残念ながらスコットランド戦は完敗!

2015年9月23日

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今日はW杯予選プールの第2戦で、相手はスコットランド。会場はチェルトナムから鉄道で10分ほどのグロスター、駅から歩いて数分のキングスホルム(Kingsholm)というスタジアムです。いちおうスタジアム風ではあるのですが、よく見ると4方にある観客席のうち2つがスタンディング。そのうちの1つは、すぐ後ろが一般の住宅になっています。ラグビー専用のグラウンドで、イスの設けられた部分は傾斜がかなり急なため、グランドが非常に近く見えます。

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私たちの席も「BALCONY」とはよくいったもので、2階席の上に設けられているのですが、地面に近い感じですし、フェンスとグラウンドの距離も狭いので、非常にスリリングでした。今日も、「HOSPITALITYシート」を購入してあるので、試合前には食事が付いていますし、ドリンクも飲み放題。

Photo_4「HOSPITALITYシート」で何より楽しみなのは、試合前、食事をしている時間帯に有名プレーヤーのレクチャーがあることです。この日、私たちの前に姿をあらわしたのは、2007年のフランス大会から11年のNZ大会まで日本のヘッドコーチを務めたジョン・カーワン。カーワンといえば、NZ代表(オールブラックス)の一員として出場した第1回W杯(1987年)のイタリア戦で、90メートル独走トライを決めたことで名を馳せたスーパースターです。現役時代晩年の1997年から99年まで3シーズンは日本のNECグリーンロケッツでプレーしていました。


L1040566話自体はさほど長くないのですが、日本のファンなら知らない人はいないので、終わったあとは会場内でサインや写真撮影のリクエスト。ミーハーな私たちも、その恩恵にあずかったのはいうまでもありません。

さて、このキングスホルム・スタジアム、1891年に作られたといいますから、“ラグビーの聖地”とされるロンドンのトゥイッケナム・スタジアム(1909年開場・8万2千人収容)より歴史が長いのです。その当時はイングランド代表チームが使っていた由緒ある競技場で、スタンディングで観戦するのが“通”のファンだといいます。いまでも、地元のプロチーム=グロスター・ラグビー(1873年創立)のホームスタジアムとして使用されているとのことです。同チームはイングランドの国内リーグ(Premier League)ではここ数年低迷しているものの、2006-07、2007-08の2シーズン、優勝したことがあります──と教えてくれたのは、ハーフタイムのとき私たちのテーブルで隣の席にすわったイギリス人男性。奥さんは日本人で、一緒に観戦にきたのだとかで、「ほかの町のスタジアムとはおよそ格が違う」とも話していました。

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さて、試合のほうは、残念ながら完敗。南アフリカとの第1戦から中3日では、疲れがかなり残っていたにちがいありませんそれに、わずか4日前にあまりの“おおごと”をやってのけてしまった興奮がまだ収まり切っていなかったのか、地に足がついていないようにも思えました。それでも、前半14分、相手の反則で得たキックを敵陣深いところに蹴り出したFB五郎丸のキックは芸術的でした。そのあとのラインアウトで、フォワードがモールを押し込みみごとトライしています。このときは「おーっ、やるじゃん!」と思ったのですが……。

前半はスコットランドを4本のPGだけに押さえ、7対12で終了。しかし、健闘したのは後半10分まででしょうか。後半最初に敵陣に攻め込んだときマフィのトライが決まっていれば流れも変わっていたような気もしますが、それはいっても詮ないことでしょう。後半はスコットランドに5トライを決められ、終わってみれば10対42というスコアでした。

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終わったあと、駅まで歩いていく途中、民族衣装に身を固めたスコットランドのサポーターと交流できたのはよかったですね。お互い、次戦の健闘を約束し合いながら盛り上がったのですが、W杯のときならではのことで、改めてサッカーとの違いを強く感じたしだい。