2011年9月29日
今回のニュージーランド行き、フライトはキャセイパシフィックでした。羽田→香港→オークランド、そしてオークランド→香港と、すべてビジネスクラスではありましたが、ここまではどうにも不満でした。キャセイの空港ラウンジはたしかに素晴らしいのですが、肝心の座席がこれでは……と、乗るたびに思っていました。
ビシネスクラスの座席はシートの幅が広く、前後の座席とのスペースが十分にあり、リクライニングが最大限180度(フラット)に近いというのが基本条件ですが、キャセイのビジネスクラスは、座席の配置そのものが違い、窓を背に斜めにシートが配列されています。言葉は悪いのですが、棺桶を斜めに並べたような印象です。隣とはパーティションで仕切られているので、1人で乗るビジネスマンには好都合なのでしょうが、私たちのような2人連れにはちょっと……という感じが否めません。
座席の幅も、普通のビジネスクラスのそれよりやや狭い感じがしました。ただ、座席は180度になりますし、テレビが大きな画面で見やすいのもいいと思います。でも、なんというか落ち着かないのです。窓を背にしているせいでしょうか。
ところが、最後の香港→羽田便は素晴らしい座席でした。基本コンセプトは先のそれと変わりませんが、窓が前方横にあるので、何より落ち着きます。座席はやや斜めになっていますが、配席が左1+中央2+右1(通常は2+2+2のパターンが多い)なので、正方形のスペースに収めてあるので、窓側に大きな余裕が生まれます。それを利用して靴入れや書類入れなどのボックスが設けられ、テーブルも広々、テレビ画面も大きく、じつに快適でした。詳しくは、下記のウェブサイトをご覧ください。
http://www.cathaypacific.com/cpa/ja_JP/whatonboard/newbusinessclass
基本コンセプトが従来のビジネスクラス座席とまったく異なる故のとまどいもあったのですが、それまでの3回のフライト経験からすると、やはりアイデア倒れといった感じがしてなりません。しかし、4回目に乗った新型ビジネスクラスは、それを大きく改良したもので、うまく行ったのではないかと思います。