2013年10月9日
今日はセビリヤの最終日です。午前中はホテルのすぐ近くにある、目立たないのですが、味わいのある広場を見に行きました。
ずっと探していたのですが、やっと見つけることができました。週末になるとノミの市が開かれるそうで、それに遭遇できなかったのがなんとも残念です。
ホテルをチェックアウトし、サンタフスタの駅からAVEでマドリードに戻ります。帰りは奮発して1等車に乗りました。日本のJRでいうグリーン車ですが、これがまたグリーン車をはるかにしのぐサービスのよさ。乗ったらすぐ飲み物(ジュースか水かワインから選べます)が届けられ、しばらくすると新聞・雑誌。1時間ほど経つと軽食が配られ、またまた無料の飲み物が提供されます。
セビリヤからマドリードまでは東京・大阪間と同距離。値段も日本のグリーン車とほぼ同じですから、はるかにお値打ちな感じがします。
日本もスペインも、鉄道は独占事業ですから、この種のサービスも、なければないで済んでしまうのですが、スペインはなぜか、素晴らしいサービスを提供してくれました。日本のグリーン車については、以前もこのブログで不満を記したことがありますが、改めてその思いを深くしたしだい。
さて、マドリードのアトーチャ駅に着き、そこからタクシーで前と同じホテルにチェックイン。それにしても、駅前にあるオブジェは笑わせます。
意味がよくわからないのですが、子どもの首から上の部分がころがっているのですから。
預けておいた荷物を部屋まで運んでもらったあと、まだ一度も足を踏み入れていないサラマンカ地区まで出かけました。
これまで何度となく歩いたダウンタウン=旧市街とはまったく趣きが異なります。おしゃれというか、ハイブローというか、高級ブティックがいくつも軒を連ね、地元のややレベルの高そうな店も少なくありません。
そんな中で見つけた紳士服店があったのですが、ちょうどシエスタに引っかかりドアが閉まっています。再オープンはなんと午後5時だそうで、1時半からなんと3時間半も昼休みを取っている計算になります。でも、それを待ってでも……という価値のありそうな店だったので、ほかのところで時間をつぶしながら待ちました。
やっとの思いで中に入ったのですが、やはり洒落た服がいっぱいでした。そこで日本にはない色使いのシャツとコーデュロイのジーンズを買い店をあとにしたのですが、値段も安く、とても気分がよかったです。
ホテルに戻る前に、近くにあるシベレス広場に立ち寄りました。マドリードでいちばん美しいともいわれるスポットだといいます。周囲には19世紀から20世紀にかけて建てられたリナレス宮殿、シベレス宮殿(マドリード支庁舎本部)、スペイン銀行(バンコデスパーニャ)、ブエナビスタ宮殿と、4つも歴史的建造物があります。広場の中心にある、マドリードの象徴=シベレスの噴水は、カルロス3世により18世紀に計画されたプラド通りの装飾の一部として造られたもの。また、レアル・マドリードの優勝を祝うパレードの最終地点とのことです。
夜は、20数年前にも訪れたことがある日本料理店「どん底」で幕の内弁当を食べました。日本人の姿は皆無で、私たちがいた1時間半の間に来店したのはすべてスペイン人。初めてといった感じの人もいたようですが、大半は常連ではないでしょうか。スペインでも日本食は人気があるのですね。