月別アーカイブ: 2020年11月

台湾ラーメンとオペレッタ

●今日の昼食は台湾ラーメン。名前からすると台湾発祥のように思えますが、実際には名古屋生まれです。豚の挽肉、ニラ、モヤシなどを唐辛子と炒め、しょうゆベースのこれまた辛いスープ&麺に盛った台湾ラーメン。市内の中華料理店の7割近くが提供しているご当地グルメで、我が家で食べるのも名古屋が本社の「寿(す)がきや」の品。舌にピリッと来る辛さがたまりません。辛さが尾を引かないのも台湾ラーメンの魅力といえます。
●昼食を終えて向かったのは新国立劇場のオペラハウス。そこでオペレッタなるものを初めて鑑賞しました。ついこの前までオペラとの区別もつかなかったのに、これまたコロナ禍の産物かも。オペラはほぼ全体が音楽中心で作られているのに対し、オペレッタはセリフの部分が多く、演劇的要素がより強いのが特徴。日本では以前「喜歌劇」と訳されていたように、コミカルな内容と筋書きのものが多いようです。
●オペラのほうは夏の暑い盛り、銀座の東劇で映像作品として楽しみましたが、今日のオペレッタ『こうもり』は生の舞台です。この作品、ドイツ語圏では、年末年始の定番とのこと。日本の『忠臣蔵』みたいなものでしょうか。日本人受けしそうなギャグをときおり織り込むなど、台本にも柔軟性が。呼び名こそよく似ているものの、オペラは芸術、オペレッタは芸能といった印象を受けました。
●夕食は自宅でサーモン丼。前日COSTCOで購入したものを熱いご飯に載せただけのシンプルなメニュー。オペレッタ鑑賞という「非日常」の時間を際立たせるのに、台湾ラーメンとサーモン丼という、ごくありきたりの「日常」が大いに貢献したように思えます。

Facebook Post: 2020-11-30T16:12:08

埼玉で出会った”アメリカ”──私の「マイクロツーリズム」⑫

●26日から、未踏の70代に突入。その3日目の昨日、早起きして行ったのは、埼玉県三郷(みさと)市にある“会員制倉庫型小売店”COSTOCOです。ご存じの方もいるでしょうが、店舗に搬入された商品をパレットに載せた状態のまま並べて(積んで)売るスタイルで、倉庫にも似た売場は、天井高が10m近くありそうなほど巨大。商品管理や陳列にかかるコストが徹底的に抑えられるので、値段も当然格安です。
●ただし、食品、日用品を問わず、通常のスーパーのような1個売りはありません。すべて半ダースとか20個入りとか、肉もキロ単位、とにかくビッグロットなのです。ちなみに、写真のサーモンは1300g、パンは20個、コーヒー豆は900g、トイレットペーパーは30ロール! そのため、一族郎党、あるいはご近所どうしで来店し、購入後に分けているシーンをあちこちで見かけました。10歳の孫と私のバースデーケーキも、縦15㎝・横40㎝・高さ8㎝はありました。
●アメリカで生まれたCOSTCOはいま、世界12カ国に789店(うち日本国内には27店)あるそうです。私が初めて行ったのは20年近く前、ハワイのホノルル店。大型テレビが箱詰めのまま何段も、壁のように並んでいるのを目にし、「アメリカ」の“大きさ”を改めて実感させられた覚えがあります。
●日本国内に”アメリカ”を感じさせる場所はいくつかありますが、ディズニーリゾートのように、大なり小なり日本流のアレンジが加わっているところがほとんど。その点COSTOCOは99%“アメリカ”と言っていいでしょう。ガソリンスタンドも完全なアメリカンスタイル。給油はセルフで、支払いもカードのみ。その代わり安いです! もちろんコーヒーと違い、中身がアメリカンなんてことはありませんよ。

Facebook Post: 2020-11-29T08:45:32

キリンはビールより、ヒール

●3連休の最終日、我が家でもクリスマスツリーを飾りました。ついでに、玄関先に並ぶ親子のキリンにも赤い帽子を。私とキリンとの付き合いは長く、かれこれ20年近くでしょうか。ラスベガスのオモチャ屋で出会ったぬいぐるみがなんとも可愛く、衝動買いしてしまったのが最初です。
●いまでは国内外を問わず、旅するときは、無理くりでも動物園をコースに組み込むように。本物のキリンに挨拶したあと、ショップでぬいぐるみや木製のキリンを買い仕事部屋の棚に並べています。長時間PCに向かい疲れたとき、コーヒーカップ片手にキリンの顔をながめると、心を癒して(heal)くれるのです。キリン「ビール」も悪くはありませんが、それより「ヒール」が優先!
●近ごろはTシャツや手ぬぐい、バスタオル、ペン立て、コーヒーカップなど、買うグッズの範囲もどんどん広がり、いまでは家の中にキリンがあふれています。ちなみに、体型は目立ちますが、時速50〜60キロで走るキリンを襲う肉食獣はいません。これも、可愛い風貌のおかげでしょうか。
● そんな私の夢は、ケニアの首都ナイロビ郊外にある「ジラフマナー(Giraffe Manor)」というホテルに一度でいいから泊まること。1932年にイギリス貴族の邸宅として建てられたそうで、写真で見るとえらくお洒落な感じがします。朝食のとき、カフェの窓からキリンが顔を出してくるといいうのですから、これはたまりません。コロナ禍が収束したらぜひ……。

Facebook Post: 2020-11-25T17:01:10

客寄せに知恵を絞る旅行会社──私の「マイクロツーリズム」⑪

●今日が千秋楽なので、相撲ネタを。久しぶりに国技館に行きました。今年2月1日、元関脇・豪風(現押尾川親方)の引退相撲=断髪式以来。ただ、観客の数は通常の半分、さじき席は不使用、声を出すのも禁止で、国技館独特の熱気は感じられません。
●館内では飲食(お茶・水はOK)NGなので、せっかく買った名物の焼き鳥もやむを得ず持ち帰りに。ただ、その分相撲に集中でき、とくに照ノ富士と翔猿の一番は、翔猿の両腕をキメ、そのまま土俵の外に吊り出し。あまりの怪力に仰天してしまいました。
●時間に余裕があったので、幕内の取り組みが始まる前、国技館のすぐ北にある安田庭園(なぜか入場無料)へ。池を中心に木々を配した回遊式で、けっこう楽しめます。そのあと両国駅の南にある回向院にも。大相撲が始まった場所として知られていますが、銀杏と竹の取り合わせに感心しました。
●本来なら11月には東京で大相撲は観られないのですが、コロナのおかげでそれが実現。旅行会社もいいところを衝いてきます。前日の夕食、館内での焼き鳥など、クーポンもすべて使い切り、充実した2日間でした。

Facebook Post: 2020-11-22T12:01:34

日比谷公園で新発見──私の「マイクロツーリズム」⑩

●東京都内でホテルに泊まるなどとは考えもつきませんでしたが、大相撲観戦との組み合わせに魅かれ「Go to」してしまいました(先回、14・15日とお伝えしたのは間違いで、正しくは16・17日)。前夜セリ鍋を食べた興奮も冷めやらぬまま6時前に起床。そこで、朝食前に日比谷公園を散歩しようと思い立ちました。
●野外音楽堂には学生時代以来、何度も行っていますが、それ以外はほとんど知りません。日比谷公会堂の横から中に入ると、まばゆいばかりのイチョウがあちこちに。さらに奥に進むと、ドイツ式の庭園が目の前にあらわれました。その先には、平和憲法の発布を記念してアメリカ市民有志から贈られたという青銅製の「自由の鐘」も。
●江戸時代には大藩の上屋敷が立ち並んでいたこの一帯、明治維新後は空き地となります。その後しばらく陸軍の練兵場として使われ、公園になったのは1903年。江戸時代にあったお堀を利用した池や、鋳物で作ったガス灯など、見るものには事欠きません。
●園内でいちばん高い場所が三笠山。私も山登りにチャレンジ(ちと大げさですが)、この公園の素晴らしさを改めて実感しました。フィリピン独立の父ホセ・リサールの銅像もあります。ニューヨークのセントラル・パークに立つホセ・マルティの像に比べるといかにも地味ですが、公園の広さ(日比谷=0.162㎢対セントラル・パーク=3.41㎢)を考えれば当然かもしれません。それにしても、東京の奥の深さときたら。私のマイクロツーリズム、まだまだ続きそうです。

Facebook Post: 2020-11-21T21:56:23

あこがれのセリ鍋を2年越しでGET!

●14・15の2日間、「日比谷公園近くのホテルに宿泊+大相撲観戦」というパッケージツアーに参加しました。「Go To トラベル」に「都内観光促進事業(もっと楽しもう!Tokyo Tokyo)」を上乗せした商品で、食事は15日の朝食のみで、14日の夕食、15日の昼食は別途。その後国技館で相撲を見て現地解散というプランです。
●というわけで、14日はホテル近くの居酒屋へ。この店、塩竈(しおがま)おでん、牛タン、仙台麩など、宮城県産の食べ物が売りで、いまの季節、「セリ鍋」が食べられるのではと期待してのことです。
●というのも、昨年3月にこんなことがありました。東松島で東日本大震災復興支援のイベントがあり、そのお手伝いでご一緒した方が「この前食べたセリ鍋が最高においしかった」と。帰りに仙台駅前の店に入ったのですが、「2月いっぱいで終わっちゃったんです」と言われガックリ。今回はいうならば”リターンマッチ”です。
●セリの茎や葉は生でも食べられ、根っこの部分も1分ほど煮ればOK。鶏肉が煮えてきたら入れてすぐ食べるのですが、しゃきしゃき感、口の中に広がる香りは最高でした。5分ほどで鍋は空っぽに。1人前追加してしまいましたが、セリのほうが鶏肉より高いのにはビックリ。でも、その価値は十分で、年末か年明けの旬の時期にもう一度来ようと思いつつ、店をあとにしました。

Facebook Post: 2020-11-21T10:58:42

我が家のモミジも赤々と

●一昨日は庭のプランターと道路側の花壇に、チューリップの球根を植えました。それに加え、今年の春咲き終わったあと取り上げた球根を庭の空きスペースに植えようと思い、土の手入れをしていたところ、モミジの葉がはらはらと。1本だけですが、もう真っ赤。ヒイラギと背の高いビワとのコントラストも鮮やかです。
●最近咲き始めた椿も、いまが盛り。ただ、散り方を見ると椿ではなく、山茶花のようです。最初気がついたときは花びらが丸ごと地面に落ちていたので、椿と思い込んでしまいました。でもその後は1枚ずつヒラヒラ落ちています。
●こんな些細なことに楽しみを見い出せるのも、すべてコロナ禍のおかげ。カミさんとの会話が増えた、料理をするようになった、ごく近場のおもしろスポットを知った、区内・都内にも探訪すべき場所があるのに気がついた……など、感染さえし(させ)なければ、日常生活もふくらみを増してくるものです。
●ただ、刺激の度合いはやや低いかも。5年越しの大仕事を抱えている私ですが、これほど時間があってもPCに向かえずにいます。何もせずにいると頭が錆びついてしまうので、こうして駄文をものしてはいるものの、どこまで防止効果があるのやら。それでも、書いていると心が落ち着くので、これからも書き続けます。

Facebook Post: 2020-11-20T14:23:46

加賀で柿の葉寿司に出会うとは!

●加賀温泉駅前での記念式典(14日)のあと、観光フォーラムがおこなわれる文化会館へ。始まる前、控え室で軽いお昼ごはんをいただきました。出てきたのは柿の葉寿司。えっ、これって奈良が本家じゃなかったっけ? と驚いたのですが、この地方でも昔から、お盆やお祭りのとき柿の葉寿しを作る風習があるそうです。ほかにも福井県や鳥取県で柿の葉寿司は作られているようで、自分の知識のいい加減さを思い知らされました。
●奈良、和歌山のそれは柿の葉にぴしっと巻いてありますが、加賀では柿の葉の上に乗っかっています。そのため、保存食の印象はなく、できたらすぐに食べるものという感じ。酢が強くしみ込んでいない分とてもあっさりしており、ネタの魚の味も立っています。
●ただ、前夜の懇親会もそうだったのですが、おいしい物が供されるとテンションが上がり、話し声が大きくなりがちに。頭の中からコロナのことはすっかり消えてしまいます。文化会館の控え室も、万全の感染防止対策がほどこされていましたが、その一方でこうしたことが起こると、リスクは一挙に高まります。
●ここのところ感染者の数が急増しているのも、会食がきっかけのケースが多いと言われますが、「たしかに」と思います。といって、人に伝えたくなるほどおいしい物を口にしながら黙して語らずでは、画竜点睛を欠く感が。そのあたりの自己コントロールが課題かもしれません。

Facebook Post: 2020-11-18T20:14:21

有名ではなくても、観光資源たっぷりの町・高岡

●加賀温泉でのフォーラムを終えるとすぐ、金沢経由で富山県の高岡まで移動。レンタカーでまず市内の伏木(ふしき)へ。かつては北前船で大いに栄えた港町で、いまもその名残りがあちこちに残っています。北前船資料館は600坪の土地に、16室、蔵が3つある元船主の屋敷を転用したもの。展示品の多彩さとその数に驚きました。望楼に昇り、船主気分を味わったりも。
●伏木にはその昔、国府が置かれていたようで、大伴家持が国守として赴任していたそうです。古い寺院や神社も多く、あちこちに見どころが。ナビで次の目的地・射水(いみず)の新湊(しんみなと)博物館をセット。着いてみると、驚なんと、「道の駅」と同じ敷地内に建っています。お洒落な設計の建物で、ゆっくり楽しめました。
●博物館から高岡駅近くまで戻り、この街いちばんの売り山町(やまちょう)筋地区に。高岡は江戸時代の初め、加賀藩2代藩主・前田利長が築いた城下町。1900年の大火で土蔵造りの家だけが焼け残ったため、復興・再建にあたっては土蔵造りで建てることにし、それがいまも多く残っているのがこのエリア。2012年に電柱が撤去され、スッキリした空間ができあがったといいます。
●観光目的でも歴史探求目的でも、十分楽しめる町なのですが、日曜日でも人影はまばら。関西ではまだしも、首都圏の人にはよく知られていないのでしょう。国宝の瑞龍寺も一見の価値あり。「密」も避けられ、ぜひ一度訪れてみてください。北陸新幹線で3時間ほどですから。

Facebook Post: 2020-11-18T11:39:01

コロナ禍に入って3回目の遠出は加賀温泉

●北陸新幹線「かがやき」の車窓から、この季節ひときわくっきりと見える立山連峰を見ながら金沢へ。サンダーバードに乗り継ぎ加賀温泉駅に到着したのはお昼過ぎ。木々の葉はすっかり色を変え、秋もたけなわです。明日は同駅開業50周年記念行事の一つ観光文化フォーラム。その前に開かれる「北前船」の会議(会場は山中温泉のホテル)に出るため、ひと足早くやってきました。
●コロナ禍で「北前船」関連の行事は3月以来すべて中止に。この先の活動を検討すべく、全国各地から17人が参加しました。会議の前に、簡単なキットを使ったコロナウィルスの抗原検査。自分一人でささっとでき、30分足らずで結果が出ます。ひと月ほど前に同じ検査を受けたのですが、このときは鼻の奥に長い綿棒のようなものを突っ込まれるところまでしか関わっていません。その先はすべて看護師さんまかせで、緊張感はほとんどなし。しかし、今回は判定キットが目の前にあり、結果がわかるまではドキドキ。全員陰性とわかったときはホッとしました。
●会議のあとの懇親会で披露された民謡「山中節」。当地に長く伝わるものですが、実は「佐渡おけさ」や北海道の「江差追分」、さらには熊本牛深の「はんや節」などとも多くの共通点があります。そして、その媒介となったのが北前船だったというのが定説です。
●翌早朝、ホテルのすぐ下にある鶴仙渓の散策に。これまで山中温泉には2回来ていますが、一度も訪れたことがなく、今回ようやく実現。江戸時代につくられたまま、土と木だけで成る1km少々の遊歩道ですが、松尾芭蕉も気に入ったといわれるように、素晴らしい景色が印象的でした。町中に足を延ばすと、温泉町の風情がたっぷり。北前船に乗り組み半年以上荒海を航海する加賀の船乗りたちは、船から降りるとここで疲れを癒したのでしょう。

Facebook Post: 2020-11-16T22:58:07

初めての生ウィーンフィル

●古希まであと1カ月余。願っていても叶わないことはたくさんありますが、その一つを昨夜めでたくクリアしました! ウィーンフィルを初めて生で聴いたのです。コロナ禍で本来日本公演は中止のはずだったのが、10月20日過ぎに急遽来日が決まり、チケットが売り出しに。これから先そうそうチャンスもなかろうと、迷いましたが、購入しました。
●実は今年8月、ベートーヴェン生誕250年記念のザルツブルク音楽祭に行って生のウィーンフィルを楽しもうと計画していたのですが、コロナでご破算に。がっかりしていたのですが、それが旅費・宿泊費をかけずに聴けたのですから、逆にラッキーだったのかもしれません。それでも、安くはなかったなぁ!
●会場はサントリーホールでしたが、急な開催にもかかわらずほぼ満員。さすがウィーンフィルです。それほどコンサートへの枯渇感が強かったのでしょう。ホールのちょうど真ん中あたり、VIPゲストの席にはガルージン駐日ロシア大使の顔も。ちょうど1年前、私の関わっているNPO法人の会合にお招きしたご縁もあり、お声がけしようかと思ったりもしましたが、もちろん遠慮しました。
●そういえば曲目はすべてロシアの作曲家の作品。指揮者のヴァレリー・ゲルギエフもロシア人。なるほどです。ただ、曲のほうは年季の入ったクラシック音楽ファン向けというか、私のようなミーハーレベルの者にとっては、ちと家賃が高すぎるような気がしました。アンコールで、おなじみのワルツ曲を聴いたとき、やっと落ち着いたのはそのせいでしょう。

Facebook Post: 2020-11-10T17:14:05

高校の同期生が美術展に入選となれば、集まらずにはいられない

●ここに来て、コロナ感染者数がまたまた上昇カーブを描き始めています。そんな中、高校の同期生が、歴史ある美術展(101年前に設立された横浜美術協会の「ハマ展」)で入選。「集まってお祝いしよう!」となるのは当然でしょう。というわけで、展覧会場の横浜市民ギャラリー@桜木町に7人が集合しました。
●入選を果たしたBくんは、65歳で定年退職してから、カルチャーセンターで絵を習い始めたといいます。それでこの快挙ですから、大拍手👏。鎌倉にある妙法寺法華堂を描いた作品は端正というか、素直な感性に満ちており、私のようなシロウトでもうなずけました。右上から差し込んでくる初夏の日の光が印象的です。
●観終わったあとの食事会も大盛り上がり。会場の近く、野毛(のげ)にある地味な中華料理店ですが、実は私たちにとってはゲンがいいというか、一昨年の冬季オリンピックで羽生結弦選手が金メダルを取ったその瞬間に遭遇し、万歳したところ。あっという間の2時間半でした。それにしてもこの店の餃子は抜群、しかも安い!
●野毛は、おしゃれなイメージが強い横浜では異色のエリア。近くを流れる大岡川沿いの飲み屋街は昭和30年代の、それもディープな風情をふんだんにただよわせています。皆でその界隈を他愛のない話をしながら步いていると、実年齢など忘却の彼方に。そうそう、食事会のとき全員の考えが一致したのが、「いまの精神年齢は20代後半」。ずうずうしいと言われそうですが、記憶力や運動能力は衰えても、それだけはここ40年間まったく変わりません。

Facebook Post: 2020-11-09T07:49:15

庭に椿の花が!

●いまやすっかり私の日課となった庭の掃除。先日、木枯らし1号が吹いたときは往生しましたが、どこであれ、きれいにするのはそれなりに楽しいものです。その上、思わぬ発見も。今朝落ち葉を掃いていると、椿の花が落ちているではありませんか! 上に目をやると、花が2輪、ツボミもいくつかありました。
●この庭に10年以上植わっているはずなのですが、花を咲かせたのは初めて(のはず)。「はず」などと曖昧な書き方をしているのは、1年の3分の1は家を空けており、庭の手入れなどほとんどしたことがなく、咲いていても気がつかなかったのかもしれません。それとも、枯れてしまった鉢植えの土を庭に放り込んでいるうちに、土が肥えてきたせいでしょうか。
●5、6年前、食べたあと種を遊び半分で植えたビワもなんと3メートルを越える高さに。剪定もしておらず、肥料も与えていないので実が成ったことはありませんが、ひょっとしたら来年あたり…などと期待したりしています(甘いですかね?)。
●今週は、庭掃除で生まれたスペースに水仙の球根も植えました。来週は庭のプランターと道路側の花壇にチューリップの球根を植える予定。これからしばらくは椿、年明け1〜2月は水仙、3〜4月はチューリップ。きれいに咲くといいのですが。

Facebook Post: 2020-11-08T09:38:08

日本の食文化が変わるかも…

●文化の日だからというわけではありませんが、日比谷まで映画を観に行きました。皇居のまわり、東京駅前もそろそろ葉が黄色に。人通りの少ない分、色のコントラストがきわだって見えます。
●コロナ禍の影響で、いま都内ではオープンエア営業の飲食店が急増中。丸の内の行幸通りを歩くと、中はガラガラでも外は満席という店が目につきました。これからの季節、さすがに夜は難しいのではとも思いますが、コタツまで用意しているのを見ると、本気モード100%かも。
●日本よりキホン高緯度にあって冬も寒いのに、ヨーロッパでは昔からオープンエア営業がごく当たり前。しかし、いまの流れが長く続くと、日本でも営業スタイル、そればかりか食文化のありようも、今後大きく変わるかもしれません。高級レストランや和食の店は別として、店の内外どちらでも立ち食い(飲み)➕すわり食い(飲み)ができるようになれば、それはそれで面白いのではないでしょうか。
●さて、映画のほうはシニア料金の設定なしで、しかも2900円。期待値が高かった分、”裏切られ”感も大でした。ただ、終わったあとに食べた「おでん➕牛タン」ランチ定食が大当たり。牛タンはよく見かける専門店よりも上を行っています。ランチタイムでもありお手頃な値段でしたし。

Facebook Post: 2020-11-04T19:47:32

旅は癒やしの最強兵器

●大館とも今日でお別れ、東京に戻ります。泊まった施設の風呂はなんと温泉。疲れはすっかり取れましたが、贅を尽くした部屋、ベッドは、私のような下賤の者には分不相応なのか、熟睡できませんでした(笑)。朝6時に起床、窓を開けると外はすっかり明けていました。杉木立ちの先の山々にはうっすらと霧が。凛とした空気に眠気も吹き飛びました。
●大館の駅まで出ると、真ん前に昨年5月にオープンした「秋田犬の里」が。入口に鎮座する忠犬ハチ公の像に迎えられ、中に入ると隅から隅まで秋田犬一色。「かわいい」が全面に出ています。そんな中、名産の曲げわっぱのコーナーが。でも、おいそれと買えるような値段ではなく、残念ですがあきらめました。
●隣接した広場に、今年の初夏まで渋谷ハチ公前広場にあった「青ガエル」が! 渋谷駅周辺はいま大々的にリノベーションが進行中ですが、それにともない「青ガエル」も撤去されることになり、渋谷→ハチ公=秋田犬のつながりで大館市が引き取ったとのこと。内部を少し改装し、今回のイベントに合わせてお披露目することになったそうです。ただ老朽化がひどいので、冬になったら車体を補強するのだとか。
●大館から乗った奥羽本線の特急「つがる」は、白とオレンジ色のすっきりしたデザイン。車窓には、これぞ日本の秋という景色が広がります。碇ヶ関→大鰐温泉→弘前→浪岡と停まり、1時間少々で新青森。構内の売店で買ったリンゴ酎ハイを手に新幹線に乗り込み駅弁のヒモをほどきます。比内地鶏のとり飯とリンゴ酎ハイがよく合います。2泊3日の大館、すっかり気分が変わりました。仕事だろうが遊びだろうが、旅はやはり心を癒やしてくれますね。

Facebook Post: 2020-11-03T15:15:15

キリタンポは何度食べてもおいしい!

●大館2日目となる10月31日。朝方、部屋の窓から外を見るとかなり低いところまで濃い霧に覆われています。予報ではスカッとした秋晴れのはずなのですが、外れたのかもと心配に。でも、これは盆地ではありきたりのことらしく、朝食の頃にはすっかり晴れ渡っていました。今回のイベントに合わせ今日から恒例の「きりたんぽ祭」も開催され、私たちも参加。2回目でしたが、やはりウマ〜い、です。
●さて、今日はメインイベントの「秋田広域観光フォーラム in 大館」。私も汗をかきかき15分の話を終え、肩の荷がおりました。夜のレセプションにも参加しましたが、食事は「和」のコースだったので、メインは三たびキリタンポ! さすがに…と思うかもしれませんが、やっぱりおいしかったですよ。
●タバコを吸いに会場の外に出ると、空には満月が。大館あたりでは東京より空気が澄んでいる分、月もくっきり見えます。スマホでもこの程度まで撮れるのがうれしいですね。
●今日の宿は、地元有力企業の保養施設にご招待。自費ではとても手が出ないようなラグジュアリーな部屋に、一人ではしゃいでしまいました(声を出したりはしていませんよ!)。今上天皇も皇太子の頃ご夫妻で泊まられたことがあるそうです。こんな役得にあずかれるなんて、月天子のおかげかもしれません。

Facebook Post: 2020-11-02T17:10:27

7カ月ぶりの羽田に興奮

●10月31・11月1日と秋田県大館市でイベントがあり、前日に飛行機で現地入りすることにしました。7カ月ぶりの羽田空港。早朝でもあり、さほど混んではいなかったものの、やはり興奮します。31日に「矢立(やたて)峠と吉田松陰」というタイトルで講演を依頼されているのに、矢立峠には行ったことがありません。それではまずかろうということで、ざっとですが取材しておくことにしたのです。
●矢立峠は秋田県と青森県の境にあり、江戸時代は羽州(うしゅう)街道(福島県中央部から会津を経て新潟→山形→秋田→青森まで)で一番の難所とされていました。幕末の1852年、東北周遊の旅に出た吉田松陰は途中この地を訪れ、一編の漢詩を詠んだのですが、私の話もその詩にまつわるもの。ガイドさんを手配してもらい、ポイントになる道筋を2時間ほどかけて歩きました。紅葉と杉の緑の対照はみごとのひとことです。
●矢立峠一帯は樹齢200〜300年とおぼしき天然の秋田杉がびっしりそびえ立っており、越えるのはいかにも大変そう。それに加え、いまの季節は朴(ホオ)の木の巨大な落ち葉が地面を覆い尽くしているため、滑らぬようにということで、長靴も用意してくださいました。おかげで取材は無事終了。途中何度か立ち止まっては、幕末当時の様子についても詳しくお話ししていただき、大いに助かりました。
●市内のホテルに向かう途中、郷土博物館、秋田犬会館に立ち寄り、大館の歴史、いまやすっかり名物になり町おこしの強力な武器にもなっている秋田犬についても学び、準備はほぼ万端。ホテルの窓からは町を取り囲む山々が一望でき気分爽快です。夜、市長さん始め地元スタッフの方々と囲んだ夕食には、いまが食べごろというキリタンポが! 大館はその本場ですから、味も最高でした。

Facebook Post: 2020-11-01T21:54:36