ジャニコロの丘は“一服の清涼剤”かも

L10207852015年6月25日
午前中はバスでテヴェーレ川を渡った先にあるジャニコロの丘まで行きました。ふもとまでは簡単に行けたのですが、丘に上がっていくバスの停留所がどこにあるのか、またどの路線に乗ればいいのかがわからず右往左往。ようやっと見つけ出し、5分ほどで到着。パティオの泉という噴水を横目に見ながら、もう少し上ったところが丘のいただき。ここからはローマが一望のもとに見渡せます。緑が豊かで空気もきれい、町中の喧騒がウソのように思えるゆったりした場所で、とてもくつろいだ気分になれました。ここは穴場ですね!

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L1020791ばらくのんびりし、バス停まで戻る途中に大きくて立派な像が建っています。イタリア建国の父ともいわれるガリバルディです。バスでふもとまで降りランチにしようとしたのですが、予定していた店が店仕舞いしてしまったのか、探せど探せど見つかりません。看板だけは出ているのですが……。このあたりがガイドブック頼りのつらいところです。仕方なくその近くの店で食べましたが、暑い中を歩いたダメージはけっして小さくありません。

L1020795しばし体を休めたあと再始動。最初にバスを降りたトラステヴェレ病院近くの通りを東に渡りしばらく歩くとタバコ工場が。その向かい側がサンタ・チチェーリア・イン・トラステヴェレ教会です。細い路地を川に向かっていくと、真ん前に小さな中洲がありました。中洲全体が隔離用の病院だったようです。それを左に見ながらパラティーノ橋を渡ると「真実の口広場」。その先にはフォロ・ロマーノが広がっていました。

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カンピドーリの丘を抜けオッタヴィアの列柱や、シーザーが作ったというマルケルス劇場などを見たところで今日の観光はジ・エンド。まあ、よく歩きました。

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いつものことですが、夕方でも夜でも、ホテルに戻るとまずは仕事を片付けます。メールをチェックし、私が目を通さなければならない原稿が送られているときは、プリントが必要です。ホテルにビジネスセンターが備わっている場合は、USBにデータを写し、それを持ってセンターに行けば事足りますが、ない場合は別の手立てを講じなくてはなりません。まず、プリントしたいデータファイルを添付したメールをホテル気付で自分あてに送ります。そして、フロントでそのファイルをプリントしてもらうのです。海外にはそもそも、日本のようなコンビニがないので、こういう手を使うしかありません。それでも、かつてのように日本から国際FAXで送ってもらっていたのに比べれば断然便利にはなりましたが。


ころあいを見計らってフロントまで取りに行くと、クリスティーナさんが「お元気ですか」というつもりで「お天気ですか?」と聞いてきたので、大笑いしました。「テではなくてゲです。おゲンキですか、ね」。でも、さっそくそういう接し方をしてくれるのが楽しいですね。

夕食はホテルのすぐ近く、またまた屋外で食べられる店にしました。ウエイターが案内してくれたテーブルの隣はロシア人とおぼしき男性が2人。よくしゃべりよく食べる2人で、ワインと一緒にスパゲティーを2皿(2人で4皿!)も平らげています。もちろん前菜で、メインは別に注文しているのでしょうが、私たちが食事を終わった時点でも、まだサラダか何かをパクついていました。勘定を済ませ、「スパスィーバ!」といって席を離れようとするとにっこり笑顔で応えてくれます。「ありがとう」という言葉はホント便利です。