2014年5月6日
台湾3大観光地の一つ日月潭──。以前からウワサには聞いてはいましたが、なんとも素晴らしいところです。台中の駅からバスで行くのですが、途中までは高速道路。最後は山道を20分ほど走り、トータル1時間20分ほどで今回泊まる「The La-Lu(涵碧樓)」というホテルに到着。有名なアマングループ系に属しているだけあって、とんでもなく素晴らしいリゾートホテルでした。台湾国内でも大変な人気を誇っているようです。
20世紀の初め、日本が日月潭に水力発電所を開発していたころ、一人の日本人がこの地に休養施設を設けたのですが、それが始まりだそうです。1923(大正12)年、皇太子(昭和天皇)が台湾を視察で訪れることになり、それを機に2階建てにに改築、東と西に8室のVIPルーム、レストラン、会議室などを含めた施設とし、政府の宿泊所となったのです。
太平洋戦争が終わり、1949(昭和24)年、国民党政府が台湾に移ったあとは蒋介石総統の別荘になり、ときには、台湾を訪れてくる外国用心を接待する場所として利用されてたといいます。この施設が1998(平成10)年、民間に売却され、宮殿式の6階建ての建物の梁と柱と床だけを残し大改装をほどこされ、2002(同14)年3月、新しいリゾートホテルとしてオープンしたのだそうです。
エントランスは竹藪をイメージさせる造り。コンクリート打ちっぱなしの建物に入ると左側にフロントがあるのですが、そのバックのガラス窓には日月潭が。右奥にあるカフェに案内され、しばしウェルカムドリンク(中国茶)を飲みながらゆっくりしていると、スタッフがやってきてそのままチェックインの手続き。
客室は広いバルコニー付きのスイートのみ。私たちの部屋は2人用でしたが、それでも31坪もあるというのですから、たいそうゆったりした造りです。窓を開けてバルコニーに出ると、目の前には湖が広がっています。ホテルの名前の由来となっている拉魯(ラルー)島も見えます。そこを遊覧船がゆったりと行き来していて、向こう岸にはなだらかな山々が。
インテリアはナチュラルシックというのでしょうか、落ち着いた中に気品がただよう感じで、ある程度年齢の行った客には落ち着きます。ベッドの脇にバスルームがあり、バスタブからも外の景色を楽しむことができるようです。バルコニーの一角にも寝転がっていられるベッドが。さすが、「アマン」ならではの緻密な計算というか。
部屋をひととおりチェックしたあとは、ホテルを見学。茶藝館スタイルのティーハウスで、中国茶をいただきました。