月別アーカイブ: 2020年7月

トラベルにもいろいろあります

●そもそも「Go To トラベル」というネーミングが気に入りませんでした。なんで国民が政府から命令されなくてはならないのでしょう。「Let’s Go To」ならまだわかりますが……。安倍総理が4月7日だったか、「これで経済のV字回復を」と胸を張ってみせたときの強い違和感。案の定ここ数日、感染拡大が急速に広域化・濃密化しつつあります。
●「トラベル」も「イベント」も「会食」も大半は「不要不急」。東京の住民にとって「トラベル」はいま、家とその周辺、歩いて行き来できる範囲に限定せざるを得ません(「スーパー・マイクロツーリズム」ですね!)。それでも、知らなかったスポットを知る、これまで気づかなかったことに気がつくなど、それなりに楽しいものです。
●コロナ禍が始まってからほぼ半年、書店の平台には”散歩”に関係する雑誌がズラリ。国内・海外旅行に関わる本が並ぶコーナーに人の姿はほとんどありません。 それと真逆なのが、「ウイズコロナ」「アフターコロナ」をテーマにした棚で、ノンフィクション・小説を問わず、ここ1、2カ月であっという間に増えました。内容も、歴史、哲学、教育、心理学、社会学など多岐にわたっています。トレーニング、料理、免疫強化などのヘルスケアをテーマにした実用書も含めると300点を超えているでしょう。
●購入した本・雑誌を読みながら想像力をめぐらせ、その世界に入り込む──これもまた意義ある「トラベル」ではないかという気がします。もちろん、35%引きもありませんし、15%相当額のクーポンもつきませんが。書店の隣のレコード屋でバーゲンが。掘り出し物でも見つけて聴けば、「トラベル」もいっそう充実しそうです。

Facebook Post: 2020-07-31T11:02:24

上野・不忍池のハスは迫力満点──私の「マイクロツーリズム」⑦

●ステイホーム」3日目の昨日は早朝からひどい雨。最初の2日間家でじっとしていた反動もあり、上野の不忍池にハスを見に行くことにしました。
●9時前ならそんなに混んでいろこともあるまいと思ったのですが、同じようなことを考える人はやはりいるもので、そこそこ人の姿が。でも、それより多かったのはハスで、池の水面がまったく見えないほどでした。このすぐ近くで生まれ育った家人によると、「ここのハスはとにかく大きくて、しかもたくさんあるでしょ。だから、他のところだと物足らなくて」。
●これまで全国あちこちでハスを見てきましたが、たしかにここにはかなわないでしょう。よく見る白でなくすべてピンク色なのも印象的ですが、何より驚くのは葉の大きさ。直径50〜60センチなどというのはざらです。葉も大きければ花びらもツボミも巨大。
●可憐さには欠けますが、迫力は満点で、長い梅雨で欝々としている気分がすっかり晴れました。あと半月くらいは花が咲き続けるのではないでしょうか。大都会の真ん中にこんなに素晴らしいスポットがある東京。「Go To トラベル」のお世話になどならずとも、ストレスは解消できますし、何より安上がり(不忍池はタダです!)なのがありがたい。

Facebook Post: 2020-07-26T08:48:55

チョー安上がりでパリ郊外気分!──私の「マイクロツーリズム」⑥

天現寺橋を過ぎ白金台にかけて、道路の両サイドに車がビッシリ駐まっていました。日曜日で、時間パーキングが無料のためですが、それにしても…という感じ。歩道を歩くのはほとんどが家族連れ。ホント久しぶりの晴天で、皆、待ってましたとばかりにで繰り出してきたのでしょうね。
●今日の目的地は都立庭園美術館。よく考えてみると奇妙な名前ですが、もともとは広大な庭園を備えた皇族(朝香宮)の立派な邸宅があり、それが戦後外務大臣の公邸になったりホテルの迎賓館になったりしたのち、1983年に美術館として公開されたためです。すぐ隣は国立自然教育園で、一帯には、都心では考えられないような緑豊かな風景がかもし出されています。
●それにしても、1933年に完成した鉄筋コンクリートの建物のお洒落なこと。外側は玄関入口に一対の狛犬が置かれているだけで素朴な印象なのですが、内装は、レジオン・ド・ヌール勲章も授けられたフランスの画家・デザイナー、アンリ・ラパンや金細工師・宝飾デザイナーのルネ・ラリック(箱根に彼の作品をそろえた美術館がある)らが手がけ、「ここまで…」と思うくらいアール・デコの粋を凝らしたものになっています。
●帰りは西洋庭園の中を歩いたのですが、その日本離れした雰囲気には驚くばかり。高い飛行機代を払わずとも「異国(あえて言うならパリ郊外かな?)」の空気感が味わえ、なんだか得したような気が。二つの施設の一角に公園があり、そこで家族連れがくつろいていたようで、人出の多さにも納得。「マイクロツーリズム」も捨てたものではありません。

Facebook Post: 2020-07-20T14:10:27

ユニークな施設も、単独では魅力半減

●7月7日にめでたくオープンした「ときわ荘マンガミュージアム」。我が家から徒歩3分のところにこんな全国レベルの施設ができるなんて、にわかに信じがたい気もします。コロナ禍の影響で開館が3カ月半も遅れてしまいましたが(当初予定は桜の季節!)、オープンして初の週末=7/11・12の両日はかなりのにぎわいを見せていました。
●ただ、残念なのは、せっかくこうした集客力のある施設ができたのに、周囲に魅力的なスポットがほとんど何もないこと(写真)唯一カフェめいた店とトンカツ屋ができたくらいで、あとはこれまでとまったく変わっていません。かつてときわ荘の住人たちがお腹を満たしたという「松葉」は、代替わりしたもののいまも健在ですが、それ以外、ミュージアムを訪れた人が立ち寄りたくなるような店となると…。
●もともとこの一帯は商店街で、四半世紀ほど前まではにぎわっていたといいます。しかし、以後は歯が抜けるように店が閉じていったようで、私が引っ越してきた16年前にはすでに、ほぼシャッター通りと化していました。
●ミュージアムの最寄り駅は2つ。うち、拙宅に近い東長崎駅の周辺には、遠くから訪れた人がぜひにと思うような店は見当たりません。「私が子どものころは映画館が3軒もあったんですよ」と、年老いたタクシー運転手から以前聞いたことがありますが、それくらい多くの人がこの界隈を行き来していたのでしょう。
●いま時点では椎名町駅のほうが一段も二段もにがわっています。ミュージアムの誕生をきっかけに両駅が有機的に結びつけば人の流れも変わり、東長崎駅のまわりももっと活気が出てきそうな気もするのですが…。それにはやはり、気の利いた店の存在が不可欠でしょう。どなたか進出してくる方はおられませんかね。

Facebook Post: 2020-07-17T14:28:31

「3密」はダメだけど、「3蜜」は…。

● 愛知県小牧市に住む中学時代の親友から桃が届きました。いよいよ、私の好きな「3蜜」が勢ぞろいする季節の到来です。桃の別名は「水蜜」、それにあん蜜と蜂蜜を加え「3蜜」。発音は同じ「サンミツ」でも、コロナのリスクを高める「3密」とは違いますよ。
●生来の甘い物好きで糖尿病の境界をウロウロしている私はコロナ感染→重症化のリスクも高く、「3密」にはよくよく気をつけているのですが、その一方で「3蜜」には目がありません。桃=水蜜はそのエース格で、この季節は私にとって”試練のとき”と言えます。
●ちなみに、果物の品定めはけっして簡単ではなく、桃はその筆頭。念入りに選んだと思ったのに、口に入れたとたん”ハズレ”と分かったときの悔しさといったら! 逆に、投げ売りのように置かれていたのを買って食べてみたら、信じられないくらいの”大当たり”などということも。どこか人生にも相通じるところがあるようにも思えます(大げさに過ぎるかも?)。
●50数年前、名古屋の中学生だったころ、小牧市は桃のモの字もなかったように記憶しているのですが、いまは桃ケ丘、桃陵、桃花台ニュータウンなどという地名が。時代を経るにつれ、農業のありようも大きく変わったのかもしれませんね。その後名古屋から小牧に移り、毎年この時期、地元の名産を送ってくれる友の真心に感謝するとともに、色と身の固さなどじっくり吟味しながら、大事に大事に味わわせていただきます。

Facebook Post: 2020-07-15T14:50:15

銀座の熊本館──私の「マイクロツーリズム」⑤

●3カ月に一度訪れる銀座のクリニック。前回(4月)は自粛期間のまっただ中でキャンセルしたため、今日は半年ぶりとなりました。帰りがけ、銀座熊本館の前を通りかかったので、水害に遭った球磨川流域の人たちの助けになるかもと思い、県産品を少し買いました。一度食べてみたいと思っていた南関【なんかん】あげ、最近我が家の主食の座を占めつつあるモチ麦、いまの季節ぬか漬けに欠かせないミョウガ、そしてつい最近孫が関心を示したオクラの4品。ささやかですが、さわやかな気分になれました。●都内には46府県のアンテナショップがありますが、熊本県のそれはいちばん地価の高い場所=銀座5丁目に立地。でも、中に入ったのは今日が初めてです。場所柄もあってでしょう、すっきりした内装で、2階にはカフェもあるようでした。昨秋ラグビー🏉W杯を熊本で観戦、ついでに三角【みすみ】など何カ所か観光スポットにも足を運んだこともあり、浅からぬ縁を感じている熊本。一日も早い復旧を願うばかりです。

Facebook Post: 2020-07-14T13:07:53

東京の”三大銀座”のうち二つを制覇

●生活のありようがすっかり変わって3カ月余。料理(写真は最近作ったラタトゥイユ)、自宅周辺と都内の行ったことない街歩き、そしてドライブが近ごろの”マイブーム”ベスト3でしょうか。
●今日は雨でしたが、江東区の砂町銀座へ。車なので濡れずにはすみましたが、1時間弱かかりました。商店街は東西700メートルといいますから、かなり大規模です。車が通れないほど道幅が狭いので、密着度は高そう。ただ、幸い今日は雨の日曜日とあって、それほどでもなかったです。
●砂町銀座で充実しているのは惣菜屋さん。店の数が多く、バラエティーも豊か。「いいな」と思ったものを片っ端から買っていては、とても食べ切れないほどです。夕食用にと、焼き鳥、アサリの佃煮、モツ煮込みを購入しました。
●先日行った十条と、ここ砂町、そして戸越が23区内の「三大銀座」と呼ばれているとのこと。これで2つ”制覇”したので、残るはテレビでもおなじみの戸越ですが、近々足を運んでみようと思います。
●それにしても、先月末に買い替えた今度の車、自分の感性にぴったりフィットしているようで、ほとんど毎日乗りまくり状態。ここ10年近くハズレ続きでほとんど乗らずじまいできただけに、今回の”当たり”はうれしいかぎりです😃。

Facebook Post: 2020-07-05T21:14:41