2014年8月15日
オスロ2日目。ホテルからいちばん人通りが多いというカール・ヨハン通りを歩くこと15分。まずは市庁舎を見学。素晴らしいデザインの建物で、見る人を感心させます。中にはノーベル平和賞の授賞式がおこなわれる大きなホールが。壁面に描かれた絵に圧倒されます。
見終わったあと、近くにあるツーリストインフォメーションに立ち寄り、「OSLOPASS」を購入。2人分でNOK840ですから日本円で1人あたり約7000円。でも、これさえあれば、公共交通機関の運賃とほとんどの施設の入場料がタダになるので、なんともありがたい話。
海外の主だった都市にはたいてい、この種のものがあります。それに比べると、日本はどうかと考えると、悲しいほど遅れています。たしかに、来日客はどんどん増えていますが、多くの人は不便をかこっているのでしょうか。というか、高い交通費や入館(場)料を払わせているはずです。
さて、「OSLOPASS」を持って、さっそく市庁舎のすぐ近くにあるノーベル平和文化センターに。はからずも、今日は日本では「終戦記念日」。そのタイミングで行けたのは不思議でした。「平和賞」の全受賞者がロウソクをイメージさせる細長い透明プラスチックの軸の上に置かれたタッチスクリーンのパネルに写真とともに簡単な事績が紹介されるというスタイル。壁面いっぱいに作られたパネルも、写真だけでなく、たとえばマーチン・ルーサー・キングの有名な演説シーンが音声とともに流れたりなど、さまざまな工夫が凝らされています。
フェリーで対岸のビュグドイに。この一帯は博物館のメッカで、民俗博物館、ヴァイキング博物館、コンティキ号博物館、フラム号博物館と次々に「制覇」。この4つだけで入場料の合計が400NOK(約6500円)近くですから、「OSLOPASS」の効果は絶大です。
海外から年間2000万人の旅行客をと躍起になっている日本に、こういう、交通機関とさまざまな施設の入場料がセットになった「パス」はあるのでしょうか。交通機関だけのパスは以前からありますし、最近は複数の文化施設に割安で入れるパスもやっと出始めたようですが、それが一緒になったものということです。また、この種のものがなぜか日本語でしか告知されていないのも気がかりです。
どこの国に行ってもそうなのですが、かならずこの種の「パス」が売られていて、あちこち観光施設を訪れれば訪れるほど得するようになっているので、旅行者にはとてもありがたいことです。
東京など、JRのほか、地下鉄、10社近くの私鉄、さらにバス(都営と私鉄)が入り乱れています。日本人ですらややこしいと感じていたのが、とりあえずどれでも共通で使えるsuicaやPASMOが登場したときはだれもがありがたいと思ったはず。外国人の観光客向けにも同じようなものはあるのですかね。そこにあちこちの施設の入場料が込みになっていれば、喜ばれるでしょうね。オスロも高いですが、東京(日本)だって、交通機関の運賃はかなり高いですから。
さて、ビュグドイからバスで都心に戻り、国立劇場前で下車。急に太陽が燦々と照りつけるようになり、気温も22、3度までに上がった感じがします。バス停近くの公園には人があふれていました。ソフトクリームを食べ、地下鉄で中央駅まで。
乗るときにチケットを買う買わないは、利用者の良心にまかされているのですが、この日はたまたま降りたところでチェックがありました。このときチケットを持っていないと、目の玉が飛び出すほどの罰金が科されるそうです。
地上に出て、一つ問題が発生しました。NOKの手持ち現金が底を尽き始めていました。なのに、両替がなかなかできません。とりあえず、明日に回し、夕食へ。ホテルから歩いて10分ほどのところにある中華料理店で食べましたが、味は、ちょっと??でした。