東海道五十三次バスツアー④

●今回の「東海道五十三次バスツアー」を企画したのはW社。もともと海外旅行が専門で、それもしごく個性的(ときにはマニアック)なテーマのツアーが多いという会社です。しかし。コロナ禍でそれが不可能になったため、今年の3月以降はやむを得ず国内旅行に注力しています。同社のツアーにはさまざまな魅力がありますが、その一つが食事。どこの国・地域・都市を訪れてもほとんど外れがありません。国内旅行でもそれは変わらないようです。
●前日(12月10日)岡崎宿で泊まり、今日はまず有松(ありまつ)宿を訪れました。有松は名古屋市の南部に位置し、桶狭間(おけはざま)古戦場のすぐ近く。重要伝統的建物保存地区の指定を受けていて、特産品の有松しぼりの問屋など、土蔵造りの町屋が10数軒残っている町並みは、江戸時代の東海道を彷彿させます。
●有松宿の次に訪れたのは桑名宿。ここでは街の探訪はなく、昼食を摂るだけですが、それが名物の蛤(はまぐり)でした。添乗員から「今日は蛤づくしの昼食をお召し上がりください」と言われて訪れたのは地元の老舗「魚重楼」という店。焼き蛤や佃煮は食べたことがありますが、蛤の南蛮漬け、酢味噌がけ、陶板焼き、磯辺揚げは初めて。最後の蛤鍋と煮汁で食べるおじやも最高でした。
●食は地もとで獲(採)れたものを食べるのがベストと言われます。蛤の9割は中国・韓国産だそうですが、この店では木曽三川(揖斐(いび)川、長良川、木曽川)の河口で採れる地ものを使っているとのこと。地産地消の素晴らしさを改めて実感しました。

Facebook Post: 2020-12-14T08:22:54