2011年9月18日
今日はオークランドからクルマで3時間ほどのところにあるロトルアという観光地を訪ねました。地元旅行会社が主催している現地ツアーに参加したのです。日本列島と似て、島内に火山がいくつもあるニュージーランドには温泉も多く湧いています。ロトルアもその一つで、観光の目玉は間欠泉でした。
間欠泉がある一帯は、温泉地独特の硫黄の匂いがただよっていて、目をつぶれば日本ではないかと錯覚しそうです。小さな池を取り囲むようにして、ときおり熱い湯と水蒸気を噴き出すのですが、あたりの岩に腰をおろして、その瞬間を待ちます、岩は地熱でホカホカ温かく、こういう楽しみ方は日本にはなさそうです。残念ながら、アメリカのイエローストーン国立公園で見られるような華々しい噴き上げは見られませんでしたが、それでも温泉地の雰囲気はそこそこ堪能できました。
それにしても、オークランドからロトルアまでの道のりときたら……。人が住んでいるのは最初の30分ほどだけで、それ以後3時間は牛と羊しか目に入ってきません。見渡すかぎり牧草地が広がっているだけで、それはそれは退屈きわまりない風景でした。情報として知ってはいましたが、実際にそれを体験すると、なんとも不思議です。街路灯も何もないのですから、夜走ればかなり不気味な感じがするでしょう。そうした中を走っている道路の制限速度が100キロというのには驚きました。カーブが多少きついところは60キロくらいになっているのですが、それもこれも交通量の少なさによるものでしょう。
間欠泉を見たあと、マオリ族の迎賓館のような建物に立ち寄りました。古式ゆかしいセレモニーを済ませないと、中に入ることはできません。いまでこそ観光の一部になっていますが、本来は非常に重要視されていたものなのでしょう。それに参加すると、なんとなく改まった気持ちになるのが不思議でした。