モスクワのホテルでスターリンの肖像画に遭遇!

2013年8月14日
4泊したサンクトペテルブルグとも今日でお別れ。サンクトぺテルブルグからモスクワへの移動です。午前中はホテル近くを散策。L106095520130814 マリインスキー劇場など、今回ゆっくり観ることのできなかったスポットを少しでもカバーしようと、ギリギリまで粘ります。ホテルに戻り、おみやげ品選びにしばし悩みました。結局、ホテル内の売店で見つけたグラスを選んだのですが、豪華な雰囲気の中に感じられる繊細な色使い、紋様はさすが、王室があったためでしょう。

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L106097220130814 モスクワへは、市内の「モスクワ駅」から午後1時30分発の特急「サプサン(Сапсан=はやぶさ)」号に乗りました。所要時間は3時間余。途中3つほどの駅に停車しますが、その周辺以外の沿線は白樺の林など、森か原野でほとんど何もありません。いまさらながらロシアのだだっ広さに感心します。

しかし、モスクワ版新幹線の乗り心地は意外とよかったです。時間も正確のようですし、安全という観点からも、きちんとした対策が施されているようです。鉄道では初めての経験ですが、ホームに行く前に荷物検査もあります。そこを通過しないといけませんし、乗るときにも車掌がチケットを一人ひとり確認して乗せていきます。このあたりは、だれでもすぐに乗れる日本の新幹線とはだいぶ事情が違うなと思いました。

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モスクワ着は午後5時前。レニングラード駅といいます。行き先が駅名になっているので、わかりやすいといえばわかりやすいのですが、レニングラードはいまはもうない都市名ですから、なんだかおかしい気もします。

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駅から迎えの車でホテルへ。しかし、道路は聞きしにまさる大渋滞で、ドライバーはすぐ裏道に迂回し、予想の半分、30分ほどで着きました。「Historical Hotel Sovietky」は、予想はしていましたが、えらく古めかしいホテルです。

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外の看板には「1950年創業」とあるので、私の生まれ年にオープンしたことになります。当時はまだ東西冷戦の時代。1階から2階、2階から3階に上がっていく階段の広い踊り場にフルシチョフやブレジネフ(いずれも首相を務めた)の肖像画が麗々しく飾られていましたが、その名残でしょう。L1070076 それにしても、スターリンの肖像画まであったのには驚きます。

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古きよき時代をしのばせる高い天井、幅の広い廊下に敷かれた赤い絨毯。部屋の家具やカーテン等々。たしかに、「historical」の名に恥じないといえます。事実、フロントの前には、これまで60余年間にこのホテルに泊まったお歴々の写真がさりげなく貼ってありました。

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この日は、そろそろ日本メシか中華が食べたいタイミングだったので、歩いて15分ほどのところにある日本料理店「一番星」に行きました。ホテルのスタッフがすすめてくれたのですが、味はバッチリ。しばらく前にモスクワを訪問した安倍首相のレセプションで、料理を出した店のようですから、それも不思議ではありません。久方ぶりの「日本」に心がなごみました。

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部屋に戻ってバスタイム。ただ、さすが「historical」、バスタブに十分な量のお湯を入れるのになんと30分以上かかりました。待ち切れず、途中で飛び込んでしまいましたが、洗面台のほうがお湯の出はよかったようです。おそらくオープン当時のものがそのまま使われているのでしょう。