2016年6月29日
旅行の前はいつもあれこれ計画を練るのですが、今回は当初、ヴェローナに3泊するつもりでした。その次の目的地ボローニャまで列車ですぐ行けるからです。でも、直前になって、暑いさなかだし、あちこち歩けばきっと疲れるのではないかという思いがきざしたのです。
そこで、ヴェローナの3泊目は取りやめにし、近くのリゾート地でのんびりしようということにしました。調べてみると、ヴェローナから西に30キロほど行ったところ、ミラノの手前にデセンツァーノ・デル・ガルダという小さな町があります。イタリアでいちばん大きいガルダ湖の岸辺にある町で、列車で行ってもすぐなのですが、疲れてもいたのでホテルからタクシーで行こうと決めました。ホテルに頼んで手配してもらったのですが、タクシーといってもハイヤーに近いタイプのようで、値段は90ユーロとのこと。少々高くはありましたがOKということで。
ホテルを11時に出発、「ヴェローナは初めてか?」「オペラは観たか?」などと質問してきました。「夕立だったけど、上演されてよかったな」といっていました。しばらくすると、パバロッティのCDを流してくれます。えらく高尚な趣味を持ったドライバーのようで、驚くとともに感動しました。オペラなど、日常生活の一部でしかないといった感じなのです。さすがヴェローナというか。
40分ほどでデセンツァーノのホテルに到着。荷物を預け、近くの港からこの界隈では随一の観光地シルミオーネへ。桟橋のまわりにはレストラン、カフェ、ジェラテリア、お土産物屋がびっしり並んでいます。ここにもスカラ家の城塞があり、そこをざっと見たのですが、そこから北に伸びる半島の突端近くにローマ時代の遺跡があるというので、歩いていくことに。20分以上暑い中を歩いたのですが、あいにく休みだとわかりガックリ。
ただ、帰り道に見つけたマリア・カラスの別荘と、桟橋周辺のお店がずらっと並んでいるエリアの建物がみごとな花で飾られているのが印象的でした。それにしても、ゆっくりするはずが、性懲りもなしに歩いている自分にあきれるというか。貧乏根性はやはり治りませんね。桟橋から再び船でデセンツァーノに戻り、夕食。海辺のホテル近くにあるレストランで食べましたが、またまたbuono(おいしかった)です!