あっと驚くチェルシー・フラワーショー

5月25日
ロンドンの都心に近いチェルシーで開催されているフラワーショーに行ってきました。まあ、そのスケールの大きさにはたまげてしまいました。王立軍病院の一部がその会場にあてられているのですが、とにかく広いのなんの。これだけの規模なら、43ポンドという正規の入場料もけっして高いとはいえないでしょう。

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内容は、園芸に関わるすべてというか、大小の庭園、種から花そのもの、花を育てるのに必要なありとあらゆる園芸用品、土、肥料、庭いじりを楽しんだあとくつろぐためのアウトドア用テーブルセットなど、ないものは一つもありません。300以上もqるブースで、そうしたものが展示・販売されているのです。好きな人なら、朝から晩まで見てまわっても飽きないでしょう。1日平均10万人ほどが訪れるというのも十分納得できます。

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以前ロンドンを訪れたとき、コロンビア通りの界隈で毎週日曜日の朝に開かれているフラワーマーケットに行ったことがあります。このときも思ったのですが、イギリス人がこうまで園芸が好きなのはなぜなのかということです。ひょっとすると、草花よりもっと広いくくり、つまり鉱物や動物、さらには人間自身の手になる物(建築物や工芸作品など)まで含めた「博物」が好きなのかもしれません。大英博物館などを見学すると、イギリスがかつて世界中から、それこそありとあらゆる物=まさに博物をごっそり持ち帰ってきたことがよくわかります。もちろん、それはイギリスが宗主国だった植民地や保護領などからの品々です。大英博物館は入場無料ですが、それは罪滅ぼしの気持ちがあるからでしょう。

Rimg1073それはそれとして、花もここまでたくさん並べられると、一つひとつを愛でるというより、種(しゅ)として貴重な存在であることを痛感させられます。

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