7カ月ぶりの羽田に興奮

●10月31・11月1日と秋田県大館市でイベントがあり、前日に飛行機で現地入りすることにしました。7カ月ぶりの羽田空港。早朝でもあり、さほど混んではいなかったものの、やはり興奮します。31日に「矢立(やたて)峠と吉田松陰」というタイトルで講演を依頼されているのに、矢立峠には行ったことがありません。それではまずかろうということで、ざっとですが取材しておくことにしたのです。
●矢立峠は秋田県と青森県の境にあり、江戸時代は羽州(うしゅう)街道(福島県中央部から会津を経て新潟→山形→秋田→青森まで)で一番の難所とされていました。幕末の1852年、東北周遊の旅に出た吉田松陰は途中この地を訪れ、一編の漢詩を詠んだのですが、私の話もその詩にまつわるもの。ガイドさんを手配してもらい、ポイントになる道筋を2時間ほどかけて歩きました。紅葉と杉の緑の対照はみごとのひとことです。
●矢立峠一帯は樹齢200〜300年とおぼしき天然の秋田杉がびっしりそびえ立っており、越えるのはいかにも大変そう。それに加え、いまの季節は朴(ホオ)の木の巨大な落ち葉が地面を覆い尽くしているため、滑らぬようにということで、長靴も用意してくださいました。おかげで取材は無事終了。途中何度か立ち止まっては、幕末当時の様子についても詳しくお話ししていただき、大いに助かりました。
●市内のホテルに向かう途中、郷土博物館、秋田犬会館に立ち寄り、大館の歴史、いまやすっかり名物になり町おこしの強力な武器にもなっている秋田犬についても学び、準備はほぼ万端。ホテルの窓からは町を取り囲む山々が一望でき気分爽快です。夜、市長さん始め地元スタッフの方々と囲んだ夕食には、いまが食べごろというキリタンポが! 大館はその本場ですから、味も最高でした。

Facebook Post: 2020-11-01T21:54:36