人間の体はコンディション維持に手間がかかる

●日本国内では最高のプレーが観られるラグビー・トップリーグも今年が最後。コロナ禍の中、テレビで中継と録画をしっかり楽しんでいます。2019年のW杯で活躍した海外の一流プレーヤーの参戦もあり、リーグ全体のレベルが大幅アップ、先週末も素晴らしいゲームを観られました。全勝どうしでぶつかったサントリーvs.クボタ。司令塔ボーデン・バレットのトライでサントリーが勝ちましたが、胸がスカッとしました。
●一方、ヨーロッパのチャンピオンズカップもいよいよスタート。各国のクラブチームどうしで覇を競う(サッカーのUEFAチャンピオンズリーグのようなもの)大会ですが、その1回戦で、松島幸太朗の所属するフランスのASMクレルモンがイングランドのワスプスと対戦。松島がトライを決めて勝ち、試合終了。バレットも松島もW杯で大活躍したので、ファンならずとも顔には見覚えがあるでしょう。
●昨日は早起きして庭に出てみると、ハナミズキがひと晚でほぼ満開に。拙宅の裏に生えているジャスミンも花が咲き始め、あたり一帯、いい香りがただよっています。写真のソロモンシールなど、何も手入れせずとも毎年こうして咲いてくれるとは、ありがたい花ですね。
●ただ、人間の体はそういうわけにはいきません。この1年間、運動量が大きく減っているのは間違いなく、そのうちツケがまわってくるのではないかと気がかりです。昨年はシーズン早々で打ち切りとなったラガーマンたちも、コンディション維持が大変だったはず。それでも目標が明確な分、シーズンが佳境に入り、鋭いプレーを見せてくれています。この先ますます楽しみになりました。

Facebook Post: 2021-04-09T22:08:16

いまになってぶり返してきた? 私のADHD

●「ADHD」とは精神医学の言葉で、注意欠如(集中力がない)、多動症といった子どもの発達障害を指すのだそうです。授業に集中できない、しょっちゅう忘れ物をするなどの”症状”が特徴で、教師から叱られることが多いとも。私自身も子どもの頃そういう傾向が多分にありましたが、病気とは思いも思われもしませんでした。幸い、「叱られてばかりで自信を失い、追い詰められてしまう」という事態には至らずには済んでいますが。
●ただ、緊急事態のさ中にあって、いまの私は「A あちこち出かけないと D どうかなってしまう H ひじょうに D Dangerous な気分」にあるようです。大人なのでおとなしく我慢してはいますが、自分でも気がつかないうちにストレスがたまっているのは事実。それだけに、今週土曜日のラグビー🏉トップリーグ開幕戦を楽しみにしていた(もちろんテレビ観戦)のですが、今日時点で6チーム62人がコロナに感染したため中止→延期となってしまいました。
●ラグビーの試合では、敵味方の選手が立ったままボールを奪い合う「モール」という場面が何回かありますが、モールとはそのものズバリ「密集」という意味。それも朝の通勤電車以上のレベルですから、考えただけで怖くなります。その意味で、すべての球技でいちばん感染リスクが高いのがラグビーと言っていいでしょう。
●W杯で大きく飛躍した日本のラグビー。大会で活躍した各国のスーパープレーヤーが多数加入したのに、なんとも残念でなりません。昨年に続き(シーズン途中で打ち切り)今年もまたつまずいてしまったことで、遅れを取るのは必至。この先どのように挽回できるか見当もつきませんが、これはもう、祈りながら待つしかなさそうです。

Facebook Post: 2021-01-14T19:44:38

天理大学の優勝に大拍手!

●「緊急事態宣言」後初めての3連休。初日と2日目はウォーキングや買い物に出かけましたが、昨日は震えるような寒さで、とても外出する気になれません。代わりに、大学ラグビーの決勝をテレビで楽しみました。結果は、私も応援していた天理大が早稲田を55対28でくだし初優勝。昨年夏、部員寮でコロナの集団感染が発生し、1カ月間活動ストップを余儀なくされたハンディを乗り越えての栄冠で、大拍手です。
●ここのところずっと関東が優勢だった大学ラグビーで、関西のチームが勝ったのは同志社大以来36年ぶり。高校ラグビーのエリート選手をズラリとそろえた早稲田(なぜか、リザーブに我が母校の出身者がいたのには驚きましたが)に対し、天理大のメンバーはほとんどが無名。それでもハードな練習を積み重ねてこうした結果につなげたのはあっぱれのひと言です。高校ラグビーは関西を中心に西日本勢が強いのですが、卒業するとほとんどが関東の大学に進学。それがそのまま反映されている大学ラグビーの勢力図に風穴を開けたことがわたし的にはうれしくてたまりません。
●もう一つ、外国人留学生の存在も大きく影響していそうです。早稲田・明治・慶應など伝統校から成る「対抗戦グループ」が”純血主義”にこだわっているのに対し、新興の東海・大東文化・関東学院など「リーグ戦グループ」、また「関西リーグ」ではここ数年、留学生がどんどん増えています。ただし、「対抗戦グループ」でも、加入してまだ歴史が浅い帝京大は留学生の力を活かし、大学ラグビー9連覇という前人未到の結果を残しました。
●2019W杯でベスト8を勝ち取ったJAPANのメンバーを見ればわかるように、ラグビーではいまや外国人選手は欠かせない存在。野球、サッカーはもちろん、バスケ、バレー、相撲、陸上競技、駅伝など、日本のスポーツ界はいまやどんどんグローバライズされつつあります(ここは日本なのになぜ外国人が……とめくじらを立てている人もかつてはいましたが)。そうしたトレンドを素直に受け入れ、というかむしろ積極的に進めないと、世界から取り残されてしまいそうです。

Facebook Post: 2021-01-12T09:50:44

1年前の熱気はどこに? ラグビーの復活を願う今日この頃

●1年前の昨日(10月13日)は、日本のラグビーファンにとって、もっと言うなら日本という国にとっても、輝かしい歴史を刻んだ日でした。そう、ラグビーW杯でスコットランドを倒し、決勝トーナメント進出を決めたのです。史上初の快挙でした。5年前南アフリカに勝つのを現地で目の当たりにしたときも全身が震えましたが、昨年はそれ以上でした。南ア戦は遠く離れたイギリスの地でしたからスタンドにいた日本人は2千数百人。でも去年は横浜で、観客も6万8千を数えました。熱気の差は歴然で、その後も何日か興奮が冷めなかったほど。でも、あれから1年、今年はラグビー🏉の「ラ」の字もありません。
●それもこれもコロナのせいなのですが、今年から日本のラグビーの位置づけは変わるという期待はすっかり希薄に。半月ほど前からスタートした大学ラグビーも、W杯以前に戻ったような感じがします。こうなると、年明けから始まるトップリーグを待つしかありませんが、それもコロナ次第。ニュージーランド、オーストラリア、またフランスでは国内のリーグ戦もおこなわれているというのに、なんともさびしい限りです。
●にわかファンの目からしても、ラグビーはあらゆるスポーツの中で「密」の度合いが格段に濃いのではと思えるでしょう。実際そのとおりで、フォワード(8人)どうしで組み合うスクラムはもちろん、ラック(敵味方でボールを奪い合う状態のうち、ボールがグラウンド上にある場合)やモール(ボールを選手が持っている場合)も、3〜10数人の選手が上を下へ、前に後ろに、タテ横斜めに入り乱れてプレーしているのですから、誰かが感染していたら…と考えると怖くなります。
●そうしたことへぬ対策を講じた上でニュージーランドやオーストラリアは、従来とは方式を変えてではありますがリーグ戦を実施。相変わらずハイレベルの試合を見せてくれました。先日おこなわれた両国のテストマッチも素晴らしい内容で、テレビ画面からもスタンドの熱気が伝わってくるほど。日常生活の中にラグビーが定着しているんだなぁと思わずにはいられません。W杯の盛り上がりで日本もそうなるきっかけをつかんだのですが、いまやほとんど元の木阿弥に。そんな中で希望を託したいのが来年1月に始まるトップリーグ。先の両国や南アから一流プレーヤーが加入したチームが覇を競い合うので、いまから楽しみです。それまでに収束とは言えないまでも、コロナ禍がなんとか落ち着くといいのですが。

Facebook Post: 2020-10-14T07:51:41