2013年6月29日
おととし以来2年ぶりの「うたの日コンサート」です。会場は嘉手納の兼久(かねく)海浜公園。那覇のバスセンターから路線バスで行ったものですから1時間20分たっぷりかかりました。
会場に着いたのはほとんど2時。開演の1時間半も前です。この日はまさしくピーカンで、屋根も何もない会場は完全な熱帯状態。32、3度は間違いなく行っていたでしょう。地面の上はおそらく40度近いはずで、ブルーシートを通じてジワジワと熱くなってきます。
それでも会場はけっこうな数の客で埋まっていました。会場の後ろにズラリ並んだ屋台で飲み物や軽い食べ物を仕入れ、水分補給に励んだのですが、飲んでも即蒸発していくような感じですから、開演してからも、何度も何度も屋台と席とを往復していました。
今年で13回目だそうですが、内容は年々充実している様子。呼びかけ人というか、いいだしっぺのBEGINはもちろん、古謝美佐子、パーシャクラブのレギュラー陣に加え、毎年、高橋優、虎姫一座、ボロジノ娘……と、方向性もジャンルもまったく違う面々が入っていて飽きさせません。今年はプログラムに「完熟トリオ」とあったので、だれかと思ったら、これがなんと、小坂忠+鈴木茂+中野督夫の3人。小坂忠は『エイプリル・フール』、鈴木茂は伝説の『はっぴいえんど』ですから、たまげました。
13年前の第1回は、もっとマイナーなイベントだったようです。でも、こんなビッグな名前も出ているくらいですから、これから先もっとメジャーなコンサートになるかもしれません。でも、トータル的にはなにげにバランスが取れていて、気楽に、それでいて心ゆくまで楽しめました。
ただ、公演のただ中に、嘉手納の基地に出入りするアメリカ軍用機の爆音が響いてくるのはいただけないというか、不快でした。でも、嘉手納の人たちはそうした中で毎日の生活を営んでいることを思うと、そんなことで不満を抱いてはいけないと、自分を戒めました。
3時半からスタートしたコンサートが終わったのは夜8時半。最後はカチャーシーで締めくくるのはいつもどおりなのでしょう。場所が沖縄ですから、日の入りも遅く、7時半まではまだ明るかったです。ちょうどそのくらいのころだったでしょうか、西の空に奇妙な形をした雲が出てきて、思わず写真を撮ってしまいましたが、何を意味しているのでしょうか。
『旅立ちの島唄~十五の春』に出演した大竹しのぶも登場し、歌っていましたが、けっこううまかったです。そういえば大昔、彼女もミーハーな曲を歌っていたのを思い出してしまいました。
帰りも路線バスで那覇まで。でも、行きよりは早かったですね。今年は3年ぶりの沖縄本島での開催ということでしたが、来年、石垣島での開催ならぜひ足を運びたいと、将来スケジュールにインプットしたしだい。(最後の写真は「デイリースポーツ」掲載のものです)