●知人の営む温泉旅館の開業15周年を祝う会に招かれ、1〜3日で秋田県まで行ってきました。長かった梅雨が明けスカッとした青空でしたが、自宅を出るときは、なぜか体を丸め視線も下向き。東京から出ることへの罪悪感とでもいうのでしょうか。ふだんの自分に戻ったのは大宮で新幹線に乗り換えてから。ただ、「こまち」の車内はガラガラで、夏休み中の土曜日とはとても思えません。目的地の田沢湖駅前も閑散としていました。
●館主は、先日亡くなった台湾の李登輝元総統と親しく、ロビーには「我是不是我的我(=私は私でない私である)」の揮毫、中庭には植樹した枝垂れ桜も。李元総統がこの旅館を訪れたとき泊まった(というか、それに合わせて増築した)部屋があり、私も中に入らせてもらったことがあります。
●今回はたっぷり時間があったので、館内外をゆっくり回ることができました。部屋に備え付けの露天風呂に入っていると、不思議なことにアブラゼミ、ツクツクホウシ、ヒグラシの鳴き声が同時に聞こえてきたりします。ウグイスがさえずり赤トンボも飛び交うなど、春と夏と秋が一緒になった、なんともぜいたくな空間。リピーターが多いのがよくわかりました。






Facebook Post: 2020-08-05T13:13:35