月別アーカイブ: 2011年9月

キャセイの帰国便で最新型ビジネスクラスシートを体験

2011年9月29日
今回のニュージーランド行き、フライトはキャセイパシフィックでした。羽田→香港→オークランド、そしてオークランド→香港と、すべてビジネスクラスではありましたが、ここまではどうにも不満でした。キャセイの空港ラウンジはたしかに素晴らしいのですが、肝心の座席がこれでは……と、乗るたびに思っていました。

ビシネスクラスの座席はシートの幅が広く、前後の座席とのスペースが十分にあり、リクライニングが最大限180度(フラット)に近いというのが基本条件ですが、キャセイのビジネスクラスは、座席の配置そのものが違い、窓を背に斜めにシートが配列されています。言葉は悪いのですが、棺桶を斜めに並べたような印象です。隣とはパーティションで仕切られているので、1人で乗るビジネスマンには好都合なのでしょうが、私たちのような2人連れにはちょっと……という感じが否めません。

座席の幅も、普通のビジネスクラスのそれよりやや狭い感じがしました。ただ、座席は180度になりますし、テレビが大きな画面で見やすいのもいいと思います。でも、なんというか落ち着かないのです。窓を背にしているせいでしょうか。

ところが、最後の香港→羽田便は素晴らしい座席でした。基本コンセプトは先のそれと変わりませんが、窓が前方横にあるので、何より落ち着きます。座席はやや斜めになっていますが、配席が左1+中央2+右1(通常は2+2+2のパターンが多い)なので、正方形のスペースに収めてあるので、窓側に大きな余裕が生まれます。それを利用して靴入れや書類入れなどのボックスが設けられ、テーブルも広々、テレビ画面も大きく、じつに快適でした。詳しくは、下記のウェブサイトをご覧ください。
http://www.cathaypacific.com/cpa/ja_JP/whatonboard/newbusinessclass

基本コンセプトが従来のビジネスクラス座席とまったく異なる故のとまどいもあったのですが、それまでの3回のフライト経験からすると、やはりアイデア倒れといった感じがしてなりません。しかし、4回目に乗った新型ビジネスクラスは、それを大きく改良したもので、うまく行ったのではないかと思います。

フィジー対サモア戦はハカの応酬

2011年9月25日
同じ南太平洋に浮かぶ島国どうしの対決、しかも両チームとも、試合開始前にハカを披露するということもあってか、チケットは早々に売り切れたそうです。
L1010814 当地のニュース番組でも数日前、そのことを報じていました。私たちも当初、この試合を観る予定はありませんでした。しかし、今日がたまたまポッカリ空いてしまったので、急遽、旅行会社を通じてチケットの手配をお願いしたところ、幸い2枚入手できたということで、さっそく買い求めたのです。

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南半球はラグビーの強豪が多く、ニュージーランド、オーストラリア、そして南アフリカと、3カ国がこれまでワールドカップで優勝を果たしています。アルゼンチンも前回のフランス大会で、大方の予想を裏切って3位に食い込みました。ふだんからそうした国々と相まみえているこの両国も実力的には日本より明らかに上を行っています。ただ、南国ゆえのアバウトさがあり、パスがいいかげんになったりすることも少なくありません。それでも日本は、同じようなラグビーをするトンガに歯が立ちませんでした。

雨模様だったこともあり、キックオフ直後から、どちらもパスミスが目立ちました。しかし、現時点ではサモアの実力が勝っているのはまちがいなく、徐々に差を広げていきます。両チームとも、その魅力はスピードです。サモアは選手が皆相撲取りのような体格なのですが、それでもスピードはすさまじいものがあります。

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フィジーはかつて「フィジアンマジック」という言葉があったほどで、教科書どおりとはほど遠い、変幻自在のパスまわしを得意としていたのですが、近ごろはそうした面影はなく、この試合ではサモアに圧倒されていました。ときおり見せる、スピードに満ちた突破力も、ここぞというところでミスが出てしまい、生かしきれません。結果は27対で7でサモアの勝利に終わり、予選プール突破に希望を残しました。

ワラビー、スプリングボックスの実物に遭遇

2011年9月23日
このところ、海外に出ると、できるかぎり動物園に足を運ぶことにしています。ベルリンで感動したのがきっかけですが、今回は初めて、南半球の動物園に行ってみました。

L1010733 オークランド動物園はさほど大きくはないのですが、中はひじょうに工夫されたつくりをしています。入口を入ってすぐにキリンと出くわしたのには驚きました。それも見物客のための通路が上にあるのです。キリンの背が高くても、通路からは見下ろす形になります。ロンドンの動物園もよく似ていましたが、向こうは、キリンがいる場所のまわりのごく一部に、階段を上って降りるスタイルの箇所があるだけですから、こちらとはかなり趣きが異なります。

L1010764 しかし、いちばんおもしろかったのはワラビー、そしてスプリングボックスという、南半球ならではの動物でした。日本ではせいぜいカンガルーまでしか見られませんが、さすがオーストラリアのすぐ近くですから、ワラビーがいるのも当然でしょう。ちなみに、ラグビーのオーストラリア代表チームの愛称はワラビーズといいます。また、スプリングボックスは、南アフリカの代表チームの愛称ですが、実物を見たのは初めてでした。

マオリ族について学んだこと

2011年9月22日
さて、今日はパイヒアをたち、2百数十キロ南のオークランドに戻ります。途中、ワイポウア・フォレストとカウリ博物館に立ち寄りました。ワイポウア・フォレストはさすがヒーリング・スポットといわれるだけあって、神秘的な雰囲気に満ちた森の中に立つカウリの巨木の姿には胸を打たれました。

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午前中は、ホテルのすぐ近くにある史跡(ワイタンギ)を訪れました。ニュージーランド発祥の地というか、1769年にイギリスの海軍士官ジェームズ・クック(ハワイを発見したことで有名)が初めて訪れたとされる場所です。以後、イギリスはじめヨーロッパ諸国の捕鯨遠征基地となり、移民も始まりました。その後、1840年にイギリスは、先住民族マオリとの間にこの地で条約を結び、直轄植民地としたのです。

L1010669_2 ただ、先にロトルアを訪れたとき、ガイドからマオリ族についていろいろ教えてもらったのですが、マオリ族自体、最初からニュージーランドにいたわけではなく、単にイギリス人よりは早かったということだと今日、知りました。もともとはポリネシのどこかから船に乗ってやってきたのだそうです。たしかに、その船はたいそう大きく、それを何艘も連ねてニュージーランドに上陸したわけです。ラグビーの試合前にニュージーランド・チームが披露するハカもマオリ族のものですが、踊りのスタイルは部族ごとですべて違っているようで、マオリ族の内部でも対立や抗争があったようです。

その後訪れたカウリ博物館が出色でした。ツアーの予定では、ランチを取るのに適当な場所がないのでしょうことなしに立ち寄るかのような印象しかありませんでしたが、どうしてどうして、これがなかなかの施設なのです。カウリの巨木は家具をつくるのには素晴らしい素材だったようで、それによって作られた家具も展示されていましたが、それもみな素晴らしいものばかりでした。

L1010666 マオリ族の風貌は、北海道にいるアイヌ、また琉球の先住民族ともどこか似ているところがあります。顔も含め、からだ全体に入れ墨をする風習があったようですが、それもアイヌと共通しています。おそらくははるか昔に流れ着いたか移動してきたのかわかりませんが、元をたどれば同じ民族だったのではないかと想像をかき立てられました。

トンガにも、やっぱり負けたJAPAN

2011年9月21日
今日は、予選プールで日本代表が勝てそうだと目されている相手トンガとの試合。そのためか、ニュージーランド戦をはるかに上まわる日本サポーターがスタジアムに駆けつけていました。パイヒアからバスで南へ1時間少々、フワンガレイという町にある素朴なスタジアム(ノースランド・イベンツセンター)は3万人収容ですが、おそらく1000人以上の日本人がいたでしょう。

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だが、しかし、です。今日もまた日本代表は、「らしさ」をまったく発揮できないまま負けてしまいました。ボールのハンドリングミスは相変わらず。パスも必然性に欠けるというか、パスのためのパスのような印象を受けます。家人はそれを見て、「勝てない時代の日本のサッカーと同じよね」というのですが、的確な表現だと思いました。なんというか、なぜ、このタイミングで、この相手に──その意図が見て取れないのです。

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トンガは世界ランクでは日本とさして変わりありません。しかし、体格的には日本を上まわっていますし、スピードもあります。ただ、プレーに粗っぽさがあるのが難点で、そこに日本のつけ入るスキもあったように思えたのですが、それと同じレベルでしか戦えませんでした。フランス相手のときはそこそこ戦えたのに、トンガのレベルに合わせてしまうものですから、日本の持ち味が出せるはずもありません。

試合前、ヘッドコーチのカーワンを先頭に代表チーム全員で、ヒーリング・スポットともパワースポットともいわれるワイポウア・フォレストに行ったそうです。ここには、樹齢2000年というカウリの巨木(タネ・マフタという)があるのですが、そのパワーを得て精神面を強化しよう(要は厄払いですかね)としたそうですが、それもとうとう実りませんでした。どうにも欲求不満の試合でしたが、あとはカナダ戦の勝利を祈るしかありません(おそらく負けるのではないかと思いますが)。

海辺の素晴らしいホテルに移動

2011年9月20日
今日でとりあえずオークランドを離れます。というのも明日の日本対トンガの試合は、同じ北島でも、さらに北にあるフワンガレイという町でおこなわれるからです。しかし、フワンガレイはごく小さな町で宿泊施設も少ないため、私たちはそこからさらに北に行ったパイヒアというところで泊まります。

バスでオークランドを出てすぐ、クメウというところにあるソルジャンズ・ワイナリーで、ワイン醸造の現場の見学がてらランチをし、そこからえんえん移動するのですが、やはり人の姿はほとんどありません。ただ、ロトルアへの道のりと違い山や丘が多いですし、そのぶん木々の姿も目立つので、それほど退屈はしませんでした。

L1010610パイヒアはニュージーランドでも屈指のリゾート地で、ベイ・オブ・アイランズの一角にある町。美しい海岸線、静かな湾がセールスポイントのようです。オークランドからたかだか200数十キロ北へ上がっただけなのにオークランドより気温も高く、世界各国から観光客が訪れるというのもわかるような気がします。 私たちが泊まるホテルは海っぷちにあり、窓を開けると目の前が浜辺という、素晴らしいロケーションでした。 しかし、フワンガレイを過ぎてから小1時間ほどの道は山また山で、それこそ夜になれば漆黒の闇といった感じです。今日は移動が夕方でしたのでまだよかったのですが、明日の試合が終わったあとの帰り道は……。

オークランドに坂や丘が多い理由

2011年9月19日
オークランドに来て今日で6日目、やっと市内観光をしました。たまたま、昨日ロトルア日帰りツアーのガイドをしてくれた方がまたまたガイド役で、しかも客は私たち2人だけ。最初からアットホームな雰囲気で、かなりわがままをしました。途中、海に近い超高級住宅街を走ったのですが、「実は私も、この隣のエリアに住んでいるんです」などという、ごくプライベートな話まで披歴してくれ、実際、ガイドさんの自宅の前を走ってくれました。

L1010390 これまでオークランドの町をあちこち歩きながら思っていたのは、とにかく坂や丘(高台)が多いなということです。ガイドさんの説明によると、オークランドの一帯はもともと、火山が噴火した跡にできた町なのだそうです。あちこちに見える丘は、大規模な噴火で吹き飛ばされた、山の一部とのこと。市内になんと40カ所以上あるという話えした。

L1010578 その一つ、標高196メートルのイーデン・マウンテンにも登ったのですが、頂上が展望台になっています。そこから360度のパノラマでオークランドの町全体が見下ろせるのですが、美しい海と複雑に入り組んだ海岸線が見えました。高層ビルがほとんどないため、見晴らしも抜群。アイルランドvsオーストラリアの試合を観た、ラグビーの聖地イーデンパークも見えましたが、住宅街のど真ん中にあることがよくわかります。つまりは、ラグビーが日常生活のごく一部であるということです。こういう国を相手に戦ったとしても勝てるわけがない──納得しました。

人はどこ? 目に入ってくるのは牛と羊だけ

2011年9月18日
今日はオークランドからクルマで3時間ほどのところにあるロトルアという観光地を訪ねました。地元旅行会社が主催している現地ツアーに参加したのです。日本列島と似て、島内に火山がいくつもあるニュージーランドには温泉も多く湧いています。ロトルアもその一つで、観光の目玉は間欠泉でした。

L1010550 間欠泉がある一帯は、温泉地独特の硫黄の匂いがただよっていて、目をつぶれば日本ではないかと錯覚しそうです。小さな池を取り囲むようにして、ときおり熱い湯と水蒸気を噴き出すのですが、あたりの岩に腰をおろして、その瞬間を待ちます、岩は地熱でホカホカ温かく、こういう楽しみ方は日本にはなさそうです。残念ながら、アメリカのイエローストーン国立公園で見られるような華々しい噴き上げは見られませんでしたが、それでも温泉地の雰囲気はそこそこ堪能できました。

それにしても、オークランドからロトルアまでの道のりときたら……。人が住んでいるのは最初の30分ほどだけで、それ以後3時間は牛と羊しか目に入ってきません。見渡すかぎり牧草地が広がっているだけで、それはそれは退屈きわまりない風景でした。情報として知ってはいましたが、実際にそれを体験すると、なんとも不思議です。街路灯も何もないのですから、夜走ればかなり不気味な感じがするでしょう。そうした中を走っている道路の制限速度が100キロというのには驚きました。カーブが多少きついところは60キロくらいになっているのですが、それもこれも交通量の少なさによるものでしょう。

L1010512 間欠泉を見たあと、マオリ族の迎賓館のような建物に立ち寄りました。古式ゆかしいセレモニーを済ませないと、中に入ることはできません。いまでこそ観光の一部になっていますが、本来は非常に重要視されていたものなのでしょう。それに参加すると、なんとなく改まった気持ちになるのが不思議でした。

アイルランド対オーストラリア戦に見たケルト魂

2011年9月17日
アイルランド対オーストラリア戦に見たケルト魂
今日はオークランド市内にあるイーデンパークで、予選プールでも注目の試合、アイルランド対オーストラリア戦です。雨模様の中、会場に着いたのは試合開始の2時間前。前日のワイカトスタジアムなど足もとにも及ばない本格的なスタジアムです。この国で「ラグビーの聖地」と呼ばれているのももっともだと思いました。

試合はアイルランドのケルト魂が炸裂し、優勝候補の一つに数えられているオーストラリアは序盤からたじたじ。試合もアイルランドの勝利で終わりました。大変な番狂わせです。

それにしても、ケルト魂の素晴らしさには脱帽するしかありません。アイルランドはもちろん独立国ですが、その一部はイギリスに含まれています。イングランドとは異なる民族で、長い間しいたげられてきたこともあり、反骨精神とでもいうのでしょうか、イングランドに対する敵愾(てきがい)心はことのほか強く、ラグビーの試合にもそれが露骨にあらわれます。そのあたりは同じケルト民族の国ウェールズ、スコットランドとよく似ており、それ故にこの三つの国の戦いぶりはしばしばファンをうならせるのです。

L1010494 タックルも低いですし、ブレイクダウンのときに展開される肉弾戦ではとてつもない粘っこさを発揮します。最近ではすっかりリッチな国になったオーストラリアも、イングランドの流れを引いた国ですから、アイルランドにとっては何がなんでも叩きのめしてやりたい相手。この日の試合はその気持ちがプレーにストレートに結びついたのでしょう、オーストラリアはほとんどいいところを見せられないままノーサイドのホイッスルを聞くことになりました。初めて目の当たりにした極めつけのケルト魂、その奥深さに改めて感動させられたナイスゲームでした。

予想どおり! ニュージーランドに完敗

2011年9月16日

緒戦のフランスとのゲームを落とした日本代表、昨日はオールブラックス戦でした。もちろん、勝てる見込みなどまったくありません。それでも、2005年大会の145対17という最大得点差の試合をされた屈辱を少しでもいいから晴らしてほしいという願いが日本人の私にはあります。

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試合会場は、オークランドからバスで2時間ほどのハミルトンという町にあるワイカトスタジアム。L1010397今回の大会は、予選プールの試合がニュージーランド全土でおこなわれるようになっています。といっても、どこもみな交通の便がそれほどよくないため、移動の手段はバスがほとんど。クルマとか鉄道もなくはないのですが、海外からやってきて、そうしたことに慣れていない私たちのような者にとってはバスしかありません。

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小さなスタジアムですから、会場はギッシリ満員。日本のサポーターも、圧倒的な少数派ではありますが、そこここにいます。残念ながら結果は83対7。内容的にもいまイチ、いやいま2でした。L1010433ニュージーランド代表チームは試合前にハカという短い踊りを披露するのですが、その迫力に負けないよう、日本代表は事前に周到な準備をしたと、地元の新聞には書かれていましたが、それも功を奏さなかったようです。L1010445_2

大事な場面どころか、なんで? と首をかしげたくなるようなところで単純なハンドリングミスをしたりペナルティーを犯したりなど、最初から最後までほとんどいいところなしといった感じでした。

しかも、このあとのトンガ戦やカナダ戦のことを考えてなのか、主力メンバーを温存、リザーブの選手を中心に起用していました。私にいわせるなら、ニュージーランドに対し失礼というか、せこいやり方ではないでしょうか。おそらく日本でもさまざま議論が起こるでしょうが、なんとも残念な一戦でした。

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ラグビーは、ニュージーランドの国技

2011年9月15日
昨日の夕方、羽田を出て香港経由でニュージーランド北島の中心都市オークランドに着きました。我が人生で3度目の南半球ですが、日本と季節が真逆なので、いまどきはちょうど日本の春本番前といったころ合いです。日本を出るときは半袖でしたから、空港のビルを出るとやはり肌寒く感じます。それでも、時差がわずか3時間ですから、アメリカに着いたときのような、頭がボーッとした風はまったくありません。それが救いといえば救いでしょうか。

ニュージーランドという国は、想像していた以上に都市的な交通基盤が整っていません。空港からオークランド市内に行くのも、バスかタクシーしかありません。私たちは、その中間的な乗合タクシー(こちらでは「シャトル」と呼ばれている)を利用して中心部にあるホテルに向かいました。シャトルは8~9人乗りで、客が行き先を告げると、空港に近い順でおろしていきます。料金は均一で1人20NZD。タクシーよりは断然割安です。

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空港からもうラグビーのワールドカップ(RWC)一色で、ホテルに向かう道路は、今回出場する20カ国の国旗で飾られていました。地元ニュージーランド代表=オールブラックスの旗を庭に立てている家、窓に貼っているビル。クルマも、オールブラックスの小旗を窓に付けて走っています。もともと大英帝国の植民地でしたから、イングランドやスコットランド、ウェールズの旗を掲げている家も少なくありません。近隣のサモアやトンガ、フィジーといった国々の旗も目につきます。

L1010388ラグビーというスポーツはサッカーと違い、基本的にイギリス文化圏のものです。サッカーもイギリスが発祥の地とされていますが、ルールが単純明解なせいか世界の隅々にまで広がり、そんなことを気にかける人などいないでしょう。これに対してラグビーは、ルールが難解と思われているせいか、いまでも数えるほどの国々でしかおこなわれていません。また、おこなわれていたとしても、競技人口がサッカーにくらべ圧倒的に少ないというのが現状です。

しかし、オーストラリアやここニュージーランド、さらにかつてイギリスの領土だったトンガやフィジーなどの小さな島国ではラグビーがしっかり根づきました。また、サモアは第1次世界大戦以降長らく、ニュージーランドの国連信託統治下にあった国です。ニュージーランドではラグビーが国技ですから、同じワールドカップでも、2007年のフランス大会のときと違い、その重みが圧倒的に違います。フランスでは、数あるスポーツの中の一つでしかなく、ワールドカップを開催していても、それ一辺倒ではありませんでした。ところがニュージーランドはまさしくラグビー一色。だからこそ、どこに行っても出場国の国旗が目につくのでしょう。

齢(よわい)57で農業デビューした弟

2011年9月12日
長野県東御(とうみ)市で今年からブドウ(巨峰)の栽培を始めた弟から、初出荷の品が届きました。うつ病を克服し、社会復帰の道をさまざま模索していた弟ですが、ひょんなことから農業に縁し、一昨年からかの地で、ブドウ栽培の手伝いを始めました。その時点では、まさか自分がその栽培を手がけるなどとは思っていなかったようですが、これまでの農園主が引退したため、とりあえずその後を引き継いでみることになったのです。

7月、軽井沢に行った際、様子を見にそのブドウ園に立ち寄ったのですが、300坪という広さに驚きました。それでも、ブドウの迂遠としては狭いほうだとか。まあ、初めての者にとっては手ごろなサイズなのかもしれません。それでも、ブドウの木が生え、一定の高さ以上にしないように手入れし、その下で作業に励む姿を目の当たりにしたときは胸が熱くなりました。前の農園主の背丈に合わせて、ブドウの木の高さも抑えられているため、その下で作業するとなると、中腰というか、なんとも中途半端な姿勢にならざるを得ないわけです。その姿を想像しただけで、「これは大変だわ」と感じます。

専門的なことは何度聞いても覚えられませんが、それはそれは面倒くさそうですし、何より自然が相手ですから、作り手の思い描いているように育つわけでもありません。台風や長雨、異常な暑さやらに襲われたら、実の大きさやそのそろい加減、甘さ(糖度)など、ありとあらゆる面に影響するそうです。しかも、すべて初めての体験ですから、送られてきた今年の初ものを見たときは、なんともいえない気持ちになりました。

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しかし、そのでき具合はどうあれ、私としては、弟が何年かぶりに「社会」と接点を持てたことに感動しました。もともとが土木設計という、農業とはまったく縁もゆかりもない分野で生きていた弟です。年齢(57歳)からしても、初めてのことにチャレンジする苦労は想像を絶するものがあったにちがいありません。それをどうにか乗り越えての〝デビュー作〟ですから、私にとっては無条件でうれしい、というのが正直な気持ちです。

さあ、待ちに待ったラグビーW杯がスタート!

2011年9月10日
昨日からラグビーW杯が始まりました。4年に1回のイベントですが、残念ながらサッカーほどのパワーには欠けているいようです。それでも、私のようなラグビーファンにとっては待ちに待ったW杯です。

開幕第1戦は、予選で日本と同じプール(組)に属している地元で優勝候補筆頭のニュージーランド対トンガ。予想どおりNZが41対10で勝ちましたが、ハイライトのビデオを観ていると、NZはまったくモノが違うことがよくわかります。かつて日本はそのNZに17-145という、1試合最多失点の大会記録となる大敗(史上最多得点差)したことがあるのですが、その理由がよくわかります。バスケットボールでいうブラインドパスをばんばん見せてくれますし、とにかく、そのスピードが違います。ボールが完全に体の一部分になっているというのが最大の特徴でしょう。

L1010379 今日は日本の第1戦、相手はフランスです。試合前、両国の国歌が演奏されるのですが、なんと歌もついているのには驚きました。でも、いいものですね、歌つきも。試合は、後半16分の時点では21対25まで迫る善戦を見せましたが、最後は自力の差が出てしまい、結局21対47で負けました。じつは、21対25の時点、スタンドオフのアレジがほぼ正面からのPG1本とコンバートをミスらなければ、5点加わっており、1点リードしていたはずなのです。アレジは今日、ちょっとさえがありませんでした。攻撃のときキックの使いすぎではないかと、私は思ったのですが。それでリズムが崩れてしまった風にも見えました。

さあ、私たちも14日にニュージーランドに出発します。今日の朝、旅行会社からチケットも届きました。全身全霊、声をあげて応援してきます!

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ロープ付き財布と携帯電話ホルダーで安心の毎日

2011年9月9日
財布を取り替えてから今日で1週間、携帯電話ホルダーを持つようになってから半月が経ちました。財布はソウルで買い求めたもので、革のロープ付きです。ズボンのループに固定し尻ポケットに入れて持ち歩く式なのですが、なんでまた?

恥ずかしい話なのですが、私には、どういうわけか財布をよく落とす癖があるのです。これまで覚えているだけでも4回、一度など、銀行から現金をおろしたばかりで、中に10万円以上は入っていたこともあります。現金は、気分を持ち直せばあきらめがつくのですが、後を引くというか、面倒なのはクレジットカードを無効にする届け出だの、免許証や健康保険証の再発行手続きです。これは経験してみないとわからないでしょうが、気持ちがひどく落ち込みます。「オレって、なんでバカなんだ!」と、自分で自分を呪いたくなってしまうのです。

実際に落とさずとも、飛行機のシートや映画館・劇場のイスにすわっている間に、尻のポケットから抜け落ち、シート(イス)の上に出ていたなどというケースはそれこそ数え切れません。

また、携帯電話も、これまでずっと、ストラップをつけて首からぶら下げていました。しかし、これもうっとうしく、最近では年齢のせいもあってでしょう、それだけで首筋が凝るような感じがしていたのです。真夏ともなると、ストラップに汗がしみてしまい、ぶら下げ心地の悪いことといったらありません。といって、ポケットに入れていると落としたりなくしたりするリスクがあるので、悩んでいました。それに、Tシャツや、最近流行りの胸ポケットのついていないポロシャツやワイシャツだと、タオルハンカチ、タバコ、ライターなどでズボンのポケットがぼっこりふくらんでしまい、不愉快になります。

そんな私を見かねた家人が半月ほど前、携帯電話用のホルダーを買ってきてくれました。ズボンのベルトを通すスタイルなので、落っこちるということがなく安心です。そのとき、「ついでに、財布も紐のついたものに変えたら」と半分冗談で口にしたのです。そういうものがあるのかと思い、さっそく探してみました。GOOGLEで「落としにくい財布」と入力し検索してみると、いくつかヒットしたのですが、ほとんどは金属製のチェーンの付いたものでしたが、中に、革製のロープ付きというのがいくつかあったのです。

しかし、日本のデパート、ショップをあたってみると、「旧モデルでいまはもう作っていない」との話。ガックリ来ていたのですが、ソウルの免税店で、ダメ元と思いながらたずねてみると、それと同じものをまだ売っていたので、即買いました。外国製なので、日本の並行輸入専門の通販ショップで買えなくもなかったのですが、それよりさらに安い値段で手に入れることができました。

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韓国から帰国し、さっそく使い始めたのですが、「これなら落とさずにすむ」という安心感も手伝ってか、心地のいいことといったらありません。また、携帯電話も、ホルダーのおかげで、これまでのように持って出るのを忘れるということがなくなりました。ベルトを通すスタイルなので、存在感があるのです。持つべき者はやはり家人ですね。ありがとうございます!

「三校肉」「クシパ」「うーメソ」「カノレビ」……??

2011年9月6日
韓国のエネルギーは、外国人観光客の誘致に対する姿勢にも垣間見ることができます。日本政府もいま、「VISIT JAPAN」というキャンペーンに力を入れているようです。観光庁などという役所まで設けたくらいですから、たしかに力を入れているその姿勢はよくわかります。しかし、俗にいう広告代理店ベースというか、〝お役所から予算を引っ張り出して、もっともらしいキャッチフレーズと写真を並べればそれでOK〟といった印象しかありません。泥臭い、あるいは現場ベースでの知恵が見えてこないのです。

韓国のソウルで気づいたのですが、地下鉄のホームに大きな液晶の画面が設置されていました。なんだろうと思って見ると、外国人観光客のためのガイド画面でした。ハングル(韓国語)はもちろん、英語、中国語(簡体字)、そして日本語の4カ国語の中から自分に理解できるものを選び出し、メニューに出てくる項目にタッチすると、「この駅の近くのおすすめスポット」「この駅の近くのグルメガイド」など、貴重な情報がどんどん画面に出てきます。

また、地下鉄、KORAILの自動券売機もこの4カ国語が選べるようになっています。「このボタンに触れてください」といったアナウンスも同じです。街に出ている通りの名前の表示、周辺の地図、名所旧跡の案内板など、ことごとく4カ国語の表示がなされ、これなら迷う人はいないだろうなと思いました。

東京都ないの地下鉄駅近くを歩いていると。路線地図と首っ引きで、駅の表示板をためつすがめつ見ている外国人観光客と出くわします。彼らは皆、同じことで悩んでいるにちがいありません。どうすれば○○駅に行けるのだろうかという、ごくごくシンプルな問題です。
そういえば、地下鉄車両内の路線図に出ている駅名も、ハングル、アルファベット表記、そして中国語と日本語の4つです。おもしろいのは、駅名の表記を漢字にした場合、日本語と中国語はほとんど同じなので、兼用になっていることです。この場合、表記は3種類ですむわけです。

ただ、日本語と中国語で異なる場合は、中国語が別に加わります。「プサン駅」のところには「부산역」「Busan」「釜山駅」そして「釜山站」とあります。中国語では「駅」を「站」というからです。「海雲台」は「해운대」「Haeundae」「海雲台」、そして「海云台」となっています。「云」は中国語(簡体字)で「雲」のことです。

それにしても、観光関係の仕事にたずさわる人のほとんどが日本語を苦もなく操っていることには驚きました。韓国語を話すことはハナからあきらめているこちらとしては、「では、英語で」と思って頭の中で考えていると、日本語で話しかけてきたりします。

タクシーに乗っても、運転手さんが日本語を理解していない場合は、「日本語通訳サービス」に電話がかけられます。フリーダイヤルなので助かります。運転手さん自身がかけていたこともありました。まあ、タクシーでどこかに行く場合、地名さえわかってもらえば事は足りるわけですが、その?音もこちらはあやしいわけですから、トラブルを防ぐには最善の策といえましょう。日本の観光地、とくに外国人が多く訪れるところ、また、この先たくさん来てほしいと思っているところも、これくらいの工夫が最低限必要ではないでしょうか。

あと、私が思っているのは、日本独特の食べ物の説明です。寿司やしゃぶしゃぶ、すき焼き、天ぷら、豆腐などは国際的にも認知されているので不要でしょうが、「うな重」とか「煮びたし」とか「南蛮漬け」「だし巻き卵」とか、簡単なのに、いざ説明するにはけっこう知識が求められるような日本料理がいくつもあります。観光庁あたりで音頭を取って、この種の料理の統一した英語(中国語、韓国語)訳を考案したらいいのではないかと思います。

もちろん、各お店でそれを表記するときは、ミススペルや誤記もあり得るでしょう。韓国料理の店に出ている看板やメニュ?でも、「豚の三校(?)肉」「クシ(?)パ」「う(?)―メソ(?)」「カノレ(??)ピ」といった類の誤記はしょっちゅう見かけました。でも、すぐにそれとわかりますから、さほど心配はないでしょう(でも、念のため。うーメソはラーメン! カノレビはカルビ!)。「三校肉」など、日本人でも気がつかないかもしれません(笑)。

ソウルの広蔵市場で感じたこと

2011年9月4日
3年ぶりに訪れた韓国でしたが、その間の、聞きしにまさる変わりようには驚きました。というか、発展の息遣いが聞こえてくるかのような印象があるのです。それは人々の歩き方や道路の込み具合などを?合した「街」の雰囲気にあらわれます。流れている空気が、なんとも表現しがたい熱を帯びているのです。

「街の雰囲気」というのは、その場にいる人の気持ちにけっこう影響を与えます。たとえば、沖?に行くとだれもが元?になれるのは、小さな子どもの姿を多く見かけるからではないでしょうか。尽きるところを知らないエネルギーの持ち主である子どもに直接間接を問わず触れれば、その体と心から発せられるエネルギーが一人ひとりに浸透してきそうです。

韓国でも日本同さま、首都への一局集中が進んでおり、その度合いは日本以上です。東京は集中といっても、日本の総人口の1割が住んでいるだけです。しかしソウルは2割の人が集中しているのですから、よし悪しは別にして、その勢いが違うのです。日本の高度成長期もきっとそうだったのだろうなと思わせる韓国のエネルギーには、この1週間、正直、あおられれっぱなしでした。

ソウルの都心、東大門市場のすぐ西隣に広蔵市場という、ちょっと小ぶりのマーケットがあります。東京・上野のアメ横を彷彿させるような場所で、狭いエリアに、間口1~2間ほどの小さな店がひしめき、それにはさまれている道の中央にはこれまた屋台がびっしり並んでいます。商品の展示の仕方ひとつとってみても、またそこに多くの人が行き交っているのを見ても、そうした韓国のエネルギーがひしひしと感じられます。

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「花美男(イケメン)」なんて、そこら中にゴロゴロ

2011年9月2日
韓国ではイケメン男子のことを「花美男(コミナム)」というのだそうです。韓流ドラマの俳優や歌手など、日本にやってくるたび、空港やイベント会場には中年を過ぎた女性がいっぱい詰めかけていますが、わざわざそんなところに行かなくても、韓国に行ったら、もうそこら中に若い「花美男」が見つかります。

とくに接客関係の仕事はその比率が高いようで、そうでない男性を見つけるほうがむずかしいという気がしました。日本から3泊4日の韓国ツアーなら、下手をすると29800円とかで行けますから、そちらに参加したほうがよほど〝効率〟はいいかもしれません。

一般人でもそうなのですから、芸能界ともなると、すさまじいものがあります。しかも、男性ばかりか女性も事情は同じ。いわゆるK-POP(韓国では「カヨ=歌謡=가요(gayo)」という)の歌手が登場する番組を見ても、Super Juniorが13人、ZEAが9人、INFINITEが7人など、大量の「花美男」から成るグループばかりです。

女性はというと、少女時代をはじめ、After Schoolだの、T-araだのSISTARだの、こちらも多人数編成のグループが目立ちます。そんな中、G.NAという女性ソロシンガーはえらく美形でした。

街を歩いてもテレビを見ても、美男美女のオンパレードなのですから、韓国を訪れる日本人観光客が目立つのも納得といったところでしょうか。

L1010341 話は変わりますが、先日お伝えした、韓国の都市には「原色」があふれているという話、その秘密の一端を垣間見ました。昌徳宮などでも見られるのですが、韓国の古い建物をよく見ると、たいてい原色がたっぷり使われていることに気付いたのです。三清閣という昔の建物を見学に行ったのですが、その屋根の裏にもごらんのような色使いが見られました。そうした伝統が韓国にはあるようなのです。

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免税店に日本の高校生が集団で買い物に!

2011年9月1日
私たちの泊まっている新羅ホテルの中に、韓国最大という免税店があります。ちょっとのぞいてみたのですが、たしかに広いこと、広いこと。お客さんの数も相当なもので、おそらく9割近くは、「円高」で喜んでいる日本人でしょう。

それはそれでいいのですが、お客の中に、なぜか日本の高校生のグループがいたのには驚きました。それも、韓国の旅行会社の旗を持った人に連れられてきていたので、修学旅行なのでしょうが、高校生がこういうところに来ていいのですかね。親や兄弟姉妹、親戚などに買い物を頼まれたのかもしれませんが、頼むほうも頼むほうだと思いますし、そうしたリクエストを、どういう形であれ満たしている学校も学校です。なんだか、うそ寒い気持ちになりました。

8月27日に、韓国のバイタリティーについて記しましたが、こういう姿を見ると、ますますその思いを深くします。韓国では、小中学生の280人に1人が海外留学を経験するそうです。それに対し日本は、高校生でも1000人に1人。近ごろは、大学生も海外留学をしたがらないと聞きます。プサンのホテルで英語を流暢に話す韓国の若者をたくさん見かけましたが、どうもそのあたりに理由があるのかもしれません。

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