広~いブロンクス動物園でキリン6頭と対面

2015年9月10日
朝から本降りの雨。昨夜、私たちよりちょっとあとに到着した寺本建雄さん・祖父江真奈さん夫妻と娘のらららさん一家と昼前に再会しました。いよいよ明日に迫った「9・11追悼コンサート」の準備で忙しそうです。

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L10309223人を尻目に、私たちはといえば、ニューオーリンズに次いで、ニューヨークのキリンに挨拶するため、ホテルから地下鉄で40分ほどのところにあるブロンクス動物園へ。空模様がいまイチですが、それもものかは、動物園に着いたら即アフリカエリアに。いました、いました、キリンが6頭も。この動物園はとても広々としていて、どの動物もえらくのびのびした様子。今日は平日ですし、天気のせいもあってか園内は閑散としています。そのため、ますます広く感じられました。とにかく自然がいっぱいという印象で、ニューヨークにもこんな場所があることに驚きます。秋にでも来たら、さぞかし紅葉がきれいだろうなと思ったしだい。実際、動物園を出て地下鉄の駅まで間に川が流れており、その両岸は落ち着いた公園になっていました。

L1030937同じ地下鉄に乗って帰ったのですが、駅のすさまじさには驚きました。このあたりは高架になっているのですが、線路を支える鉄骨は錆び放題、見た目はいつ崩れてもおかしくない印象です。ホームも、電車が入線してくるとビミョーに揺れます。地下鉄の車両も、日本やヨーロッパと比べると安手というか、実用一点張り(日本の川崎車輛製ですが)。よく揺れますし、うるさいですし、車体には落書きもまだ残っています(前はもっとひどかった)。

それにしても、NYの地下鉄の不快さときたら……。駅も構内も地上との連絡階段も乗り換え用の通路も、最初に作られたままという感じ。古くて換気が悪いせいか、地上から降りていくと独特の饐【す】えたにおいがただよってきます。天井が低く、階段や通路の幅も狭いので息苦しいというか、ひどい圧迫感があるのです。しかも、案内表示は少ないですし、あってもわかりにくい。エレベーターはほとんど皆無で、バリアフリーなどまったくどこ吹く風なので、ひたすら階段、階段です。高齢者にとっては辛い地下鉄ですね。ニューヨーカーが東京の地下鉄に乗ったら、おそらく目を丸くすることでしょう。

家人もさすがに辟易したようで、「ニューヨークは今回が最後かもね」などという不吉な言葉を口にしていました。私はといえば、表向き「うん」と答えつつも、「いやいやまだまだ。コニーアイランドだって行ってないし、だいいちヤンキースタジアムにも行かずにニューヨークの話はできないんじゃないの」などと思っていたしだい。