2015年9月22日
外は朝から雨がしとしと降っています。5泊したロンドンともとりあえずお別れなのですが、朝から厄介なトラブルが。チェックアウトを済ませ、3つのスーツケースのうちいちばん大きくて重いものを、月末またここに泊まりにくるから、それまで預かってもらえないかと頼むと、なんとNGだというのです。「1日ならOKですがそんなに長い期間は預かれません」と。想定外の事態に「まいったなぁ」と思ったのですが、どうしようもありません。そこで、どうすればいいかアドバイスを求めました。
すると、すぐ近くのセントパンクラス駅構内に荷物を預かってくれるところがあるといいます。ただ、前日たまたま中を通ったセントパンクラスの駅はフランスやベルギーへのユーロスター特急の始発駅で、えらく大きいのです。そこまで、しかも雨の中を移動していくのも大変だなと思い、荷物を運びながら、預かり所まで案内してほしいとお願いするとOKの返事。家人にホテルのドアマンが付き添い、カートに大きなスーツケースを載せ、一緒に運んでくれました。
一方、私のほうは近くのユーストン駅まで雨の中を歩いていき、地下のレンタカーオフィスに。予約しておいたVOLVOのワゴン(カーナビ付き)を借り受け、ホテルまでとって返しました。家人も無事戻ってきてクルマに乗り、まずはナビのセットから。今日の目的地はオックスフォードなのですが、最初は使い方がわからずまたまた大往生しました。結局、目的地とは反対方向に15分も走ったあげく、やっとその使い方がわかり、目的地を入力してGO。
それでも、途中で目的地を2回も入力し直したりしたため、予定よりおよそ2時間遅れです。オックスフォードは大学の町。というと大きな大学が1つあってその周囲に教員や学生の住まいが……などと想像しがちですが、とんでもない! 「大学」といっても、日本と違って40近くの「カレッジ」から成っており(どのカレッジにもいかにも由緒がありそうな紋章がある)、その1つひとつが日本でいうなら小ぶりの大学なのです。
ほかにも「学科」があるなど、日本とはまったく違う仕組みになっているのでわかりにくいのですが、いずれにしても、こじんまりした印象はまったくありません。
実際、市の人口も15万に近く、その多くは大学関係者でしょう。校舎や寄宿舎はもちろん、ショッピングモールや市場、劇場、映画館、図書館、博物館などの施設がびっしり建ち並んでいます。公園やグラウンドも数多くあります。しかし、何より多いのは教会で、これは、教育と宗教とが深く結びついていたことによる影響。ロンドンから鉄道で1時間、クルマで2時間弱の場所にあるので、人々もひんぱんに行き来しているにちがいないと思うのですが、いわゆる大都市的なにおいはまったくといっていいほど感じられません。やはり長い歴史に裏打ちされた学術・文化がこの町の中心軸になっているような気がします。
オックスフォードを出たあとは雨もあがり、ドライブにはもってこいのコンディション。夕方、チェルトナムのホテルに到着し、なんとかチェックインしましたが、いつものことながら、外国で車を運転するのは大変です。それでも、日本と同じ左側通行なのが多少は救いでした。
夕食はホテル近くのパブで。なぜかゲーム機と大きなテレビが置いてある中、飲み物と軽く食べ物を注文。なんとか食事にありつくことができました。