●チャック・ベリーというアメリカの黒人ミュージシャンを知っていますか。1956年から58年にかけて「Roll over Beethoven」「School Day」「Rock and Roll Music」「Sweet Little Sixteen」「Johnny B . Goode」などの大ヒット曲を連発した“ロックンロールのレジェンド”とも言える存在で、ビートルズやローリング・ストーンズなどが彼の曲をカバーしたことで、私も知った次第。膝と腰を曲げて歩きながらギターを弾く独特の「ダックウォーク」を、先日スクリーンで久々に見ました。59年公開の映画『真夏の夜のジャズ』でです。ジャズフェスにロックンローラーを招くあたりに、その人気ぶりがうかがえます。それにしても、彼のイケ面は感動的!
●この映画は、ボストン郊外の高級リゾート地ニューポートで毎年夏におこなわれるジャズフェスティバルのドキュメンタリーで、私にとっては大学時代に見て以来ほぼ50年ぶりの2回目。初めてのときは、ルイ・アームストロングやアニタ・オディ、セロニアス・モンク、マヘリア・ジャクソンの演奏や歌にばかり注意が向いていたのですが、今回は全体を俯瞰することができました。
●印象的だったのは、観客席から見て取れる「1958年」という時代。コカコーラはすでに広く飲まれていましたが、マックやケンチキはまだまだローカルブランドの域。そのせいか。太った人はほとんどいません。Tシャツを着ている大人はまれで、男性は皆、袖付きのシャツ(+ジャケット)、女性は皆スカートでジーンズは皆無。また、観客の6~7割がタバコを喫っています。黒人の客はけっこういるものの、ヒスパニックやアジア系は皆無。ここ60年余の間にアメリカ社会が大きく変わったことを改めて実感しました。
●映画のあとはランチ。先日近江八幡チャンポンを食べたのと同じビルで見つけた秋田料理の店で、ハタハタ天ぷら定食を。とんぶりを乗せた冷奴が副菜で、いぶりがっこも。100点満点で75点くらいでしょうか。最後はやっぱり食べ物の話になってしまいました。すみません。





Facebook Post: 2020-09-24T15:40:26