スイスは“喫煙先進国”

2013年10月3日
マドリードは日本から直行便がないため、ヨーロッパのどこかの都市で乗り継がねば行くことができません。今回はスイス航空を利用したので、チューリヒ経由。2時間の待ち合わせです。となると、スモーカーの私にとっては、何がなんでもタバコを吸うチャンス、というか吸わずにはいられません。チューリヒまでの飛行時間が11時間30分ともなると、それも当然でしょう。

しかし、美しい自然の国、清潔好きの国民性が売りのスイスというと、国をあげて、喫煙(者)に対しは厳しいのではないか──そんなイメージを抱きがちです。ところが、あにはからんや。飛行機を降りたすぐそこの通路に、「スモーカーズラウンジ」と名づけられたコーナーがあったのです! それも、日本の空港のように、いじけた、暗い、そして何より臭い(当たり前か!)喫煙コーナーとはほど遠い、滑走路に向けて目いっぱい広く取られた窓があり、すわり心地もよい長イスが備わった“天国”のようなスペース。さっそく、そこへ飛び込んで一服。気持ちが癒されることはいうまでもありません。Photo

これならあと2時間弱はなんとか我慢できそうだと思いながら、国内線のターミナルに移動すると、なんとなんと。もう、そこかしこに「スモーカーズラウンジ」が。それもすべて滑走路に向けて設けられているので開放感に満ちています。これは喫煙者にとってはありがたいというか、心が休まるというか。別にそこで吸いまくるわけではないのですが、そういうスペースが目につく場所にあるという、その事実だけで、安心できるのが大きいのです。

Photo_2ついでながら、私たちはスイス航空のラウンジを利用できたのですが、その一部にも「スモーカーズバー」という、禁煙になっているラウンジよりはるかに広々とした、ゆっくりくつろげるスペースがありました。ドイツのフランクフルト、ミュンヘン空港にも喫煙コーナーはありますが、数が少ないため、そこへ行くのにえらく難儀しますし、ロンドンやパリなど、そうした施設そのものがありません。これからのヨーロッパ出張はいつもチューリヒ経由にしようか……と、真剣に考えてしまいました。