ローマに韓国人観光客が多いのはなぜ?。

2015年6月26日
今日は郊外のアッピア街道に行くつもりでいたのですが、ボツになってしまいました。というのも、前は走っていた現地直行のバスがサービスをやめてしまったからです。アッピア街道は1960年のローマ・オリンピックでマラソンコースとして使われました。そう、エチオピアのアベベが裸足で走って金メダルを取った大会です。

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代わりに、ホテルからも近いボルゲーゼ公園に行くことにしました。事前の調べで、その一角に市営の動物園があるとわかったので、キリンとも対面できることに。キリンたちはずっとマイペースでエサを食べていました。

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動物園を出て、シエナ広場からピンチアーナ門へ。古代ローマ時代そのままといわれるだけあって、まわりの建物とは色が違います。その脇を抜けるとヴェネト通りが始まります。すると、すぐ右に、かの有名な「ハリーズバー」が! ヴェネツィアにある本店は、エリザベス女王とかヘミングウェイとか、たくさんの著名人が訪れたという伝説の店ですが、その支店でしょうか。これは望外の偶然で、たしかに、たたずまいといいウェイターの立ち居振る舞いといい、どこかハイブローな匂いがします。家人はパスタ、私はカルパッチョを注文、居心地のよさにうっとりしながらいただきました。

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そこから坂を下り、もともとは宮殿だったというアメリカ大使館の前を通って、まずはバルベリーニ広場まで。そこに至るまでの通り沿いには、いまはどうか知りませんがかつては一流だったと目されるホテルがずらっと並んでいます。しかし、広場から先はどちらの方向に行っても下町っぽい雰囲気の通りばかり。私たちは坂を上って、スペイン広場の方向へ。今日もまだまだ暑くなりそうです。

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上からスペイン広場を見下ろすと、噴水を取り囲むようにえらい数の人が集まっています。ただし、日蔭になる場所にいるので、よけい密集度が高い感じがします。噴水の前にある店でポロシャツを購入、またまた高級ブランドの店がズラリと並ぶ有名なコンドッティ通りを歩きました。ガイドブックの地図では、通りが終わるあたりにサンタマリア・マッジョーレの店があるはずなので、立ち寄ってみることに。
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ところがあたりを回ってみてもありません。『地球の歩き方』の地図に出ているのと場所が違っていた(このケースは多いですよ!)ため少し往生しましたが、やっと見つけることが。店員が2人とも韓国人で、お客も韓国から来ている人ばかりだったのには驚きました。そういえば、ローマはどこに行っても、個人・団体を問わず、韓国の人が多いようです。愛用のシェービング・フォームを買い求め店を出ましたが、それにしても、なんでまた韓国の人がこうも多いのでしょうか。韓国はキリスト教徒(ただしプロテスタントのほうがカトリックの倍)が多いので、その本家本元であるイタリアに引き寄せられるのかも……などと想像してみたのですが、果たして正解は。

一度ホテルに戻るため、タクシー乗り場まで行こうとすると、ジェラートを食べながら歩いている人がやたら目につきます。それも男性の姿が多いのです。このあたりに有名なジェラテリア(アイスクリーム屋さん)でもあるのかと探してみると、ありました、ありました。ガイドブックにも「ローマっ子のファンが多い」と紹介されている「チャンピーニ」という店です。

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買って口にしてみると、たしかにおいし~い! なぜか、ローマを歩いていると、このジェラートがほしくなるのですね。日本で食べるジェラートは甘さが過剰で、途中でイヤになってしまうのですが、ここではそんなことはありません。レシピは同じでも、やはり空気が違うのでしょうか。

夕方までしばし部屋でひと休み。エアコンの効いた部屋のなんと心地よいことか! 昔はイタリアでも、エアコン完備のホテルは珍しかったようですが、温暖化が進む近ごろはそうでもないようです。

夜になって、ホテル近くの日本料理店まで行ってみました。ローマを離れると、イタリアでは日本メシにありつける可能性がぐっと低下するからです。中に入ろうとすると、「ご予約は?」と聞かれました。「いいえ」と答えるとしばし待たされ、「9時半まででしたら」という条件付きでOKが。行ったのは8時少々前だったので、大丈夫ですと答え着席。カツ丼やらソバを食べて、なんとなくお腹が落ち着きました。私たちが食べている間も、予約客がどんどん入ってきます。それも日本人はゼロ、すべてこちらの人なのです。海外の日本食ブームはいよいよ本物になりつつありますね。