初めてのLCC体験

2014年5月5日
沖縄から、最近流行りのLCC(ローコストキャリア)で台湾に行くことにしました。ピーチアビエーション(ピーチ航空)というANA系の会社です。沖縄・台北間は1時間半ほどなので、ビジネスクラスでなくてもいっこう気になりません。これがなんと往復で1人2万4千円ほど。GWのまっただ中ですから。これでも比較的高い運賃設定です。ハイシーズンを外せば、もっと値段は下がります。

数年前、イギリスで easyjet というLCCに乗ったことがあるのですが、乗客は人間というより荷物感覚で扱う雰囲気がありありと感じられました。ただ、easyjet はもうメジャーになっていますし、アメリカの Southwest もドイツの Air Berlin も、元をたどればLCCです。

さて、ピーチ航空です。那覇空港国内線ターミナルのすぐ隣に以前あった国際線ターミナルが一度取り壊され、2年足らずで新しいビルに建て替わったので、そちらから出発するのかと思い込んでいたのですが、これが違っていました。なんと、貨物ターミナルの一角に間借りしているような感じのLCC専用ターミナルを使っているのです。

「間借り」と書きましたが、ホントその言葉がピッタリ。天井が非常に高い倉庫の一室のようなスペースがロビーとしてあてがわれていて、そこまでは国内線ターミナルビルの前からシャトルバスで移動。もちろん出国の手続きもあるので、それなりの緊張感はあるのですが、何かいじけた感じで、「だから安いんだ」という印象を受けます。

普通のフライトのように、空港ビルと飛行機を結ぶ蛇腹の通路もありません。滑走路に停まっている飛行機の近くまで歩き、タラップを上って機内に入るというスタイルです。この日は折しも大変な雨と風で、全員が傘をさして歩く姿は、なんだかおかしな感じがしました。

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それでも中に入れば、そんなこともすっかり忘れてしまいます。最低限の飲み物は無料でもらえますし、1時間半ですから、退屈するヒマもありません。客席はフルに埋まっていて、見たところ若い人がほとんどでした。台湾に戻るお客の中には、不動産の物件情報を熱心に読んでいる人がいたりします。「富裕層」の人なのでしょう、那覇とかで投資用物件を見に行った帰りなのかもしれません。

 

朝の9時55分出発予定時刻でしたが、雨で遅れたこともあり、台北に着いたのは予定の10時20分(現地時刻)を大きくまわり11時過ぎでした。そこから、今回の第一目的地である台中へ移動します。空港からバスで高鐡桃園駅まで30分ほど、そこから鉄道(新幹線)で。

台湾には何度も行っているのですが、台中は初めて。もっとも、観光的にはそれほど見るべき場所はないようです。もう少し早ければ「桐花祭」のタイミングと合ったのですが、すでに桐の花は散ったあと。そこで1泊だけにし、明日からの日月潭がメインです。楽しみです。