春は花より団子、秋は富士山より柿⁉︎

●駅から家へ電チャリを走らせているとスマホが鳴りました。40年近く仕事でお世話になっている方が急逝されたとの知らせです。翌日弔問にうかがう旨を伝え電話を切ると、夕空に赤い富士が。そして今朝(11日)もまたみごとな姿を見せてくれています。こんな早い時間に電車に乗ったのは久しぶり。しかも、喪服でネクタイまで締めているので、いささか緊張気味です。その帰り道、和菓子屋さんの前を通りかかると「亥の子餅 11月10・11日限定販売」の文字が飛び込んできました。
●”虎の子”は知っていましたが、はて”亥の子”とは? 11月は旧暦10月で亥の月、その最初の亥の日をこう呼ぶのだとか。宮中では平安時代から、その日、新米で搗[つ]いた餅を食べて祝う「亥の子の祝い」なるものがおこなわれている。『源氏物語』にも登場するこの「亥の子餅」の習慣がいつしか民間にも広まって云々━━wikipediaにそう書かれていました。
●また、亥は猪(いのしし)。猪は多くの子を産むことから、亥の月・亥の日・亥の刻(夜10時)に「亥の子餅」を食べれば子孫繁栄と無病息災がかなうのだとか。私も無病息災を願い、迷わずひと包み買いました。中に栗も入っていて、おいしいことおいしいこと。やっぱり秋は栗ですね。
●秋の味覚といえばもうひとつ、柿を忘れてはいけません。今週初め愛知県小牧市の親友から届いた柿を毎日1個ずつ。でも、同居の孫がそのおいしさを知ってしまったようで、ちょっとお腹がすくと「柿、むいてよー」。10日の夕方に見た赤い富士山も顔負けの赤い柿。引きが強いのはもちろん後者で、あと2、3日もすれば段ボール箱が空になってしまいそうです。(2021/11/12)

Facebook Post: 2021-11-12T20:40:48