ソウルの広蔵市場で感じたこと

2011年9月4日
3年ぶりに訪れた韓国でしたが、その間の、聞きしにまさる変わりようには驚きました。というか、発展の息遣いが聞こえてくるかのような印象があるのです。それは人々の歩き方や道路の込み具合などを?合した「街」の雰囲気にあらわれます。流れている空気が、なんとも表現しがたい熱を帯びているのです。

「街の雰囲気」というのは、その場にいる人の気持ちにけっこう影響を与えます。たとえば、沖?に行くとだれもが元?になれるのは、小さな子どもの姿を多く見かけるからではないでしょうか。尽きるところを知らないエネルギーの持ち主である子どもに直接間接を問わず触れれば、その体と心から発せられるエネルギーが一人ひとりに浸透してきそうです。

韓国でも日本同さま、首都への一局集中が進んでおり、その度合いは日本以上です。東京は集中といっても、日本の総人口の1割が住んでいるだけです。しかしソウルは2割の人が集中しているのですから、よし悪しは別にして、その勢いが違うのです。日本の高度成長期もきっとそうだったのだろうなと思わせる韓国のエネルギーには、この1週間、正直、あおられれっぱなしでした。

ソウルの都心、東大門市場のすぐ西隣に広蔵市場という、ちょっと小ぶりのマーケットがあります。東京・上野のアメ横を彷彿させるような場所で、狭いエリアに、間口1~2間ほどの小さな店がひしめき、それにはさまれている道の中央にはこれまた屋台がびっしり並んでいます。商品の展示の仕方ひとつとってみても、またそこに多くの人が行き交っているのを見ても、そうした韓国のエネルギーがひしひしと感じられます。

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