念願のドイツ・クリスマスマーケットに

2013年12月3日

昨日夜遅く、フランクフルト経由でミュンヘン着。


今回はJALのマイレージが貯まってもらった特典チケットなので、往復の運賃はゼロです。

さすがに、ホテルからは一歩も出ずに休んで、今朝は朝イチから街に出ました。Uバーンでマリエンプラッツまで出て、まずは「レジデンツ」の見学。

 

名前からすると、この一帯を治めていたバイエルン選帝侯の居所なのでしょう。
それはそれは広大な建築物なのですが、ウィーンやパリ、サンクトペテルブルグで見たような、きらびやかな雰囲気とは違います。なんだかんだいっても、ドイツはやはりヨーロッパの後進地域だったわけですし、皇帝の絶対権力もさほど強くはなかったのでしょう。
上を見ても下を見てもどこも皆ピカピカという感じではありません。
それでも、代々の王、その一族の肖像画をズラリと並べた祖先画ギャラリーと、同じくその彫像を並べてあるところは、ほかの宮殿には例がなく、一見の価値があります。

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「レジデンツ」をあとにし、マリエンプラッツに戻ると、まだ昼前だというのにどんどん人が出始めていて、クリスマスマーケットを盛り上げる屋台もボチボチ店を開け始めます。
そんな仲の1軒でグリューワインとシュトーレンという名物を軽くやり、第2目標の動物園へ。
マリエンプラッツという大繁華街からUバーンで6つ目、わずか12、3分乗っただけで、地上は大都市であることをまったく感じさせない文字どおりの田園風景。
川がゆるやかに流れています。
駅から地上に出てその川にかかる橋を渡ったところが動物園で、
今年でオープン140周年だそうです。

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お目当てはいつもどおりキリン。
入場料12ユーロなりを支払って中に入ると、5分も歩かないうちにキリンが! 
おとな3頭、子ども1頭が悠々とその姿を見せてくれました。
園内を流れている川の一部は凍っていますし、動物がいる柵の中もところどころ地面に雪が積もっていたり霜で固まっていたりなど、さすが冬の動物園。
ホッキョクグマだのペンギン、アザラシなどにとっては快適な環境でしょうが、アフリカやインドなどが原産の動物たちにしてみるとやはりしんどい毎日のはず。
動きが鈍いというか、なんだかボーっとした様子を見せています。
インドゾウなど、最初から外にも出ていませんでした。

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冬の動物園、それも平日となるとどこかうらさびしい印象もあるのですが、それでもゆったりとしているので、気持ち的にはゆるみます。これで寒くさえなければ最高なのですが。

動物園は1時間で切り上げ、再びマリエンプラッツに戻り軽い昼飯。
温かいコーヒーとサンドイッチのごく軽い内容ですが、それでも全部を食べ切るとなると容易ではありません。
基本的にボリュームが違うので、どうしても残してしまいます。

そのあと、かの有名なBMWミュージアムまで行きました。
BMWとはそもそも「Bayern Motoren Werke」の頭文字を並べたもので、ミュンヘンに本社があります。
ちなみに、メルセデス・ベンツとポルシェはもう少し西のシュトゥットガルトが本拠地。
かつて1972年に開催されたミュンヘンオリンピックの跡地を利用したのでしょう、巨大な工場とショールーム、さらにミュージアムからなるこの一帯はまさしくBMW城下町。
世界中から工場やミュージアムの見学を目的とした人がいっぱい訪れてきます。

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ショールームを見終わり、ミュージアムに移動したのですが、あいにく午後2時からはイベントがあるそうでクローズ。またの機会にということで、そちらをあとにしました。

一度ホテルに戻ってひと休みした後、夕方6時からクリスマスマーケット夜の部へ。
昼間よりさらに多くの人が出ていて、マリエンプラッツ周辺はごった返しています。
フランスから来ている人がいちばん多いように思えるのは、カトリックの国ですぐ近くだからでしょうか。
クリスマスを盛大に祝うのは、ドイツがプロテスタントの国だからにちがいありません。
カトリックの国フランスではこうした場はあまりなさそうな気がします。

私たちはマリエンプラッツから歩いて10分ほどのところにある「レジデンツ」の中庭でおこなわれているマーケットに行きました。
グリューワイン、リンゴのフライ、ピーナッツの煎り菓子など、以前『札幌学』執筆のため取材した札幌のクリスマス市で経験したことのあるこの時期の名物を次々と買っては飲み、食べ、堪能しました。

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