今年もまた、花を咲かせるのに失敗しましたが……

●カクテルでしか知らなかったミモザが、花の名前でもあることを知ったのは数年前。テレビで、イタリアの男性が、思いを寄せる女性に3月8日にその花束を贈り、みごと恋を成就するというドキュメンタリーを観たからです。ミモザは春の訪れを告げる花でもあるそうで、以来私にとってあこがれの花になりました。一昨年、昨年と、秋にその苗木を買い求め、水やりや栄養補給に努めたのですが、今年もまた間に合わず。ガックリしていた私を見かねたカミさんが近所の花屋さんで買ってきてくれました。
● 3月8日といえば、国連が1977年に定めた「世界女性の日」。その由来は、1904年のこの日、アメリカの女性労働者が「婦人参政権」を求めてデモをおこなったことにちなむそうです。イタリアでは国連が制定する以前から、3月8日に奥さんや母親・職場の女性にミモザの花を贈る風習があったとのこと。ミモザはイタリアで各地に自生し、貧富の差に関係なく誰もが身近な女性に感謝の気持ちを伝えられるということで、そのシンボルになったといいます。
●それを知った私は、いつかはカミさんにと思っていたのですが、結局、私のほうが贈られることに。もちろん、うれしくはあるのですが、なんだか面目ない感じもします。聞けば、ミモザはもともと大きな木で(品種によって違うようですが、高さ10メートル以上にもなるそうです)、その枝に群がるようにして咲くのだとか。来年こそは花を咲かせ、カミさんの喜ぶ顔を見てみたいと思っています。なーんて、ちと”優等生”に過ぎますかね?

Facebook Post: 2021-03-09T22:16:13