2013年10月7日
今日はセビリヤに移動します。午前11時にアトーチャ駅を出て10分も走ると、車窓に見えるのは荒野というか、背丈の低い木が生えているだけでほかには何も見えなくなります。テレビの旅行番組などではよく目にしていたのですが、実際に見てみると、単調すぎて退屈してしまいます。私たちの乗ったAVEは途中、コルドバにしか停車しないので、途中1時間半ほどじっくり本を読んだりしながら過ごしました。
定刻の13時30分より6、7分早くセビリヤのサンタフスタ駅に到着。こじんまりしてすっきりとした駅です。地上に出ると、まぶしい光にびっくり。時間も時間なのでしょうがありませんが、気温も高そうです。タクシーの運転手は「30度」といっていましたが、たしかにそのくらいはありそうです。
10分足らずでホテルに到着。セビリヤでは「アルフォンソ・トレッセ」という、クラシックホテルです。
「トレッセ」は「XⅢ」で、国王アルフォンソ13世の名前を冠したことからも想像されますが、いかにも重厚な外観が印象的。バロック様式やムーア様式を採り入れた客室はいかにも上品で、格式のある豪華さがただよっています。
朝食はパティオで食べるのですが、それがまたフンイキで。
中庭の見下ろせる部屋にチェンジしてもらい、さっさと荷ほどきを済ませ、すぐ町に出ました。カテドラルは時間が足らずに翌日まわしにしましたが、アルカサルというスペイン王室の宮殿は息をのむほどの美しさ。イスラム時代の宮殿の跡地に作られたもので、グラナダのアルハンブラ宮殿にもどこか似た雰囲気があります。
そのあと名物の馬車で市内をめぐりました。セビリヤ万博のときに作られたパビリオンがいまでも残っているスペイン広場の周辺は心地よく、世界中から多くの人がこの町を訪れてくるのがよくわかります。それに、なんといってもすべての観光スポットに歩いて行けるのがありがたいです。かつてはユダヤ人が住んでいたというなサンタクルス街はほとんど迷路のようで、歩くというよりを探検するといった感じでしょうか。ガイドブックに出ている地図もほとんどアテになりません。
歩き疲れホテルでひと休みののち、再び町へ。夕食は結局、近くのレストランでパエリヤを選び、今回のスペイン旅行で初めてワインを飲みました。さすが、パエリヤ発祥の地といわれるだけあって、えらく美味でした。
このレストランの界隈は、地図と首っ引きで歩いてもワケがわからなくなる感じで、カンを頼りに歩くしかありません。この店もそうした中で見つけたのですが、BINGOでした。
食べ終わると疲れがどっと出てきたのか即座に酔いがまわり、ホテルに戻ると即就寝。