2013年11月3日
パリーグの楽天が巨人に4勝3敗で破り、日本一。最高にうれしいですね。星野監督はけっして好きではありませんが、それより何より、どうひいき目に見ても戦力的には劣っている楽天が勝ったのが気持ちいい!
田中将大を9回のアタマから投げさせたときはどうなることかと思いましたが、杞憂に終わりました。ヒット2本を打たれたものの、3つのアウトをきっちり取って、役目を果たしましたから。
先発の美馬やリリーフに立った則本も浮かばれました。嶋のリードも冴えに冴えていましたし、銀次のガッツあふれるバッティングもすべて実ったのですから、ファンにとっては最高の幕切れといえます。
それでも巨人ファンがまだまだ圧倒的多数を占めている日本のプロ野球はやはり遅れているのではないでしょうか。
いつもいうのですが、人口が日本の2倍のアメリカには32チームの野球チームがあります。日本の12チームは、どう考えても少ないとしかいいようがありません。
アメリカには野球以外に、メジャーなものだけでも、アメリカンフットボール、バスケット、アイスホッケーという、全部で4つのプロスポーツがあるのですから、見かけ以上の差があるのは明らかです。
新潟のアルビレックスが地域に根ざしたプロスポーツをめざし、サッカー、野球、バスケットの世界で地道な努力を続けていますが、ほかにそういう都市はまだありません。
アメリカと比べてみるとよくわかると思うのですが、日本には人口40万を超える都市が47(50万以上でも28都市)あるのですから、それぞれ1チームずつ(野球とサッカーで棲み分けも可能)あってもおかしくはないはずというのが私の正直な思いです。
きょう日のトレンドからすれば野球よりサッカーでしょうが、それも近ごろは観客数の減少がひどいようで、2シーズンのような、ワケのわからないアイデアが出てきたりしています(考え直すことになったようですが)。
プロのチームを経営するほうもするほうなら、楽しむ側も楽しむ側というか、要するにまだ未熟なのです。
楽天の日本一が、そういう「野球は巨人」的な考え方にとらわれている日本人の、プロスポーツに対する考え方にそろそろピリオドを打つきっかけになればいいのですが、やっぱり無理でしょうねー。
「判官びいき」などというのは、悪い意味での「島国・日本」でしか成り立たないのではないかと思います。