エサがないと体が動かない? 高校同期7人で切り通しを踏破

●高校同期の仲間が集まり、1泊2日の「社会見学(今回は自然探索もプラス)」を楽しみました。コロナ禍で長らく中断していたのですが、先週末およそ2年半ぶりで実現。今回のコースは、金沢文庫から朝比奈切り通しを経て鶴岡八幡宮という長丁場。全行程12kmのほとんどが歩きという設定で、70・71歳の男7人にとってけっして楽とは言えません。それでも、終わったあとの忘年会を楽しみに、まあ歩いたこと。スマホの万歩計には、24000という驚異的な数字が出ていました。
●京浜急行金沢文庫駅に集合し、最初に訪れたのは称名寺[しょうみょうじ]。称名寺は、執権・北条時頼、時宗の補佐役でもあった北条実時が屋敷内に建てた持仏堂が起源です。朱塗りの赤門をくぐり参道を抜けると仁王門が建ち、高さ4mの仁王像が二体。背後には「浄土」になぞらえた立派な庭園が広がります。ボランティアガイドに案内され歴史を学びながら、紅葉も楽しみました。
●金沢文庫のほうは建物だけ見て終わり。モノレールで金沢八景まで移動し、バスで朝比奈へ。ここから十二所[じゅうにそう]までの1.5kmが切り通しになっています。切り通しとは、山を切り開き人や馬が通れるようにした道のこと。高さ10mはあろうかという崖にはさまれた未舗装の道の幅は4mほどで、側溝の水があふれぬかるんでいる箇所も。都会の商店街を歩くのとはわけが違います。
●足もとに不安をかかえている仲間もおり、踏破するのに小一時間ほどかかりましたが、快晴の空の下、せせらぎ(といっても側溝ですが)を流れる水の心地よい音に足の疲れも癒されます。高周波・超高周波が重なり合って生まれるハイレゾな自然音はやはりたいしたものですね。◇つづく◇(2021/12/5)

Facebook Post: 2021-12-07T12:27:41