ユニークな施設も、単独では魅力半減

●7月7日にめでたくオープンした「ときわ荘マンガミュージアム」。我が家から徒歩3分のところにこんな全国レベルの施設ができるなんて、にわかに信じがたい気もします。コロナ禍の影響で開館が3カ月半も遅れてしまいましたが(当初予定は桜の季節!)、オープンして初の週末=7/11・12の両日はかなりのにぎわいを見せていました。
●ただ、残念なのは、せっかくこうした集客力のある施設ができたのに、周囲に魅力的なスポットがほとんど何もないこと(写真)唯一カフェめいた店とトンカツ屋ができたくらいで、あとはこれまでとまったく変わっていません。かつてときわ荘の住人たちがお腹を満たしたという「松葉」は、代替わりしたもののいまも健在ですが、それ以外、ミュージアムを訪れた人が立ち寄りたくなるような店となると…。
●もともとこの一帯は商店街で、四半世紀ほど前まではにぎわっていたといいます。しかし、以後は歯が抜けるように店が閉じていったようで、私が引っ越してきた16年前にはすでに、ほぼシャッター通りと化していました。
●ミュージアムの最寄り駅は2つ。うち、拙宅に近い東長崎駅の周辺には、遠くから訪れた人がぜひにと思うような店は見当たりません。「私が子どものころは映画館が3軒もあったんですよ」と、年老いたタクシー運転手から以前聞いたことがありますが、それくらい多くの人がこの界隈を行き来していたのでしょう。
●いま時点では椎名町駅のほうが一段も二段もにがわっています。ミュージアムの誕生をきっかけに両駅が有機的に結びつけば人の流れも変わり、東長崎駅のまわりももっと活気が出てきそうな気もするのですが…。それにはやはり、気の利いた店の存在が不可欠でしょう。どなたか進出してくる方はおられませんかね。

Facebook Post: 2020-07-17T14:28:31