初めて観光してみたフランクフルト

2013年12月10日
昼過ぎの列車でフランクフルトに移動するまでの間、ニュルンベルク中央駅近くにある鉄道博物館に行ってみました。一時はヨーロッパの鉄道界をリードしたこともあるドイツの鉄道。実物も展示してあるのですが、ミニチュアを走らせるジオラマの模型もあります。

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鉄道も航空も船舶など、「交通機関」にまつわる博物館というのは、いわくいいがたいのですが、無条件で面白い。夢をそそるというか、その造形美のすばらしさというか、あるいはまた乗務員・乗組員のいでたち、持っている道具など、何をとってもカッこいいのです。いうならば、一定の形式が備える美の体系、その完成度が人々の興味をそそるのでしょう。2時間ほどでしたが、たっぷり楽しませてもらいました。

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さて、フランクフルトというと単なる通過点のイメージが強い町です。日本からヨーロッパに行くときのゲイトウェイとしていちばんポピュラーですし、どこに行くにも1~2時間なので、便利さの点でも図抜けています。

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私たちはニュルンベルクからですから、鉄道。2時間ほどで着き、中央駅から歩いて、マイン河畔のインターコンチネンタルホテルに。ホテルの入口で出迎えてくれるドアマンから、「こんにちは」と日本語で声をかけられると、なんだか無性にうれしくなります。ホテルによっては「ニーハオ」とか「アンニョンハセヨ」など、別の国の言葉で声をかけられるケースもあり、そういうときはわざと「コンニチハ」と返事をし、「ノットチャイニーズ」「ノットコリアン」とお断わりするのですが、欧米の人にとってアジア人を峻別するのはなかなかむずかしいようです。

荷物を置くとさっそく、中心部に向かいました。川沿いの道からカイザーマルクト通りに入ってゲーテ広場へ。何年か前に来たときと同じように、ゲーテの立像が人々を見守っています。カタリーナ教会からツァイルと呼ばれる歩行者天国の道に入って東に進んだところが、中世の時代の市の壁跡が残るコンスターブラーヴァッへ。

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道幅の広いツァイルは大変な人通りで、ここもやはり世界中から観光客がやってきている印象です。続いて見えてきたのは聖パウルス教会。その向かい側にある旧市庁舎と南側のニコライ教会に囲まれたレーマー広場がクリスマスマーケットの中心です。屋台につけられた登録番号の票を見ると400番台まであるので、その規模の大きさがわかります。

本当なら子ども向けのはずのメリーゴーラウンド(カルーセル)に乗っているのも大人ばかり。とにかく、人の数はさすがドイツ2番目の都市だけのことはあります。ここいら一帯以外にとりたてて観光スポットはないようですが、それでも初めてゆっくりと見て回ることができたのはよかったです。

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夕食はシュタインベルガー・フランクフルターホフという老舗のホテルに入っている日本料理店を選びましたが、ガイドブックに「接待向け」とあるように、値段はかなりのものです。今回の旅行でいちばんの金額でしたが、そのわりには味もサービスもいまイチ。海外に古くから店を開いている日本料理店によくありがちの、なんとなく偉そうな感じのする店でした。