2015年9月9日
旅行に出ても、朝のヒゲ剃りは欠かせない身だしなみの1つです。しかし、今回のように1カ月もの長旅となると、けっこう悩まなくてはなりません。自宅で使っているものを持参しようかとも思いました。1週間ほどで切れ味が鈍ってくるので、替えの刃を持っていくにしても3~4枚で済むわけですから、むしろ楽かもという気もします。
ただ、これまで長い間にストックしてきた、国内外各ホテルのアメニティーが大量にあるものですから、それも10本ほどポーチに入れておきました。各ホテルと書きましたが、これがまた多種多彩。1本の仕入れ価格が5円かそこらではないかという低クオリティーのものから、40~50円はしそうなものまでいろいろあります。
わたし的には「KAI(貝印)」の安物はダメという評価なのですが、今回持参した、同じ「KAI」の「best Y3」は上物でした。この手のものとしては珍しく3枚刃ですから、当然切れ味もいいですし、何より引っかかりがありません。「KAI」でも安手のものはその点まったくNGで、初回の使用であっても、剃っていると不愉快な気持ちになってきます。それで顔を切ってしまったりした日には目も当てられません。おろしたてのワイシャツに血の赤いシミがついたりすると、泣くに泣けないといった感じです。初めてつけた明るい色のネクタイにギョウザのタレを食いこぼてしまったのとどっこいどっこいでしょうか。
この種のアメニティーでまあまあ安心して使えるのは「Gillette」です。特にすぐれているわけでもないのですが、「KAI」のようにハズレがほとんどないので、安心して使えます(ただし、切れ味がいいワケではありませんよ、念のため)。不愉快にならずに使えるというレベルです。
というわけで、今回の旅に持参した「KAI best Y3」も今日が最後のおつとめ。気持ちよくヒゲを剃ったあとは、ニューオーリンズも今日が最後なので、ホテル近くをしばしウォーキングしました。ホテルの裏にあるイタリア広場から、3ブロックほど離れたところにあるラファイエット広場までぶらぶら歩き。
ホテルのチェックアウトは、アメリカではよくあることですが、10分ほど待たされてようやく終わり(正確には未了で、明細はeメールで送るとか!)空港へ。ニューオーリンズの空港は、国際空港というわりにはたいそう小ぶりで、ターミナルも1つ。定刻どおりに出発したUA便でニューヨークに飛び立ちました。7、8年ぶりでしょうか。ただし空港はおなじみのJFK(ジョン・F・ケネディ空港)ではなく、隣のニュージャージー州にあるニューアーク空港(EWR)で、こちらは私も初めてです。
ホテルまではタクシー。本当ならJFKよりEWRのほうが近いはずなのですが、道路が大渋滞。タクシーのメーターはどんどん上がっていきます。結局100ドルも払ってしまいました。
ホテルに着くと、近畿日本ツーリストの現地駐在員がロビーで待ってくれていました。実はこの瞬間からチェックアウトまでは「ツアー」なのです。宮城県石巻とその周辺から30人ほどでやってくるツアーに、途中からなのですが、合流することにしました。明日から「9・11」の追悼コンサートが終わるまでは団体行動になるわけです。
ツアー客のなかでは私たちが一番乗りのようで、皆さんが到着するまでしばらく休憩です。ホテルも、私たちが日本を出発後、ヒルトンに変更になっていました。ヒルトンは私が30年ほど前、初めてニューヨークを訪れたときに泊まったところ。その後何度もリノベーションされているためだいぶ様子は変わってしまっていますが、場所は同じですし、だだっ広いのも変わらず。部屋もNYにしては広く、まあまあです。