今日は午前中、例によって動物園に行ってきました。ホテルの前からトラムに乗って15分ほどで到着。ここでも、キリンは元気そうにしていました。面白いのは、自然の地形を生かしてのことか、高い崖を思わせるような場所に、ヨーロッパアルプス・ローカルの動物がいたこと。冬の動物園で元気がいいのはアザラシやイルカの類だけです。
動物園のあとは、ナチスが歴史的な党大会を開いた会場跡(ドク・ツェントルム)を見学。当時の様子を彷彿させる写真や映像がふんだんに展示されており、ドイツの高校生・大学生も多く見学に訪れていました。ドイツではいまでもなお、「ナチス」に関しては「100%悪」「二度とおかしてはならない過ち」という歴史教育の方針が徹底しており、このあたりが日本とは根本的に違います。変に隠蔽しようとしたり逃げ隠れしない姿勢はやはり、学ぶべきものがあるように感じました。
午後3時ごろから、ニュルンベルクの街を象徴する「カイザーブルク」という古城へ。街の北の端の小高い丘に建つこの城の見ものは、そこからの景色でしょう。建物の中に入らず、塔の脇にあるところから街全体を見下ろす景色には圧倒されます。しかし、この日、私たちはなんと「虹」に出くわしました。それも180度のダブルの虹! 雨上がりだったということもありますが、東の空にくっきりと浮かんだニュルンベルクの虹は一生の思い出になりそうです。
もう一つ、塔の脇に建つ小ぶりな建物の中にあった古井戸も印象的でした。上からピッチャーに入れた水を落とすのですが、その水が40mほど下まで到達するのに3秒ほどかかります。ポッチャーンという音が聞こえてきたときはもう絶句。しかも、落ちて行く様子が、ロウソク付きのカメラで実際に見られるのです。
城をあとにし、旧市庁舎前にあるレストランで夕食。お客さんは世界中から来ているようで、私たちが着いたテーブルはアメリカからやってきた4人連れのグループでした。彼らが帰ったあとその席にすわったのはブラジルの人。食べたのはニュルンベルク・ソーセージの炭焼きでしたが、これはたいそう美味でした。なんといっても、炭火の香りが魅力的で、ニュルンベルクソーセージは焼いて食べるにかぎるといわれるのも納得です。