天現寺橋を過ぎ白金台にかけて、道路の両サイドに車がビッシリ駐まっていました。日曜日で、時間パーキングが無料のためですが、それにしても…という感じ。歩道を歩くのはほとんどが家族連れ。ホント久しぶりの晴天で、皆、待ってましたとばかりにで繰り出してきたのでしょうね。
●今日の目的地は都立庭園美術館。よく考えてみると奇妙な名前ですが、もともとは広大な庭園を備えた皇族(朝香宮)の立派な邸宅があり、それが戦後外務大臣の公邸になったりホテルの迎賓館になったりしたのち、1983年に美術館として公開されたためです。すぐ隣は国立自然教育園で、一帯には、都心では考えられないような緑豊かな風景がかもし出されています。
●それにしても、1933年に完成した鉄筋コンクリートの建物のお洒落なこと。外側は玄関入口に一対の狛犬が置かれているだけで素朴な印象なのですが、内装は、レジオン・ド・ヌール勲章も授けられたフランスの画家・デザイナー、アンリ・ラパンや金細工師・宝飾デザイナーのルネ・ラリック(箱根に彼の作品をそろえた美術館がある)らが手がけ、「ここまで…」と思うくらいアール・デコの粋を凝らしたものになっています。
●帰りは西洋庭園の中を歩いたのですが、その日本離れした雰囲気には驚くばかり。高い飛行機代を払わずとも「異国(あえて言うならパリ郊外かな?)」の空気感が味わえ、なんだか得したような気が。二つの施設の一角に公園があり、そこで家族連れがくつろいていたようで、人出の多さにも納得。「マイクロツーリズム」も捨てたものではありません。






Facebook Post: 2020-07-20T14:10:27