中国人であふれるサンクトペテルブルクのホテル

2015年8月2日

朝食バフェットの中国人の多さには度肝を抜かれました。しかも、ほとんど全員がポット持参。食事が終わると、ジュースやコーヒーをそれに入れて出ていくのです。

P8020253今日はまずエルミタージュ美術館です。10時前には美術館前の広場に到着。まだ林せいか、本当ならズラリと並んでいるはずの観光バスが1台も見えません。というか、今日はロシア軍特殊部隊(かの有名なスペツナズですね!)の何やらの記念日らしく、一般車両の駐車が禁止されているようなのです。その代わり、街宣車が1台止まっていて、それが耳をつんざくような軍歌をずっと流し続けていました。

P802030610時30分に入場し、ガイドさんの案内で館内を回っていきます。同じツアーでも、ガイドさんによって、その中身の充実度が大きく変わりますが、今回は大正解の人。なんでもサンクトペテルブルクのどこかの大学で教鞭を取っている(民俗学だとか)方のようで、とにかく博識なこと。しかも、それをいやみを感じさせずに話してくださり、前回観たときとは格段の内容でした。日本語も巧みで、ダジャレまでいえるくらいでしたから、かなりの語学力といっていいでしょう。

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エルミタージュを見終えるとランチ。前回来たときも訪れたレストランでした。そのあとはペテルゴーフの「夏の宮殿」です。「夏の宮殿」は、サンクトペテルブルクの中心部から30kmほど西、フィンランド湾の南岸にあり、宮殿と庭園ピョートル1世の命により当時の先端技術をふんだんに投入して建設されたものです。前回はエルミタージュ美術館近くの船着場から水中翼船で行ったので35分で到着しましたが、今回はバスでの移動。小1時間ほどかかりました。

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Img_0510ペテルゴーフ宮殿の建設は1714年、ピョートル大帝から始まり、1723年に完成したそうです。噴水がここの名物ですが、電力などは一切使われていません。ひたすら、標高差だけを利用しているというのですから、驚くしかありません。

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この日はかなりのハードスケジュールで、夜は地元の「日本に関心を持っている人たちの会」(正式の名称はわかりません)との交流会が催されました。場所はホテルからはちょっと離れたところにある中華料理店「ニーハオ」。えらく大きな店で、入り口を入って左側はカフェバー風、右側は普通のレストランになっていて、今日は私たちでそちらを貸切りといった感じです。

私たちとは別に20人近くの人が集まりました。日本人もいますが、ロシア人もほとんどが日本語ペラペラ。宴たけなわといったタイミングで、予定していた盆踊り大会に。東京から持参した「大東京音頭」と「キヨシのずんどこ節」の2曲が入ったDVDから流れる曲に合わせ、総勢40人ほどで盛り上がりました。私と家人もとっておきの浴衣に着替え、楽しみました。

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踊りのあとは、6つの丸テーブルすべてが一段とにぎやかに。全体的には日本人が3分の2を占めましたが、3分の1のロシア人の存在感も強烈。それというのも、皆、日本語がペラペラなのです。日本のアニメを見て日本に興味を持ち、それがきっかけで日本語を勉強し始めた人が多いのには驚きました。話には聞いていましたが、アニメの影響力はすさまじいものがあります。いま流行りの言葉でいうと「クール」なのでしょうが、それがどうにも理解できません。やはり年齢のせいかも……なんて思うと、ガックリきてしまいました。

交流会が終わったの時はもう9時をはるかに回っていました。店から歩いて10分のところが最寄りの地下鉄駅。地下に潜ってさらに3、4分歩くと。やっと切符売り場があり、そこから降りること、70mほどでしょうか。ホームにたどり着きました。そこからひと駅乗って乗り換え。そのために3、4分歩き、乗り換え駅へ。そこからひと駅乗って、ホテルの近くにあるマヤコフスカヤ駅で下車。店を出てから小1時間は経っていたのではないでしょうか。