月別アーカイブ: 2013年12月

1年ぶりのBEGINコンサート

2013年12月22日
昨年は中野サンプラザでしたが、今年は昭和女子大・人見記念講堂でした。いまどき珍しい、全年齢入場可のコンサートということもあってか、聴きに来ている人の幅広さは屈指でしょう。それでも今年は、コンサートの中身にかなり変化が見られ、前半はソロ中心、後半がいつものBEGIN風でした。エンタテインメントの度合いは相変わらずで、それなりの成長も見られます。印象に残ったのは、リーダー比嘉栄昇の「ぼくのお師匠さんはバタやん(田端義夫)」という言葉。「なるほどなー」と感心しました。それに加えること、「レッドツェッペリンが少し」というのは泣かせます。

 

 

 

島袋優と上地等の2人で繰り広げたソロかけ合いの場面では、いまさらながらブルースの影響が強いんだと感心。沖縄だけに、本土以上にアメリカ音楽の影響がおそらく強いのでしょう。来年がさらに楽しみになりました。

ほのぼのとした「尾車親方の快気を祝う会」

2013年12月21日
私が(正確にいうと、フラッシュアイデアは家人なのですが)プロデュースした尾車親方(元大関・琴風)の本『人生8勝7敗 最後に勝てばよい』の完成に合わせ、「快気を祝う会」が開かれました。出席者はなんと265人。飯田橋のエドモントホテルの大きな宴会場が、文字どおり芋の子を洗うほどビッシリという大盛会で、ホントよかったなと思いました。

 

当初は『復活力』という仮タイトルでスタートしたものの、途中、月刊誌にインタビュー記事が掲載され、その中に出てきた「人生8勝7敗」という名文句にタイトルを変えたのも正解。頸髄損傷(捻挫)という重傷からおよそ2年かけて立ち直った精神力を支えたのは、家族(奥さんと2人の子ども)の団結。精神科クリニックを開業している、大学時代の友人がいつも口にしている「病気は、家族で治すもの」という言葉があるのですが、まさしくそのとおりといった経過をたどってきたように思えます。

 

そんな闘病の様子を彷彿させるかのように、今日の「祝う会」も、会場の隅々にまでほのぼのとした空気が流れ、お歴々の挨拶も、ビジネス色がただよう通常のパーティーとは大違い。それがまた色を添える結果になったのではないかと感じました。

 

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予定を30分以上もオーバーする長丁場でしたが、いいパーティーでした。この種の会は主客一体となって成り立つものですが、やはり主人公である親方の人徳がその最大の要因でしょう。これがきっかけで、本がガーンと売れるといいのですが。

来日外国人がどんどん増えているのですが

2013年12月20日
訪日観光客が1000万人を突破。BUT……。
政府がここ数年大きな国家目標として掲げていた「訪日外国人観光客1000万人」。それがとうとう実現したと報じられました。何はともあれ、おめでたいことです。



しかし、いつもこのブログでも触れているように、けっして手放しで喜ぶことはできません。それは「お・も・て・な・し」という点では、そのレベルがかなり低いと思われるからです。たしかに、私たち日本人が外国を観光で訪れたときも、100%満足できるような「おもてなし」を受けるわけではありません。それは日本人が求める「おもてなし」のレベルが高いからですが、それと同じようなことを、海外から日本にやってきた人たちも感じるのではないかと思うのです。

 

高級レストランならフランス語のメニューがあれば十分なのでしょうが、「1000万人」といったら、ごく普通の人たちが大半を占めているにちがいなく、そうなるとフランス語などとはまず無縁。英語でさえどうかなという気がします。ただ、韓国や中国の人たちも、とりあえず「英語」の表記があればなんとかついて行けるでしょうから、せめて食事のメニューくらいはかならず英語バージョンがそろえておくのが最低限の「おもてなし」ではないかという気がします。

 

ひと月ほど前だったか、東京の通りや各種施設の名前を外国人にもわかりやすく表記しようというので、これまでの「○○ dori」を「○○ Avenue」と改めるとのニュースが報じられていました。でも、これだって、外国人から「ヤマテアヴェニュー?」とたずねられ、とっさに「山手通り」のことだと察知できる人はまだ少ないのではないでしょうか。「アラリヴァーは?」と尋ねられ、それが「荒川」だと気づくのも時間がかかりそうです。「Yamate Dori Avenue」とか「Arakawa River」というふうに表記しないとかえってわかりにくくなる、というか肝心の日本人のほうがとまどってしまうのでは……と心配になってしまいます。「六本木」を「Six Trees」とは表記しないにしても、「青山1丁目」を「Aoyama One chome」とか「第三京浜」を「The Third Keihin」などといわれたときのことを考えると、そのおかしさに気づくことでしょう。

 

街を歩いていて、外国人からいきなり「Please show me the way to the National Theater」といきなり聞かれても、平河町の「国立劇場」のことだと思う人はそうそういないはずです。こうした類はほかにも枚挙にいとまがありません。日本語の難しさといってしまえばそれまででしょうが、単純に英語にすればOKというものでもなさそうです。もともとがアルファベットではない、外国人にとってはおそらく判じ物としかいいようのない漢字・ひらかな・カタカナという3種類の文字から成っている日本語なのですから、私たち日本人がもっと悩まなくてはならないのではないかとも思えます。



これが首都高などの高速道路、バスなどになると、ほとんど野放しというか手つかず状態もいいところ。外国に行っても比較的楽にクルマで走ることのできた経験と照らし合わせてみると、どうにも心配になります。もっとも、街中を走る路線バスは、外国に行っても、同じように不親切で、そのあたりは日本だけが困った状況にあるわけではありません。



ただ、首都・東京でさえそうなのですから、これが地方の小さな都市だったりすると話はさらにややこしくなります。7年後にオリンピックを開こうという東京こそ、道路や施設の表記だけでもいいので、まずモデルになるようなパターンを確立する必要があるのではないでしょうか。

街の真ん中にある動物園は一見図書館・博物館風でした


2013年12月11日
いよいよ今日が最後。帰国便は夜なので、それまでの時間を利用してフランクフルトの動物園に行きました。ホテルからタクシーで行きましたが、着いたところはとても動物園の入口には見えません。えらく立派な建物が建っているのです。つい何年か前までは、まさしくその建物が動物園の入場口とのこと。見た感じは図書館か博物館・美術館といった印象です。

 

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入場料が安いのは、小ぶりだからでしょう。たしかに、中に入ってみるとコンパクトなサイズで、全部見てまわるのに1時間もあれば十分といった感じです。日中の予想最高気温が4度でしたから、それはそれで助かりました。

 

寒さのせいか室内にいたトラの子どもの可愛いこと。見学に訪れていた小学生の集団たちが大騒ぎしていました。キリンは外にいましたよ! ここは全部で5頭ですが、アフリカ原産の動物のなかでは、どこの動物園でもいちばん動きが活発なのが共通しています。

 

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キリンにお別れを告げ、地下鉄で都心に。最初行ったのは「クラインマルクトハレ」という食品マーケット。小さな店がビッシリ入っているのですが、ちょうどランチタイム時だったこともあり、けっこうな人でにぎわっていました。その中の1軒でパンを買い求め、日本に持ち帰ることにしました。

ドイツはやはりパンです。ホテルのビュフェスタイルの朝食でも10種類くらい出ているでしょうか、とにかく多種多様。しかも、どれも皆すこぶるつきのおいしさです。面白いのは、日本のような真っ白のパンをほとんど見かけないこと。地でつくられているのはすべて茶色というか、皮の部分も中身も天然の感じがします。となると、どのくらいの期間もつかはわかりませんが、この季節ですから、まあ4、5日は大丈夫そうだということで、2種類、それぞれ500グラムずつ購入したしだい。

 

ランチは昨日同様、日本食。近くに「にしき」という名前の店があったので、そこで食べました。前夜とはうって変わって真っ当な店で、値段もごくリーズナブル。それでいて味もよく、ここなら安心して利用できます。焼き魚定食は久しぶりに「日本」を感じさせてくれました。

いま世界中が寿司を中心にした日本食への関心が強いようで、ここフランクフルトも回転寿司やラーメンの看板が目につきます。しかし、外国の人はともかく、日本人の胃袋を満足させてくれる店となると、なかなか見つかりません。ニュージーランドではありませんが、看板には「日本料理」とか「寿司」とあっても、経営者は韓国人・中国人、作っているのはミャンマー人・ベトナム人といったパターンが多く、でき上がってくる料も、「これが日本かよ!?」といったものばかり。それでも醤油さえきちんとしていれば、私たちの舌もなんとかごまかせるものです。その点、昨夜の店は醤油がおかしいというか、どこ仕様なのかはっきりしない感じで、それも不満を抱いた理由です。看板には「Kikkoman」とあったのですが……。

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初めて観光してみたフランクフルト

2013年12月10日
昼過ぎの列車でフランクフルトに移動するまでの間、ニュルンベルク中央駅近くにある鉄道博物館に行ってみました。一時はヨーロッパの鉄道界をリードしたこともあるドイツの鉄道。実物も展示してあるのですが、ミニチュアを走らせるジオラマの模型もあります。

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鉄道も航空も船舶など、「交通機関」にまつわる博物館というのは、いわくいいがたいのですが、無条件で面白い。夢をそそるというか、その造形美のすばらしさというか、あるいはまた乗務員・乗組員のいでたち、持っている道具など、何をとってもカッこいいのです。いうならば、一定の形式が備える美の体系、その完成度が人々の興味をそそるのでしょう。2時間ほどでしたが、たっぷり楽しませてもらいました。

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さて、フランクフルトというと単なる通過点のイメージが強い町です。日本からヨーロッパに行くときのゲイトウェイとしていちばんポピュラーですし、どこに行くにも1~2時間なので、便利さの点でも図抜けています。

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私たちはニュルンベルクからですから、鉄道。2時間ほどで着き、中央駅から歩いて、マイン河畔のインターコンチネンタルホテルに。ホテルの入口で出迎えてくれるドアマンから、「こんにちは」と日本語で声をかけられると、なんだか無性にうれしくなります。ホテルによっては「ニーハオ」とか「アンニョンハセヨ」など、別の国の言葉で声をかけられるケースもあり、そういうときはわざと「コンニチハ」と返事をし、「ノットチャイニーズ」「ノットコリアン」とお断わりするのですが、欧米の人にとってアジア人を峻別するのはなかなかむずかしいようです。

荷物を置くとさっそく、中心部に向かいました。川沿いの道からカイザーマルクト通りに入ってゲーテ広場へ。何年か前に来たときと同じように、ゲーテの立像が人々を見守っています。カタリーナ教会からツァイルと呼ばれる歩行者天国の道に入って東に進んだところが、中世の時代の市の壁跡が残るコンスターブラーヴァッへ。

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道幅の広いツァイルは大変な人通りで、ここもやはり世界中から観光客がやってきている印象です。続いて見えてきたのは聖パウルス教会。その向かい側にある旧市庁舎と南側のニコライ教会に囲まれたレーマー広場がクリスマスマーケットの中心です。屋台につけられた登録番号の票を見ると400番台まであるので、その規模の大きさがわかります。

本当なら子ども向けのはずのメリーゴーラウンド(カルーセル)に乗っているのも大人ばかり。とにかく、人の数はさすがドイツ2番目の都市だけのことはあります。ここいら一帯以外にとりたてて観光スポットはないようですが、それでも初めてゆっくりと見て回ることができたのはよかったです。

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夕食はシュタインベルガー・フランクフルターホフという老舗のホテルに入っている日本料理店を選びましたが、ガイドブックに「接待向け」とあるように、値段はかなりのものです。今回の旅行でいちばんの金額でしたが、そのわりには味もサービスもいまイチ。海外に古くから店を開いている日本料理店によくありがちの、なんとなく偉そうな感じのする店でした。

ニュルンベルクソーセージは焼いて食べるべし

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 今日は午前中、例によって動物園に行ってきました。ホテルの前からトラムに乗って15分ほどで到着。ここでも、キリンは元気そうにしていました。面白いのは、自然の地形を生かしてのことか、高い崖を思わせるような場所に、ヨーロッパアルプス・ローカルの動物がいたこと。冬の動物園で元気がいいのはアザラシやイルカの類だけです。

 

 

 

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動物園のあとは、ナチスが歴史的な党大会を開いた会場跡(ドク・ツェントルム)を見学。当時の様子を彷彿させる写真や映像がふんだんに展示されており、ドイツの高校生・大学生も多く見学に訪れていました。ドイツではいまでもなお、「ナチス」に関しては「100%悪」「二度とおかしてはならない過ち」という歴史教育の方針が徹底しており、このあたりが日本とは根本的に違います。変に隠蔽しようとしたり逃げ隠れしない姿勢はやはり、学ぶべきものがあるように感じました。

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午後3時ごろから、ニュルンベルクの街を象徴する「カイザーブルク」という古城へ。街の北の端の小高い丘に建つこの城の見ものは、そこからの景色でしょう。建物の中に入らず、塔の脇にあるところから街全体を見下ろす景色には圧倒されます。しかし、この日、私たちはなんと「虹」に出くわしました。それも180度のダブルの虹! 雨上がりだったということもありますが、東の空にくっきりと浮かんだニュルンベルクの虹は一生の思い出になりそうです。

 

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もう一つ、塔の脇に建つ小ぶりな建物の中にあった古井戸も印象的でした。上からピッチャーに入れた水を落とすのですが、その水が40mほど下まで到達するのに3秒ほどかかります。ポッチャーンという音が聞こえてきたときはもう絶句。しかも、落ちて行く様子が、ロウソク付きのカメラで実際に見られるのです。

L1080576_2城をあとにし、旧市庁舎前にあるレストランで夕食。お客さんは世界中から来ているようで、私たちが着いたテーブルはアメリカからやってきた4人連れのグループでした。彼らが帰ったあとその席にすわったのはブラジルの人。食べたのはニュルンベルク・ソーセージの炭焼きでしたが、これはたいそう美味でした。なんといっても、炭火の香りが魅力的で、ニュルンベルクソーセージは焼いて食べるにかぎるといわれるのも納得です。

 

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田舎町で聴いた少年合唱団の美声

2013年12月8日

昨夜、ガイドブックに目を通していたら、おもしろい情報に出くわしました。ニュルンベルクから鉄道で小1時間のところにあるレーゲンスブルクの大聖堂で、日曜日の朝10時から、少年合唱団の歌声を楽しめるというのです。「ドームシュパッツェン(大聖堂のスズメたち)」という名の合唱団だそうですが、これがウィーン少年合唱団も顔負けの美声を聞かせてくれるというので、ホテルを早めに出て、聴きにいきました。

 

 



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駅から歩いて10分、まだ9時半を過ぎたばかりだというのに、大聖堂の中はすでにほぼ満席。後ろのほうの席に遠慮深く腰をおろしてからしばらく経つと、毎週日曜日におこなわれているミサが始まりました。讃美歌から始まるその式次第の途中、何回か合唱団が歌うのですが、たしかに素晴らしい美声です。なかには、彼らに向けてカメラを構えている人もおり、要するに、私たちと同様、ミサよりそちらが主目的という人がけっこういたのです。この教会の壁にかかるパイプオルガンも、このタイプとしては世界最大ということで、それもまた目的のようでした。

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ドナウ河畔にあるこの町の売りは大聖堂くらいのものだと思うのですが、それでもミサのあと外に出てドナウ川近くの石橋あたり(世界遺産です!)まで行くと、なんと日本人の団体ツアーに出くわしました。クリスマスマーケット見学ツアーの流れで立ち寄ったのでしょうが、こんな、名前すら聞いたこともない町を訪れるのですから、たいしたものです。

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大聖堂近くに旧市庁舎があり、その1階にある食堂でランチ。ここのドイツ風ピザがとてもおいしいのが印象に残りました。そのあと、駅に近い聖エメラム教会など、ドイツでも屈指の富豪が保有する城のまわりを歩き──なんと、その中庭でもクリスマスマーケットが開かれていました!──レーゲンスブルクをあとにし、ドナウ川をもう少し下ったところにあるパッサウという町に向かいました。

 

鉄道でさらに1時間、この町はドイツ、オーストリア、チェコの国境にあります。さすが、ここまでやってくる日本人もいないようで、人はけっこう出ていたものの、ほとんどが欧米系でした。とりたてて見所があるわけでもないので当然といえば当然なのですが、それでもクリスマスマーケットがおこなわれており、日曜日ということでけっこうなにぎわいでした。

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パッサウから鉄道で2時間。ニュルンベルクに戻ると相変わらずの人出で街は大にぎわい。7時半くらいに着いたのですが、「これから」とおぼしき人の姿も目につきました。とにかく、ドイツ国内はもちろん、周辺の国、さらにアメリカあたりからやって来ている人も多いようで、さすがニュルンベルクのクリスマスマーケットは、ほかの街とはひと味もふた味も違うようです。

ミュンヘンからニュルンベルクに移動

2013年12月7日

今日は移動日。といっても特急で2時間ほどですから、さほど大変ではありません。中央駅から11時15分発のICEの1等席を予約してみました。スペインの1等車とどのくらい違うのか確かめてみたかったからですが、快適さという点ではスペインのほうが断然上を行っています。

 

おもしろいのは席のヴァリエーション。1人用、2人用、3人用、それ以上の人数用といったぐあいに並んでいるのです。ネットで予約すると、空いているかぎり好みのタイプの席を指定できるので、向かい合わせの席にしてみました。ただ、サービスはほとんどなく、せいぜい新聞が無料でもらえるくらいのもの。飲み物も食べ物も有料で、道中、車掌がオーダーを取りに来てくれます。なぜか、「HARIBO」というブランドのグミをかなず配っているのがおもしろかったかな。

ニュルンベルクもミュンヘン同様、ホテルは駅のすぐ近く。かつての「グランドホテル」ですから、創業以来150年ほどの建物。それ以上に驚いたのは駅舎です。何様式というのかは知りませんが、とてつもなくクラシックな建物で、かつて鉄道に「権威」がつきまとっていた時代を思わせるご大層な駅舎でした。町も、その駅舎にふさわしく古いところで、1000年以上の歴史を刻んでいます。

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ホテルで荷ほどきをするとすぐ町歩きに出発。駅前から旧市街に通じるケーニヒ通りに一歩足を踏み入れると、早くもクリスマスマーケットが始まっています。アウグスブルクくらいの小さな町だとクリスマスマーケットの屋台があるのは1カ所だけですが、ここは違うようです。

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屋台といっても、屋根付き、ひさし付きのコテージ、キャビンといった趣きで、それぞれがかなりの数の商品を並べています。飲食を提供する屋台の前はグリューワインやソーセージ(ハム)をはさんだパンを手にした人が固まっているので、通り過ぎるのも大変なことがしばしば。グリューワイン1杯(約200cc)がだいたい3ユーロほどなのですが、容器代としてとりあえず2ユーロ程度のデポジットが上乗せされます。飲み終えたあと店に返せば全額戻ってくる仕組みになっています。

屋台にはだいたい、クリスマス関係の品物が並べられています。ロウソク、ツリーの飾り付け用グッズ、そのほか人形や部屋の飾りなど種々雑多ですが、要は日本の年越し用品を思い浮かべればいいでしょう。それぞれの品々のテイストも地域によってかなり違うようで、そのあたりがバイエルン州の広さを感じさせます。

L10803846、7分歩いて聖ロレンツ教会の前まで来ると、もう芋を洗うようなにぎわい。まっすぐ前に歩くこともままならない状況になってきます。ニュルンベルクのクリスマスマーケットはドイツでも屈指のようで、とにかく人また人。まして、この日は土曜日でしたから余計です。国内はもとより、フランスやオランダ、ベルギー、イタリアなどから泊まりがけで来ていると思しき人の姿も目立ちました。ちなみに、日本人も多いこと、多いこと。ここ2、3年、ドイツ各地の「クリスマスマーケット」を訪れるツアーが目につきますが、人気のほどを実感させられました。

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しかし、このあたりはまだ序の口で、ニュルンベルクのクリスマスマーケットの花はペグニッツという名の小さな川を渡ってから。フラウエン教会と市庁舎の周辺は、もう身動きが取れないほどの混雑ぶりでした。この町のクリスマスマーケットは「子ども」を強く意識しているようでした。つきもののカルーセルはもちろん、子ども向けの商品をそろえた屋台が集中している場所もありました。もちろん、食べ物も同じ。これはほかの街にはなさそうで、そこにも人気の原因があるのかもしれません。

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ミュンヘン最後の夜はオペラ

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2013年12月6日

クリスマスマーケットだけでは飽きもするだろうと、出発前に買い求めておいたオペラ『トスカ』の上演が今晩です。バイエルン州立歌劇場というのは、たかだか「州」でこんなにも立派な劇場をというくらい素晴らしい建築物。なにせ最初に訪れた、王様の住居「レジデンツ」とセットになっている建物ですから、相当なものです。もっとも、バイエルンはいまでこそ「州」ですが、かつては独立した国家だったので、当然かもしれません。ただ、ウイーンのオペラ座のように内外に贅を尽くした派手派手しさはありません。ドイツ的というか、権威的な感じはありますが、これ見よがしの装飾などは極力排されているようです。

 

開演は7時だったので、昼間町に出たときにウイルコールでチケットの受け取りを済ませておきました。中央駅近くのカールスバッドというドイツでは有名なデパートをのぞき、その足でカールスプラッツ(広場)を経てマリエンプラッツまでぶらぶら歩き。

 

今日は朝から風が強く、気温もかなり低い感じです。しかも、出発前に家人が風邪をひいており、こちらに来てもなかなかよくならなかったため、午後は部屋で休んでもらい、私は一人で、強風で雪が舞う中を、旧市街地の東側を流れるイーザル川の中洲にあるドイツ博物館の見学へ。これがまた、とんでもなく広い博物館で、機械好き、鉄道好き、飛行機好き、船好きの人にはたまらない場所なのではないでしょうか。

 

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私自身はそれほどのマニアでもなんでもないのですが、3時間近くいて飽きることはなく、疲れも感じませんでした。ナチスドイツが第2次大戦中に使ったVロケットやUボートの実物を目にしたときは、それまで知識としてしか知らなかったものだけにやはり感銘を受けました。

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しかし、何より度肝を抜かれたのは、博物館の地下にある「炭鉱採掘ジオラマ」です。実際と同じスケールで複雑な坑道やら運搬用のトロッコ、選鉱のための施設など、ありとあらゆるものが忠実に再現されているのには感心を飛び越え、感動しました。途中、階段を上ったり降りたりするうちに妙に息苦しくなったりもし、非常にリアルなのです。30分ほども見てまわり、最後ようやく1階に上がっていったときはホッとしたというか、実際にその仕事に従事していた人たちの思いもかくあらんというか、ドイツ人のこだわりのようなものを感じさせられました。

 

博物館、それもいかにも男くさそうなシロモノばかりを集めたところですから、客層は例によって、中年過ぎのマニアックを絵に描いたようなオッサンがほとんどではないかと思っていました。しかし、これがどうしてどうして、若いカップルやら家族連れなど意外な感じの客が多いのには驚きました。今回私が見られたのは全体の半分ほど。まったく足を踏み入れなかったエリアもまだまだあり、全体を見学していたら、おそらく丸1日はかかるのではないでしょうか。

 

オペラのほうは事前の予習が足らず、ストーリーをよく理解しないままで臨んだものですから、楽しみも半ばというところでした。しかし、チケットは早々に完売になっていましたし、しっかりお洒落をしてきている客がほとんどで、会場の素晴らしさとともに、そうした時間の過ごし方ができるドイツ、というかヨーロッパの人たちの心の余裕のようなものを感じたしだい。ちなみに、私たちの買い求めたチケットは2人で240ユーロほど。前から15列目、左右のちょうど真ん中あたりという素晴らしい席でしたから、“授業料”としては安いものでしょう。

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半日がかりのお城見学ツアー

2013年12月5日

今回唯一のレディーメイド「現地ツアー」に申し込み、かの有名な「ノイシュヴァンシュタイン城」を観に行ってきました。ホテルでゆっくり朝食を取っている時間はないので、中央駅構内の立ち食いカフェでサンドイッチ。ただし、どの店で食べても、日本でよく売られている冷凍ものよりははるかにイケます。ドイツのパンはとにかくうまいのです。

 

同じく駅構内にあるSTARBUCKSが集合場所。定刻の8時になると、あちこちから、なんと50人を超える日本人が集まってきたではありませんか。私の事前の予想では、こんな城なんて、団塊おじさん・おばさんばかりでは……だったのですが、若い人がほとんど。私たちのほうがむしろ浮いている感じです。

 

 

まだ薄暗い中、バスは一路、ミュンヘン南西にあるシュヴァンガウの町へ。アウトバーン+一般道でほぼ2時間半走ると到着です。ノイシュヴァンシュタイン城の見学は個人客は非常に不利な仕組みにできており、こうした団体ツアーでなければ内部を見ることはできないようです。おみやげ屋の前でバスを降り、待つこと小1時間。ガイドさんに連れられて坂道を30分弱登ると、写真で見たのと同じ城が。しかし、そのときどきで異なるようですが、5から10分刻みで、だいたい30~50人ずつのグループに分かれ、中に入ります。

 

 

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ヨーロッパの城にもいろいろありますが、キホン、エレベーターなどあろうはずもないので、例によって羅旋階段を根気よくのぼり、上へ上へ。ミュンヘンというかバイエルン地方を治めていたヴィッテルバッハ家のルートヴィヒ2世が17年間かけて造らせた城ということで、中はさまざま趣向が凝らされており、好きな人が見れば、それなりに興味深いのでしょう。

 

 

ただ、この城の売りはそのロケーションに尽きます。まわりはほとんど断崖絶壁の山。北側に平地が広がり、シュヴァンガウの町を見はるかすことができます。その先にあるフォルッゲン湖と合わさっての景観は素晴らしく、その取り合わせを楽しめばいいのではないでしょうか。

 

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私たちは、○○風の装飾がどうの、××風の内装がこうのといわれても、ほとんど右から左に聞き流すだけ。そうした細かなことより、こんな場所に、これだけ手間ヒマかけて、おとぎ話に出てくるような城を造らせたという事実に感じ入りました。ディズニーランドのシンデレラ城もこの城がモデルとかいわれているようで、それが若い人たちの興味をそそるのかもしれません。

 

 

何より恵まれたのは、天気がおだやかだったこと。時と場合によっては、麓どころか、城の真ん前まで行っても城の姿が見えないこともあるということでした。それを考えると、今日は日もさんさんと差していましたし、シュヴァンガウの町や湖もくっきり見え、とてもラッキーでした。

 

L1080245私たちが城を見終え次の目的地に出発するお昼過ぎころからは、もうひっきりなしに見物客が訪れてきており、ふもとの店はどこも皆大変な混雑。ゆっくりランチを取る時間もなかったので、朝、駅の構内で取った朝食の残りとバナナで済ませ、バスに乗り込みました。そこから小1時間で世界遺産のヴィース教会へ。さまざまいわくのある教会のようですが、名物というか、それを観に世界中から、年間100万を超える人が訪れるという「涙のキリスト」像をちらっと見ただけで、そこをあとにしました。

 

ツアー最後の目的地は。観光ガイドには出ていない小さな町でクリスマスマーケットを見学するというものです。ものの15分もあればすべて見てまわれるほどの規模ですし、お腹も空いたのでカフェにもぐり込みお茶して過ごしました。5時半過ぎに街を出て帰路へ。7時前にはミュンヘンに着き、今日こそはとちゃんとした夕食を食べました。といっても場所はやはり駅構内。数少ないレストランで、これまた定番の肉を食しておしまいです。

 

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このあたりは今週の予想最高気温が摂氏3から6℃。朝は-3~0℃ですから、1日中ほとんど変化がありません。冬の間は毎日がそんな状態らしく、風が吹けば体感温度はもっと低く感じられ、お日様が照ればさほど寒く感じずに済みます。また日なたと日陰でもたいそう違いがあります。

人生8勝7敗 最後に勝てばよい

著者:尾車浩一
価格:1260円
[潮出版社・2013/12]

元大関・琴風、その人生は「まわりみち」の連続だった。力士時代の二度の大怪我、尾車部屋でのさまざまな苦難、そして頸髄(けいずい)捻挫による全身麻痺……それでも、人生、最後に勝てばよい!
全身麻痺を乗り越えた大感動のドラマ!!
たくいまれな経験を持つ尾車親方はどう逆境を乗り越え、前へ進むことができたのか――。

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城下町の人間学

著者:岩中祥史
価格:1575円
[潮出版社・2013/12]

「城下町の謎」を知れば、日本の真実が見えてくる! 日本人はなぜ「城」が好きなのか。何が城下町独特の雰囲気を生み出しているのか。城下町出身の人は、なぜおしゃれなのか、なぜ「上から目線」になってしまうのか……など「城下町」にまつわる疑問をさまざまな角度から展開した、思わずヒザをたたきたくなる痛快エッセー。

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ドイツで中華饅頭とは!

2013年12月4日

 今日はミュンヘンから鉄道で約1時間の古都アウグスブルクに行ってきました。よく聞く「ロマンティック街道」にあるこの町は、人口も27万程度と、さほど大きくはありませんが、味わいに富んでいました。

 

 

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なにせ、町の名前からして、古代ローマの皇帝アウグストゥスにちなんでいるというのですから、その歴史の長さは想像を絶しています。駅から歩きケーニヒ広場というところまで行くと、大々的な工事がおこなわれていましたが、その先は石畳の道も多く、ちょっと横丁や路地に入ると2000年前──というといささか大げさに過ぎますが──、少なくとも500年前くらいの香りはただよってきそうです。

   

まず、ドイツの町では定番の大聖堂を拝観。1100年前から建築が始まったそうで、ステンドグラスは世界最古のものだといいます。そのあとは市庁舎へ。ここでは「黄金のホール」と呼ばれる部屋を観ました。「市庁舎」という名前からすると、市役所のような無機質な建物をつい思い浮かべてしまいそうですが、ドイツではそれは当たりません。たいがいは、大聖堂と並んでその町でいちばん古い建築物で、町のいちばん偉い人たちが出入りしていたのでしょう。それがために、絢爛豪華な内装をほどこした部屋を備えていたりするようです。

 

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その市庁舎の前を走るのがいわゆる「ロマンティック街道」。文字のとおりに訳すと「ローマへの巡礼の道」ということになります。そこを60をとうに過ぎた私と家人とが、たとえ手をつないで歩いたとしても、別の意味での「ロマンティック」な気持ちは沸きそうにありません(笑)。道すがら、夏になればさぞかし楽しい時間が過ごせそうなカフェもけっこうあるのですが、真冬ですから、そうした店にも入ろうという気にもなりにくく、結局、ひたすら歩き続けることにあいなります。

 

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「黄金のホール」を見たあと、裏手の坂道を下り「フッグライ」という、一風変わった場所に行きました。これまた世界最古という触れ込みの、社会福祉住宅(日本流にいうとタウンハウスでしょうか)が建ち並ぶエリアだそうです。社会福祉住宅といっても、日本人の感覚からするとけっこう立派な建築物で、いまなお人が住んでいます。ただ、家賃が驚くほど安く、観光ガイドには年100円(!)ほどと書かれています。住民が家を出入りする姿を目にすることはありませんでしたが、どこの家もこぎれいな感じで、窓にクリスマスの到来を思わせる飾りつけがなされている家もありました。

 

 

 

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L1080172市庁舎昨日に続き、今日もまた町歩きをしながらグリューワインやらソーセージやらシュトーレンというお菓子やらをちょこちょこ口にしてしまうため、決定的な空腹を感じるときがなかなかありません。

夕方4時を過ぎ、空が暗くなるのに合わせて寒さが増してくるので、遅くまで歩いていようという気にもなれません。結局、寒さをしのぐのと、ちょっと休憩したいの一心だけで、ロマンティック街道から少し入ったところにカフェを見つけ、そこでお茶を飲みました。ただ、ケーキがあまりにおいしそうで、チョコレート系のものを一つ見つくろい、それを家人と分けながら食べました。それでも3分の1は残しましたが……。

 

 5時半ごろに店を出ると、市庁舎前広場のクリスマスマーケットはもう大変なにぎわい。そうした中で見かけはまごうことなき「中華饅頭」という食べ物を見つけました。店のオーナーは中国系の人かと思って目をやったのですが、その気配はまったくなし。完全なゲルマンの顔です。地元の人の様子を見ると、お皿に乗せた上から何やらスープめいたものをかけて食べています。

 ものは試しと、さっそく一つ買って口にしたのですが、これがまたとんでもないシロモノ。スープのように見えたのは実はシロップで、中華饅頭(といっても、ミルクと油で蒸し焼きにした酵母入りのふわふわのパン)も中身はなくすべて皮だけといったもの。これでシロップでもおいしければイケたのでしょうが、ただただ甘いだけ。申し訳ないとは思いましたが、ひと口だけでやめました。名前は“Dampfnudel Ungefullt"。私たちが買ったのは、それに“mit Vanillesosse”とありましたから、なるほど甘いはずです。 

 

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7時にはアウグスブルクを出発、帰路に着きました。ミュンヘン着は8時ごろ。今日もまた夕食は食べたような食べないような。駅中の、よくもまあこれほど……と思わされるほどたくさんあるパン屋でサンドイッチを買い、部屋でそれを食べるというパターンで終わりました。

念願のドイツ・クリスマスマーケットに

2013年12月3日

昨日夜遅く、フランクフルト経由でミュンヘン着。


今回はJALのマイレージが貯まってもらった特典チケットなので、往復の運賃はゼロです。

さすがに、ホテルからは一歩も出ずに休んで、今朝は朝イチから街に出ました。Uバーンでマリエンプラッツまで出て、まずは「レジデンツ」の見学。

 

名前からすると、この一帯を治めていたバイエルン選帝侯の居所なのでしょう。
それはそれは広大な建築物なのですが、ウィーンやパリ、サンクトペテルブルグで見たような、きらびやかな雰囲気とは違います。なんだかんだいっても、ドイツはやはりヨーロッパの後進地域だったわけですし、皇帝の絶対権力もさほど強くはなかったのでしょう。
上を見ても下を見てもどこも皆ピカピカという感じではありません。
それでも、代々の王、その一族の肖像画をズラリと並べた祖先画ギャラリーと、同じくその彫像を並べてあるところは、ほかの宮殿には例がなく、一見の価値があります。

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「レジデンツ」をあとにし、マリエンプラッツに戻ると、まだ昼前だというのにどんどん人が出始めていて、クリスマスマーケットを盛り上げる屋台もボチボチ店を開け始めます。
そんな仲の1軒でグリューワインとシュトーレンという名物を軽くやり、第2目標の動物園へ。
マリエンプラッツという大繁華街からUバーンで6つ目、わずか12、3分乗っただけで、地上は大都市であることをまったく感じさせない文字どおりの田園風景。
川がゆるやかに流れています。
駅から地上に出てその川にかかる橋を渡ったところが動物園で、
今年でオープン140周年だそうです。

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お目当てはいつもどおりキリン。
入場料12ユーロなりを支払って中に入ると、5分も歩かないうちにキリンが! 
おとな3頭、子ども1頭が悠々とその姿を見せてくれました。
園内を流れている川の一部は凍っていますし、動物がいる柵の中もところどころ地面に雪が積もっていたり霜で固まっていたりなど、さすが冬の動物園。
ホッキョクグマだのペンギン、アザラシなどにとっては快適な環境でしょうが、アフリカやインドなどが原産の動物たちにしてみるとやはりしんどい毎日のはず。
動きが鈍いというか、なんだかボーっとした様子を見せています。
インドゾウなど、最初から外にも出ていませんでした。

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冬の動物園、それも平日となるとどこかうらさびしい印象もあるのですが、それでもゆったりとしているので、気持ち的にはゆるみます。これで寒くさえなければ最高なのですが。

動物園は1時間で切り上げ、再びマリエンプラッツに戻り軽い昼飯。
温かいコーヒーとサンドイッチのごく軽い内容ですが、それでも全部を食べ切るとなると容易ではありません。
基本的にボリュームが違うので、どうしても残してしまいます。

そのあと、かの有名なBMWミュージアムまで行きました。
BMWとはそもそも「Bayern Motoren Werke」の頭文字を並べたもので、ミュンヘンに本社があります。
ちなみに、メルセデス・ベンツとポルシェはもう少し西のシュトゥットガルトが本拠地。
かつて1972年に開催されたミュンヘンオリンピックの跡地を利用したのでしょう、巨大な工場とショールーム、さらにミュージアムからなるこの一帯はまさしくBMW城下町。
世界中から工場やミュージアムの見学を目的とした人がいっぱい訪れてきます。

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ショールームを見終わり、ミュージアムに移動したのですが、あいにく午後2時からはイベントがあるそうでクローズ。またの機会にということで、そちらをあとにしました。

一度ホテルに戻ってひと休みした後、夕方6時からクリスマスマーケット夜の部へ。
昼間よりさらに多くの人が出ていて、マリエンプラッツ周辺はごった返しています。
フランスから来ている人がいちばん多いように思えるのは、カトリックの国ですぐ近くだからでしょうか。
クリスマスを盛大に祝うのは、ドイツがプロテスタントの国だからにちがいありません。
カトリックの国フランスではこうした場はあまりなさそうな気がします。

私たちはマリエンプラッツから歩いて10分ほどのところにある「レジデンツ」の中庭でおこなわれているマーケットに行きました。
グリューワイン、リンゴのフライ、ピーナッツの煎り菓子など、以前『札幌学』執筆のため取材した札幌のクリスマス市で経験したことのあるこの時期の名物を次々と買っては飲み、食べ、堪能しました。

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