日別アーカイブ: 2020年11月18日

加賀で柿の葉寿司に出会うとは!

●加賀温泉駅前での記念式典(14日)のあと、観光フォーラムがおこなわれる文化会館へ。始まる前、控え室で軽いお昼ごはんをいただきました。出てきたのは柿の葉寿司。えっ、これって奈良が本家じゃなかったっけ? と驚いたのですが、この地方でも昔から、お盆やお祭りのとき柿の葉寿しを作る風習があるそうです。ほかにも福井県や鳥取県で柿の葉寿司は作られているようで、自分の知識のいい加減さを思い知らされました。
●奈良、和歌山のそれは柿の葉にぴしっと巻いてありますが、加賀では柿の葉の上に乗っかっています。そのため、保存食の印象はなく、できたらすぐに食べるものという感じ。酢が強くしみ込んでいない分とてもあっさりしており、ネタの魚の味も立っています。
●ただ、前夜の懇親会もそうだったのですが、おいしい物が供されるとテンションが上がり、話し声が大きくなりがちに。頭の中からコロナのことはすっかり消えてしまいます。文化会館の控え室も、万全の感染防止対策がほどこされていましたが、その一方でこうしたことが起こると、リスクは一挙に高まります。
●ここのところ感染者の数が急増しているのも、会食がきっかけのケースが多いと言われますが、「たしかに」と思います。といって、人に伝えたくなるほどおいしい物を口にしながら黙して語らずでは、画竜点睛を欠く感が。そのあたりの自己コントロールが課題かもしれません。

Facebook Post: 2020-11-18T20:14:21

有名ではなくても、観光資源たっぷりの町・高岡

●加賀温泉でのフォーラムを終えるとすぐ、金沢経由で富山県の高岡まで移動。レンタカーでまず市内の伏木(ふしき)へ。かつては北前船で大いに栄えた港町で、いまもその名残りがあちこちに残っています。北前船資料館は600坪の土地に、16室、蔵が3つある元船主の屋敷を転用したもの。展示品の多彩さとその数に驚きました。望楼に昇り、船主気分を味わったりも。
●伏木にはその昔、国府が置かれていたようで、大伴家持が国守として赴任していたそうです。古い寺院や神社も多く、あちこちに見どころが。ナビで次の目的地・射水(いみず)の新湊(しんみなと)博物館をセット。着いてみると、驚なんと、「道の駅」と同じ敷地内に建っています。お洒落な設計の建物で、ゆっくり楽しめました。
●博物館から高岡駅近くまで戻り、この街いちばんの売り山町(やまちょう)筋地区に。高岡は江戸時代の初め、加賀藩2代藩主・前田利長が築いた城下町。1900年の大火で土蔵造りの家だけが焼け残ったため、復興・再建にあたっては土蔵造りで建てることにし、それがいまも多く残っているのがこのエリア。2012年に電柱が撤去され、スッキリした空間ができあがったといいます。
●観光目的でも歴史探求目的でも、十分楽しめる町なのですが、日曜日でも人影はまばら。関西ではまだしも、首都圏の人にはよく知られていないのでしょう。国宝の瑞龍寺も一見の価値あり。「密」も避けられ、ぜひ一度訪れてみてください。北陸新幹線で3時間ほどですから。

Facebook Post: 2020-11-18T11:39:01