グラウンドゼロに行ってみました

2015年9月12日
朝起きると、「YAHOO!トピックス」でニュースをチェックするのが私の習慣ですが、昨夜のイベントの模様が日本のメディアでも報じられていました。まずは毎日新聞(東京版夕刊)です。

メモリアルコンサート:「9・11」「3・11」音楽会 NYで宮城の合唱団 「日米懸け橋」しのぶ
 米同時多発テロと東日本大震災の犠牲者を追悼する「9・11風の環(わ)メモリアルコンサート」が11日、米ニューヨークで開催された。宮城県の被災者らの「ぜってぇまげね合唱団」が招待され、赴任先の石巻市で津波の犠牲になった英語指導助手、テイラー・アンダーソンさん(当時24歳)の祖国・米国で、感謝の歌とメッセージをささげた。

 テイラーさんはバージニア州出身で「日米の懸け橋になりたい」と2008年に来日。合唱団の杉山彩音さん(19)は中学校で、妹の大愛(だいあ)さん(11)は幼稚園で、テイラーさんに英語を習った。

 現在は仙台市の旅館で働く彩音さん。舞台で涙に声をつまらせながらも「仕事で疲れたときは、彼女の『ファイト』という言葉を思い出します」と英語の手紙を読み上げた。その後、合唱団が被災地支援への感謝を込めた「ARIGATOU」など5曲を披露した。

 この日で同時テロ発生から14年。コンサートは日本人犠牲者を悼むため、ニューヨーク在住の白田正樹さん(65)=仙台市出身=らが08年に始め、11年からは震災の犠牲者も追悼している。【ニューヨーク草野和彦】
という内容です。
http://mainichi.jp/shimen/news/20150912dde041040022000c.html

昨夜はTBSテレビも取材に来ていたとのことなので、そちらも探してみると、ありました。こちらはもちろん動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=O4Q_Q8StdNw&feature=player_embedded
見ると、私や家人まで映像に出ているのがわかり恥ずかしくなりました。しかし、宮城からほとんどまる1日かけてニューヨークまでやってきた合唱団の皆さんの後ろでしたから、大恥はかかずにすみ助かりました。

大任を果たし終えた解放感から、今日はどこかに出かけようということに。とりあえず、朝がた旅行会社の人から聞いたブロードウェーのストリートマーケットをのぞき、タイムズスクエアまで。どちらの方向を見ても、夜になればさぞかし……と思わせる巨大なネオンサインがそびえ立っています。そんな様子を見ながら、「せっかくこの時期に来たのだから」ということで、グラウンドゼロに行こうと決めました。

Img_0751地下鉄でワールド・トレードセンターまで行き、地上に出ると、大変な数の人が訪れています。土曜日でもあったのでよけいでしょう。この一帯に、新たに4本の高層ビルが建てられる予定だそうで、うち2本はすでに完成、残り2本も建設のまっただ中です。旧ワールド・トレードセンター(北と南の2本)が取り壊された跡には2つの「9・11」メモリアル・プールとメモリアル・センター&ミュージアム(2011~13年)が作られました。それを機にこのエリアは一大観光地となったようです。交通の便をよくするため、ワールド・トレードセンターの駅は周辺の地下鉄駅とも地下道で結ばれています。

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グラウンドゼロから再び地下鉄3号線と7号線でグランドセントラル駅まで行きました。そこで降りて、その近く46丁目にあるうどん屋で昼食。なんと、博多から出店しているWESTです。ニューヨークにいるのに、出されているうどんは博多と同じくやわらかなもの。唐揚げカレーうどんを食べましたが、日本にはないメニューで、けっこういけました。

L1040021ホテルに戻ろうと、店の前を走っていたタクシーを止めます。行き先を聞かれ「ヒルトン・ミッドタウン」と答えると、「いまひどい渋滞だから、勘弁してくれ」と断わられてしまいました。仕方なく歩いていくと、途中5番街が通行止めになっています。44番通りから、セントラルパークの東側を67番通りまで行進する毎年恒例の「レイバーデー・パレード」に遭遇してしまったのです。パレードの列が途切れたタイミングで、ようやく渡らせてもらい帰り着きました。

ツアーのメンバーのなかにはブロードウェーでミュージカルを楽しんだ人もいたようです。ただ、夕方からは「ジャパン・クラブ」(57丁目)で映画の上映会が開催されます。テイラー・アンダーソンの半生を追ったドキュメント“Live your dream”と、もう1本は『夢は400年の時空を越えて』という作品。こちらは、スペイン・セヴィーリャのハポン姓の人たちのルーツを探るやはりドキュメントです。

引き続きレセプションがおこなわれました。白田さん夫妻や地元合唱団のメンバー、宮城から来た「ぜってぇまげね合唱団」、ハポン姓の方々20人などが初めて一堂に会したこともあり、あちこちで話の輪が生まれ、写真を撮り合い、プレゼントを交換し合うなど、大盛り上がり。故テイラー・アンダーソンさんのご両親の来られており、ご主人がみごとなピアノ演奏を披露してくださいました。帰るころには雨が降っていましたが、それも気にならないほど、だれもが興奮していました。

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