2011年9月25日
同じ南太平洋に浮かぶ島国どうしの対決、しかも両チームとも、試合開始前にハカを披露するということもあってか、チケットは早々に売り切れたそうです。 当地のニュース番組でも数日前、そのことを報じていました。私たちも当初、この試合を観る予定はありませんでした。しかし、今日がたまたまポッカリ空いてしまったので、急遽、旅行会社を通じてチケットの手配をお願いしたところ、幸い2枚入手できたということで、さっそく買い求めたのです。
南半球はラグビーの強豪が多く、ニュージーランド、オーストラリア、そして南アフリカと、3カ国がこれまでワールドカップで優勝を果たしています。アルゼンチンも前回のフランス大会で、大方の予想を裏切って3位に食い込みました。ふだんからそうした国々と相まみえているこの両国も実力的には日本より明らかに上を行っています。ただ、南国ゆえのアバウトさがあり、パスがいいかげんになったりすることも少なくありません。それでも日本は、同じようなラグビーをするトンガに歯が立ちませんでした。
雨模様だったこともあり、キックオフ直後から、どちらもパスミスが目立ちました。しかし、現時点ではサモアの実力が勝っているのはまちがいなく、徐々に差を広げていきます。両チームとも、その魅力はスピードです。サモアは選手が皆相撲取りのような体格なのですが、それでもスピードはすさまじいものがあります。
フィジーはかつて「フィジアンマジック」という言葉があったほどで、教科書どおりとはほど遠い、変幻自在のパスまわしを得意としていたのですが、近ごろはそうした面影はなく、この試合ではサモアに圧倒されていました。ときおり見せる、スピードに満ちた突破力も、ここぞというところでミスが出てしまい、生かしきれません。結果は27対で7でサモアの勝利に終わり、予選プール突破に希望を残しました。