2015年5月16日
ツアーも今日が最終日。午前中はまず井持浦教会に足を伸ばします。日本で初めて「ルルド」が作られた教会として有名だそうです。「ルルド」とはフランス南部の町の名前ですが、その地の洞窟に聖母マリアが出現 、霊泉で人々の難病を治すなどの奇跡を起こしたことで、あちこちにこの洞窟を模したものが作られるようになったとのこと。
教会自体は実に素朴で、戦国時代末期から連綿と伝えられるキリスト教信者のピュアな信仰心がいまでも息づいているようです。見学後、島の最西端に位置する大瀬崎断崖に。東シナ海に突き出た大きな断崖の突端に真っ白な灯台が見えるという触れ込みです。この日は霧がかかっており、もうダメかと思いましたが、見学中一瞬晴れ間があり、そのときだけは切り立った断崖とともに灯台が姿をあらわし、一同感激。
そこから市の中心部に戻り最後に訪れたのが石田城(福江城)跡。江戸時代の最後も最後、1863年に築かれたものの、すぐに明治維新となったため、わずか9年ほどで解体されたといいます。お堀のほか、見た目にも新しさを感じさせる石垣と裏門だけが残され、「もったいないことをしたな」と。
午後3時前、城からすぐのところにあるフェリー乗り場から長崎に向けて出発。1時間ほどで長崎港に着き、そこからツアーにつきもののお土産屋さん。長崎なのでカステラ屋さんでしたが、そこでしばし時間を過ごす人もいれば、私のように、すぐ近くにある平和公園を散策する者も。しかし、こういうところというのは、まったくその気がなくても、結局あれこれ買い込んでしまうものなのですね。家人も、カステラやら何やらを手提げ袋ほぼいっぱいに買っていました。
そこから空港に移動し、早めの夕食を軽く取り飛行機へ。羽田に着いたのは夜8時過ぎでした。3泊4日の定番コースなのでしょうが、おいしいところは漏れなく、また無駄なく訪問できますし、食事もこれまた定番ものでしょうが、おいしく食べられるのがツアーの利点でしょう。たまにはこういう旅もいいなと思いつつ、自宅に戻りました。