月別アーカイブ: 2011年5月

『広島学』、ようやく完成!

L1010192 5月30日
ヨーロッパから金曜日の夕方帰国し、今日は久しぶりの出社。机の上に、留守中に発売になった『広島学』が届いていました。素晴らしいカバーですし、かなり力(りき)を入れて書いたので、売れてくれるといいんだけどと思いつつパラパラっとページをめくってみました。できたての本ほど、心が躍るものはありません。編集にたずさわった本ですらそうなのですから、まして著書となればなおさらです。
都内も広島も土曜日(28日)には店頭に並んでいるはずですから、さあ、どうなるでしょうか。

広島学

著者:岩中祥史
価格:580円
[新潮文庫・2011/06]

岩中祥史のライフワークの一つ“都市(生態)学”シリーズ第4弾。中国地方の中心、最近では2つの世界遺産が注目される日本有数の観光都市だが、その本当の姿はどうなっているのか? カープはもちろん、広島(市)の地理・歴史、あるいみ日本人離れした広島人の発想・行動スタイル、強い郷土愛のいわれなど、「広島」を多角的・徹底的に掘り下げたユニークな1冊。

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あっと驚くチェルシー・フラワーショー

5月25日
ロンドンの都心に近いチェルシーで開催されているフラワーショーに行ってきました。まあ、そのスケールの大きさにはたまげてしまいました。王立軍病院の一部がその会場にあてられているのですが、とにかく広いのなんの。これだけの規模なら、43ポンドという正規の入場料もけっして高いとはいえないでしょう。

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内容は、園芸に関わるすべてというか、大小の庭園、種から花そのもの、花を育てるのに必要なありとあらゆる園芸用品、土、肥料、庭いじりを楽しんだあとくつろぐためのアウトドア用テーブルセットなど、ないものは一つもありません。300以上もqるブースで、そうしたものが展示・販売されているのです。好きな人なら、朝から晩まで見てまわっても飽きないでしょう。1日平均10万人ほどが訪れるというのも十分納得できます。

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以前ロンドンを訪れたとき、コロンビア通りの界隈で毎週日曜日の朝に開かれているフラワーマーケットに行ったことがあります。このときも思ったのですが、イギリス人がこうまで園芸が好きなのはなぜなのかということです。ひょっとすると、草花よりもっと広いくくり、つまり鉱物や動物、さらには人間自身の手になる物(建築物や工芸作品など)まで含めた「博物」が好きなのかもしれません。大英博物館などを見学すると、イギリスがかつて世界中から、それこそありとあらゆる物=まさに博物をごっそり持ち帰ってきたことがよくわかります。もちろん、それはイギリスが宗主国だった植民地や保護領などからの品々です。大英博物館は入場無料ですが、それは罪滅ぼしの気持ちがあるからでしょう。

Rimg1073それはそれとして、花もここまでたくさん並べられると、一つひとつを愛でるというより、種(しゅ)として貴重な存在であることを痛感させられます。

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イタリアでのドライブは技術が必要かも

2011年5月20日
18日から、ナポリの南東、クルマで1時間半ほどのところにあるポジターノに来ています。アマルフィに比べると知名度はいまイチですが、雰囲気はこちらのほうが断然すぐれているように感じます。日本でいうなら、アマルフィは熱海とか江ノ島といったイメージでしょうか。それだけに、訪れている人の多いこと。
それに比べポジターノの魅力は、落ち着きにあります。それとサイズがコンパクトで、30分も歩けば、主だったところはすべてカバーできます。世界中、とくにアメリカあたりからお金持ちが遊びに来ているらしく、町中に英語が飛び交っていました。
それにしても、ナポリからポジターノへの道のりは大変でした。借り出した日のハプニングについては前回ご報告したとおりですが、今度は走ることそれ自体に問題があることがわかったのです。
ナポリとの行き帰り、高速を走っているときはスムーズでしたが、市内に入ると、もう大変。それでなくても狭い道の両側に路上駐車のクルマがビッシリ、残されたスペースを対向車がかなりスピードを出しながら走ってきます。その間をもっと動きの俊敏なバイクが、それこそ飛んでくるような感じで走ってきますから、もう冷や汗の連続。こんなところを走るのは金輪際お断わりといった気持ちになりました。
翌17日は終日、旧市街を歩いてまわったので、クルマはホテルの駐車場に置きっぱなし。そして、18日にチェックアウトし、一路ポジターノに向かいました。高速を出てソレントの町で昼食。ポジターノに向かったのですが、これが山道でくねくねと曲がっており、そこへまた対向車がひっきりなしに走ってくるのですから、またもや冷や汗の連続でした。オートマチックのナビ付きという条件で借りたので助かりましたが、もしマニュアルのナビなしだったりすれば、果たして目的地までたどり着けたのかどうか。
行く前は、ポジターノに着いたら、そこからクルマでアマルフィまで行き、そこから足を伸ばしてラヴェッロあたりも訪れてみたかったのですが、とてもとても、そんな気分にはなれませんでした。結局、ポジターノの私たちが泊まったホテルのまん前から出るフェリーでアマルフィまで行くことにしました。

ナポリのレンタカー屋で大往生

2011年5月16日
今日でナポリも3日目。街の雰囲気にもだいぶ慣れ親しんできました。それでもやはりイタリアはイタリア、ナポリはナポリです。
11時30分の予約でレンタカーを借りていたのですが、ナポリ中央駅にあるはずのオフィスがなかなか見つかりません。それもそのはず、事前に予約を入れていたAlamo(アメリカ系)というレンタカー会社の事務所は、イタリアの大手業者MAGGIOREの事務所に間借りしており、そのオフィスの中、それも奥のデスクの上に、Alamoというロゴを示した目立たない看板が置いてあるだけでした。同行してくれていたジャンピエロ氏(Iさんのご主人)がそれに気づかなければ、事務所すら探し当てられなかったかもしれません。
チェックアウト(借り出し)の手続きはサクサクといったのですが、予約しておいたクルマは「メルセデスCもしくは同等/オートマチック/カーナビ付き」と鳴っていたのに「ボルボ」に格下げになっていました。まあ、それはよしとしましょう。南イタリア、なかでもナポリ周辺でメルセデスなどに乗っていれば、すぐさま目をつけられてしまいそうだということが、この2日間でよくわかったからです。
しかし、問題はカーナビにありました。たしかに、純正のナビが装備されてはいたのですが、これがなんと、前に利用したドライバーがロシア人だったのか、ロシア語表記のままになっていたのです。日本やアメリカのレンタカー会社なら、まずこういうことはあり得ません。予約の段階で、私がはるばる日本からの客であることはわかっているのですから、少なくとも英語の表示にはしておくでしょうし、間違ってもイタリア語には戻しておくはずです。
エンジンを入れ、さて最初の目的地をセットしようとナビを開いたところ、画面には、あの独特のロシア文字が並んでいて、どこをどう押しても、表記が変わらないのです。レンタカー会社のスタッフが小一時間悪戦苦闘してくれた結果、なんとか英語表記になり、やっと目的地をセットすることができました。
ジャンピエロ氏によれば、「本当にラッキー。普通ならあそこまではやってくれないですよ、イタリア人は。肩をすくめるか両手を横に開くかして、『さあ、私にはわかりませんね。あとはお客さんの責任でなんとかしてください』といったようなことをのたまって終わりでしょう」というのです。だとしたら、なんともラッキーなことではありました。
それにしても、ロシア語とは! ヨーロッパが地続きであることを改めて認識させられたしだいです。以前、ドイツのデュッセルドルフでレンタカーを借りた──ヨーロッパでは初めての経験でした──とき、目的地をセットしようとしたら、最初「国・地域」選びからスタートすることを知り、驚いたことがあります。でも、よくよく考えてみれば当たり前の話ではあります。
ヨーロッパの場合、同じ地名が複数の国にあることはけっして珍しくありませんから、セットして、これで安心とばかりに、ガイドのままに運転していったところ、それこそ隣の国の同じ地名のところに着いてしまうなどということさえあり得るわけです。
さて、ようやく目的地に向けて出発し、市内から30数kmのところにあるカゼルタという町まで行きました。ここにはブルボン王家の王宮と庭園があり、これがもうベルサイユ宮殿そっくりの壮大さ。庭園など、入り口からいちばん奥まで4kmほどあるというシロモノで、度肝を抜かれました。歩いても歩いてもいちばん奥までたどり着かず、結局、帰りは城内をまわっているバスに乗ることに。

「ついで」の2乗で予定が大幅延長

2011年5月12日
いよいよ明日から南イタリア→ベルリン→ロンドンという2週間の旅が始まります。当初はベルリンとロンドンだけだったのですが、ついでとばかりに、南イタリアもくっつけてしまいました。これが、自分でいうのもなんですが、私の賢いところでもあり、悪いクセでもあるのです。
もともと、今回の旅の目的は、ベルリンが、佐渡裕が初めてベルリンフィルの指揮をするコンサート、ロンドンが「チェルシー・フラワーショー」というイベントです。ベルリンフィルのコンサートなど、もちろん日本にいても秋になれば聴けることはわかっています。それでも、ナマで観たい・聴きたいという生来の欲張りが頭をもたげてきました。3カ月ほど前の日曜日、ベリンフィルのウェブサイトにかじりついてチケットを買い求めました。
一方、チェルシーのほうは、昨年あたりから漠然と「一度観てみたい」との思いはあったのですが、しょうじきにいうと、家人へのサービスくらいのつもりでした。ところが台北の花博を観て、がぜん意欲が湧いてきました。
開催期間は5日間なのですが、最初の2日間は王立園芸協会の会員しか会場に入れないといいます。私たちの旅行日程からすると、なんとしても、その2日目に潜り込まなければなりません。きっと不要になったチケットが売りに出されているだろうと目星をつけ、インターネットでチェックしてみると、案の定、なにがしかのプレミア付きで売りに出されていました。
中学時代の友人の娘さん夫婦がいまロンドンに住んでいるので、さっそく友人を通して連絡を取り、チケットの確保をお願いし、ようやく買えたという知らせが入ったのが1週間ほど前。これでやっと、安心して出発できることになったしだいです。
それだけなら8日間もあれば十分なのですが、そこへふと、「この時期だと、イタリアのセリエAの最終試合が観られるかもしれない」というスケベ心が湧いてきたのです。こちらもさっそくインターネットで調べてみると、ちょうど(?)5月15日の夜にインテル・ミラノ対SSCミラノの試合があることがわかりました。インテルといえば、あの長友佑都がサイドバックでプレーしているチームです。「これは観るっきゃない!」と、だれにいわれたわけでもないのに、一人で決めました。
といっても、チケットをどうするか──。フィレンツェに私の会社に以前勤めていたIさんが結婚して住んでいるので、さっそく彼女にメールすると、「なんとかトライしてみます」との返事。1カ月ほど待つと、「大丈夫。ゲットできそうです」というメールをもらい、これで一気に1週間スケジュールが延びてしまいました。ならばというわけで、フィレンツェでチケットを受け取り、ベルリンに行くまでの間、南イタリアをまわってみようということになったわけです。