2011年5月12日
いよいよ明日から南イタリア→ベルリン→ロンドンという2週間の旅が始まります。当初はベルリンとロンドンだけだったのですが、ついでとばかりに、南イタリアもくっつけてしまいました。これが、自分でいうのもなんですが、私の賢いところでもあり、悪いクセでもあるのです。
もともと、今回の旅の目的は、ベルリンが、佐渡裕が初めてベルリンフィルの指揮をするコンサート、ロンドンが「チェルシー・フラワーショー」というイベントです。ベルリンフィルのコンサートなど、もちろん日本にいても秋になれば聴けることはわかっています。それでも、ナマで観たい・聴きたいという生来の欲張りが頭をもたげてきました。3カ月ほど前の日曜日、ベリンフィルのウェブサイトにかじりついてチケットを買い求めました。
一方、チェルシーのほうは、昨年あたりから漠然と「一度観てみたい」との思いはあったのですが、しょうじきにいうと、家人へのサービスくらいのつもりでした。ところが台北の花博を観て、がぜん意欲が湧いてきました。
開催期間は5日間なのですが、最初の2日間は王立園芸協会の会員しか会場に入れないといいます。私たちの旅行日程からすると、なんとしても、その2日目に潜り込まなければなりません。きっと不要になったチケットが売りに出されているだろうと目星をつけ、インターネットでチェックしてみると、案の定、なにがしかのプレミア付きで売りに出されていました。
中学時代の友人の娘さん夫婦がいまロンドンに住んでいるので、さっそく友人を通して連絡を取り、チケットの確保をお願いし、ようやく買えたという知らせが入ったのが1週間ほど前。これでやっと、安心して出発できることになったしだいです。
それだけなら8日間もあれば十分なのですが、そこへふと、「この時期だと、イタリアのセリエAの最終試合が観られるかもしれない」というスケベ心が湧いてきたのです。こちらもさっそくインターネットで調べてみると、ちょうど(?)5月15日の夜にインテル・ミラノ対SSCミラノの試合があることがわかりました。インテルといえば、あの長友佑都がサイドバックでプレーしているチームです。「これは観るっきゃない!」と、だれにいわれたわけでもないのに、一人で決めました。
といっても、チケットをどうするか──。フィレンツェに私の会社に以前勤めていたIさんが結婚して住んでいるので、さっそく彼女にメールすると、「なんとかトライしてみます」との返事。1カ月ほど待つと、「大丈夫。ゲットできそうです」というメールをもらい、これで一気に1週間スケジュールが延びてしまいました。ならばというわけで、フィレンツェでチケットを受け取り、ベルリンに行くまでの間、南イタリアをまわってみようということになったわけです。