●3年半ほど前、池袋西口に開店したカフェ「egg」。キホン朝食メニューが中心で、卵料理やソーセージ、ハンバーガーなどが中心。ニューヨークのブルックリンに本店があるというのが売りで、私自身もカミさんもえらく気に入っていました。それが今年7月、東口の「Hareza Tower」1階に移転。不要不急の外は自粛という状況が続く中、ずっと遠ざかっていたのですが、ほぼ1年ぶりで行きました。
●ただ、以前とは店の趣きが一変。移転前は消防署と勤労福祉会館、言うならば地味な施設に挟まれた場所にあったのですが、今度はできてまだ間もない「8つの劇場がそろうアートとカルチャーの拠点 Hareza」の一角なので、当然といえば当然かも。このエリアの変貌ぶりを見ていなかったカミさんの妹が「ここはいったいどこ?」と目を丸くしていたほどで、まったくの別世界です。歩いている人たちも前とはまったく違います。食べ物屋の数もぐんと増え、選択肢も豊かに。
●さて、「egg」では名物のエッグロスコ(Eggs Rothko)を。バターをたっぷり練り込んだブリオッシュの中に有精卵、その上にホワイトチェダーチーズを乗せて焼き上げたものに、ケールのソテーとグリルトマトを添えた、この店の看板メニューです。肉好きの私は、ソーセージも足してもらいました。ナイフを入れると中から卵の黄身がとろけ出し、それにとろっとろのチーズとブリオッシュをからめながら食べるのですが、まあおいしいこと。ニューヨーカーの”いくさ飯”といった感じでしょうか。見た目以上の満腹感があり、食べ終わってから6〜7時間たってもいっこうにお腹が空いてきません。
●「Hareza」ができてからというもの、この一帯はかつてとまったく雰囲気が変わりましたが、それは歩いている人たちも同じ。「egg」発祥の地ブルックリンに肩を並べるまでには行かなくても、長い年月を経ればこの界隈が「アートとカルチャー」にふさわしい空間に姿を変える可能性もなくはないはず。「街が人を作り、人が街を作る」という言葉もありますからね。




Facebook Post: 2020-10-04T20:56:51