2011年10月2日
今日の午前11時発のフライトで約11時間、ウィーンにやってきました。時差の関係で、到着は同じ日の午後4時。ウィーン国際空港のしょぼさにはがっくりきました(リノベーションの途上のようです)が、空港から都心まではノンストップの電車が走っており、わずか16分でミッテ駅に到着します。宿泊先のグランドホテルまではタクシーで5分ほど。 1870年創業という老舗のホテルですが、見た目も内部も、古めかしい感じはまったくありません。ホテルの裏口はそのままショッピングモールに通じており、その階下にはスーパーマーケットもあって使い勝手はよさそうです。何より、ほとんどの有名観光スポットまで歩いて行ける便利さが助かります。
ロサンゼルス郊外に住む学生時代の先輩で、ひと足先に到着していたHさん夫婦とホテルで合流、さっそく夕食を取りに出ます。私たちのホテルの並びが国立歌劇場(オペラ座)で、そのすぐ裏に建つアルベルティーナ美術館の1階にある、Augustinerkeller(アウグスティナーケラー)という店に行きました。“keller” という言葉から想像されるように、もともとは修道院の地下室(ワインをつくり寝かせておくところ)だったようです。
内陸国のオーストリアですから、メニューは肉が中心。シュニッツェル(薄切りカツレツ)、ターフェルシュピッツ(牛ほほ肉の煮込み)、ツヴィーベルブラーテン(焼いた豚肉の上にカリカリに焼いたタマネギを乗せたもの)の3大ウィーン料理プラス、自家製(というか、このあたりの国では、自家製しかないようです)のソーセージを堪能しました。
アコーディオンによるシュランメル音楽の生演奏も楽しめるなど、非常にカジュアルな雰囲気が、最初の日の夕食に興を添えてくれました。シュランメル音楽というのは、当地特有のホイリゲ(ワイン居酒屋)や昔からある宿屋で演奏されていた民謡や行進曲、ワルツ、ポルカなどの舞曲のことだそうです。そういえばウィーンを紹介するテレビの旅行番組などでバックに流れているのを耳にしたことがあります。
さて、いつもそうなのですが、国内でも海外でも、旅先で食べるものの写真を撮ろうと思っているのに、まず実行できたためしのない私。運ばれてきた料理を見ると、食欲のほうが圧倒的な勝利を収めてしまい、今回も写真を撮るのはかないませんでした。