“ロマンチックな観光スポット”のはずなのですが

2015年3月8日

一昨日、台中のランタン・フェスティバルに行って正解でした。昨夜の混雑ぶりは大変なものだったようです。おまけに、城内に展示されている巨大な羊の像の首から上の部分が地上に落っこちてしまい、修復工事までおこなわれたとのこと。さぞかし騒ぎになったにちがいありません。

L1010642さて、台湾の観光ガイドのどれを見ても、「デートスポットとして人気」とか「台北からわずか40分。日常の喧騒から離れて散策してみるのも……」とか書かれているのが淡水です。たしかに、名前もそれっぽいですし、実際、私たちが泊まっている中山からもMRTで40分足らず。

たまたま日曜日だったこともあるのでしょう、まあ、人、人、人でした。駅のすぐそばから始まる老街(旧市街)など、身動きが取れないほどでした。道路幅が狭いのでよけいです。

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そこで、海に近い川岸の遊歩道に移動したのですが、こちらはまた飲食店、みやげ物店、ゲームセンターや射的場などがびっしり並び、さながら夏の湘南海岸の態。カップルもいるにはいますが、それより家族連れ、グループ連れのほうが圧倒的に目立ちました。

ロケーション的には間違いなしに「デートスポット」です。前にはゆったりした川があり、対岸には美しい姿の山(=観音山)。その間を小ぶりの白いフェリーがゆっくり渡っていきます。夕日の名所でもあるらしく、天気さえよければもう最高でしょう。

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ただ、日曜日の午後とあって、日本でよく目にする“団体の中国人”的な光景がそこにはありました。もっとも、ここは台湾ですから、私たちのほうが部外者なのですが……。それに、いまさらロマンチックな雰囲気を求めてきたわけでもないので、そんなことはちっとも気にはなりません。

川岸の遊歩道から老街に戻り、しばらく歩くと有名な店が。「蝦倦(エビ巻き)」が名物で、長い行列ができていました。

L1010655そこからしばらく歩くと、マッケイ博士の銅像があります。札幌のクラーク博士のような存在だったらしく、台北の街中にもその名前を冠した病院がありましたが、こちらがその発祥の地だそうです。

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そこから坂を登っていくと、ようやく「ロマンチック」な雰囲気を漂わせたエリアに到達。教会、最初に開いた医院、旧関税事務所などが点在するあたりは、人通りも少なく、建物もクラシックな雰囲気をただよわせており、散歩するには絶好でしょう。

ミッション系の大学の校舎を過ぎると急な坂道を下ります。そこにあるのがこの界隈最大の観光スポット・紅毛城。旧イギリス領事館だった建物ですが、それ以前は川岸の防衛を担う要塞だったといいます。ズラリと並んだ大砲がその時代をしのばせます。城を見終えるとはや夕刻。バスで淡水まで行き、MRTで都心まで戻りました。

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といってもホテルではなく、雙連で降り、前夜も行った寧夏夜市で早い夕食を取ろうと。さすが時間も早かったので、前夜ほどの混雑ではありません。今回まだ食していない「粽」や「下水湯」などにトライしてみたかったのですが、その前に「芋丸」です。昨夜は50人近い行列であきらめたのですが、今日はそれほど多くはありません。それでも、20人以上は並んでいたでしょうか。

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芋丸には2種類あり、ふかしたサツマイモを練って丸くしたものをさっと揚げたのと、中にゆで卵の黄身と肉鬆を詰めて揚げたもの。最初は前者をオーダーしたのですが、やはり後者のほうがおいしそうだったので、変更してもらいました。揚げ立てをその場でトライしてみましたが、これも上々の味でした。

デザート的なメニューですが、こんなところで順番にこだわる必要もありません。次は「粽」です。夜市の端っこに近いあたりにある屋台の看板に「粽」と「猪腸湯」の文字を見つけ、おばちゃんの前にすわりました。発音ができないので、看板を指さしての注文です。こちらもまたまたおいしく、十分に満足。帰りがけ、これまた前夜も買って帰った「紅豆芝麻湯圓」を。ホテルでゆっくりいただきました。

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