日別アーカイブ: 2021年12月15日

初めて訪れた南山城の3カ寺

●今回泊まっているのは二条城近くのビジネスホテルで、部屋の広さは20㎡=7畳弱。そこに家人と2人ですから、「暮らすような旅 京都長期滞在7日間」というツアータイトルが泣きそうな狭さです。もっとも、部屋でゆっくりしているより外に出たほうがいいと捉えれば、ふだんどおり。場所が京都に変わっただけで、私にとっては「暮らすような旅」ではあります(笑)。
●2日目(12/13)は、南山城エリアの古寺3カ所を訪ねました。現在の京都府は旧山城国・丹波国・丹後国東部という3つのエリアから成っており、旧山城国のうち京都市以外が南山城。ホテルから南へバスで20分も走ると、伏見区の南部あたりからにわかに田園風景が広がってきます。昔はこのあたりに湖と言ってもいいくらい大きな池があり、太平洋戦争前に埋め立てられのだとか。住むには不向きなのでしょう、いまでもほとんどが田んぼのままです。
●そのさらに南側、京田辺市・木津川市にある観音寺、蟹満[かにまん]寺、浄瑠璃寺が目的地。どの寺も住職みずからその来歴や概要を語ってくださるなど、ツアーならではのメリットを味わえました。なかでも浄瑠璃寺は、いかにも女性好みといった感じで、ほかの2カ寺に比べ、訪れる客も多いようです。つい先日行った称名寺@金沢文庫と同じく浄土庭園が特徴です。仏堂の前面に蓮池を配置し、池の手前を此岸(現世)、仏堂の側を彼岸(極楽浄土=死後の世界)になぞらえた独特のスタイルが浄土庭園の特徴。
●今日の観光は南山城の3カ寺だけなので、午後1時過ぎにはホテルに戻りました。近くのイタリアンで昼食を済ませ、三条通り商店街へ。長さ800mの両側に昭和レトロ風の店がびっしり建ち並び、地元の人たちに長く親しまれているようです。キラキラ・ピカピカとは無縁のこういう場所を歩きくと気持ちもなごみ、まさに「暮らすような」感じ。充実した一日を過ごせました。(2021/12/13)

Facebook Post: 2021-12-15T21:48:26